授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2017年度/Academic Year  後期/Second
開講曜限/Class period 水 /Wed  9 , 水 /Wed  10
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 建築社会基盤系学科/Department of Civil Engineering and Architecture
対象学年/Year 1年,2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義
授業科目名/Course Title 空間の環境(1番-55番)/Introduction to Architectural
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 市村恒士(建築社会基盤系学科建築学コース),岸本嘉彦(建築社会基盤系学科建築学コース)
時間割コード/Registration Code C1512
連絡先/Contact
オフィスアワー/Office hours
更新日/Date of renewal 2017/09/22
授業のねらい
/Learning Objectives
建築内部から地球規模に至る様々スケールの環境に関する課題・問題等や,その課題・問題に対応する建築や都市づくりの基本的な考え方について理解を深める。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
①空間や環境に関する基本的な概念(環境に関わる用語,環境と人間等)や今日の環境問題に関わる社会的な背景及び動向や,各種の環境問題(地球温暖化,ヒートアイランド現象等)に関する知識を得る。
②環境問題に解決にあたっての基本的な視点(自然との共生,省エネルギー等)を理解し,実際の建築や都市等の空間における環境対応や環境構築に関する基本的な考え方を理解する。
③快適、安全、省エネルギーを目的とした環境構築のために必要な環境要素のうち、熱、湿気、空気の建物内外における性状について、それらの基礎的な知識を得る。
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数(実時間);22.5時間
※1~8週目:市村担当,9~15週目:岸本担当

1週目 シラバスの説明,全体的な概要の説明,
環境に関わる一般論・キーワード①(環境,人間と環境,環境問題とは?他)
2週目 環境に関わる一般論・キーワード②(環境保全と環境保護,ランドスケープ他)
3週目 都市化を中心とした環境問題①(都市化とは,都市化と都市地球環境問題,他)
4週目 都市化を中心とした環境問題②(ヒートアイランド現象の概要とその対応)
5週目 都市化を中心とした環境問題③(地球温暖化問題の概要とその対応,他)
6週目 都市・建築と緑①(都市緑地の役割・機能,土地利用と緑,他)
7週目 都市・建築と緑②(都市・地球環境問題と都市緑化,他)
8週目 都市・建築と緑③(都市緑化推進のための視点・研究例,他)

9週目 熱的設計と省エネルギー(熱的設計の必要性と省エネルギー化達成との関連について)
10週目 建築の伝熱①(伝熱の三形態,定常熱伝導,熱伝導率と断熱)
11週目 建築の伝熱②(対流熱伝達,放射熱伝達,壁体の熱貫流)
11週目 建築の伝熱③(室の熱収支,熱損失係数)
12週目 建築の湿気①(湿気の重要性,定常湿気伝導,壁体の湿気貫流)
13週目 建築の湿気②(定常結露判定法,断熱材および防湿材の効果,外断熱と内断熱)
14週目 建築と気候(温度,湿度,日射)
15週目 建築と気候(風雨,風雪,地温,クリモグラフ)
16週目(テスト週間) 期末テスト

市村担当分については,講義冒頭に前週分に関する確認テストを行うので,復習をしておくこと。
岸本担当分については,小テストは行わない。ただし,次回講義に際し,教科書の読むべき範囲を指定するので予習を前提とした講義を行う。また復習用演習を配布する。
参考書等
/Required Materials
地球環境建築のすすめ 日本建築学会編 彰国社 2009(ISBN:9784395221462)
建築と都市の緑化計画 日本建築学会編 彰国社 2002(ISBN:4395006221)
熱・湿気・換気 鉾井修一, 池田哲朗, 新田勝通著 朝倉書店 2002(ISBN:4254268637)
成績評価方法
/Grading Guidelines
到達度目標①
(市村分の)定期試験(用語記入及び記述)で評価する。
到達度目標②
(市村・岸本分の)レポートと定期試験(用語記入及び記述)で評価する。
到達度目標③
(岸本分の)レポートおよび定期試験(計算及び記述)で評価する。


<合格基準>
100点満点で60点以上を合格とする。
<評価の割合>
市村担当分50点+岸本担当分50点とする。
「市村担当分について(50点分)」: 評価方法:授業で行う小テスト・レポート点(20~30%程度),定期試験点(70~80%程度)の割合で評価する。
「岸本担当分について(50点分)」: 評価方法:小テストは行わない。授業中に随時演習を行うが、これは成績に反映しない。レポート点(20%),定期試験(80%)として評価する。
到達度目標に対する評価
③定期試験・レポート:論述・計算
<定期試験の受験資格>
各教員の担当分(8回分ないし7回分)の講義の中で2回より多く欠席した場合,各教員担当分の定期試験は,原則として受験することはできないので注意すること。
なお,岸本教員担当分においては,遅刻は,0.5回分の欠席に相当する
<不合格者の取り扱い>
不合格者には,再試験を原則として一度のみ実施する。なお,再試験で合格した場合の評価結果は60点とする。
履修上の注意
/Notices
①授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
②上述したとおり,再試験は一度のみ実施する。
③再試験の不合格者は,再履修すること。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
「市村より」
今後,建築や社会基盤の整備等に将来携わる皆さんにとって,今後さらに「環境」に対する配慮等が求められます。しかし,環境に配慮するとはどのようなことなのか,そもそも環境とは何であるか等を理解しているでしょうか。本講義の前半(市村担当部分)では,今後の「環境」に対する基本的な考え方等について各々改めて考え,明確にすることを大きな目標としています。
「岸本より」
私たちの意識に関係なく,温熱環境は常に私たちの周りに存在している。これに興味を持って接してみると,これまで不規則・偶発的と感じていた環境変化には,ある種の法則性が含まれていることに気づく。これらの法則・理論を理解すると,日常生活において容易に体験している現象を説明できるようになる。知識を有するだけでなく, 活用することが専門家には求められる。まずは知識を有し,未知なる現象を理解する喜びを感じて欲しい。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
この授業の単位修得は、
・建築コースの学習・教育目標の,(D):建築社会基盤系学科に共通する基礎的知識を習得する,(F):実験や実習を重視した教育により,建築の環境・生産に関わる基礎的知識と応用力を修得する,(H)積雪寒冷地に適した建築を 設計・施工する能力を身につける,に対応している。
・土木コースの学習・教育目標の,(B):良識ある人間性,倫理性,福祉への完成及び,健全なる心身を形成する,(G):自然と人間の調和を基調とする国土・地域・都市づくりができる能力を身につける,に対応している。
関連科目
/Related course
今後の関連科目は、建築学コースの「建築環境工学A」,「建築設備」,「都市環境計画」である。
備考
/Notes
特になし
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等)
市村分(8回)については小テストを実施する。
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
該当なし