授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2017年度/Academic Year  後期/Second
開講曜限/Class period 月 /Mon  3 , 月 /Mon  4
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 建築社会基盤系学科土木工学コース
対象学年/Year 3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 主専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 必修
授業方法/Lecture or Seminar 講義
授業科目名/Course Title 技術者倫理(土木)/Engineering Ethics
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 吉田英樹(建築社会基盤系学科土木工学コース)
時間割コード/Registration Code B1302
連絡先/Contact 吉田英樹(D307,0143-46-5278,gomigomi@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 吉田英樹(月曜 12:00-12:50 火曜 12:00-12:50)
更新日/Date of renewal 2017/09/22
授業のねらい
/Learning Objectives
技術者倫理の基本概念を理解し、技術者として身につけなければならない基礎的な技術者倫理に関する知識を獲得する。その上で具体的な事例をとおして、技術者の判断が社会や環境に与える影響を理解し,倫理的ジレンマの解決方法を多様な価値観を踏まえ考察する。本授業では,講義、グループ討論、調査、分析、発表などを総合して技術者倫理を修得する。 なお,技術者倫理には広い意味で研究者倫理を含める。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1.技術および技術者の判断が社会や環境に与える影響や効果を認識し、技術者の専門職としての責任を理解することができる。【技術と社会・環境】(知識・理解)30%
2.多岐にわたる分野にかかわる技術者倫理を総合的に理解することができる。【専門性と総合性】(知識・理解)20%
3.技術や技術者がかかわる倫理的な問題について,その解決をするために重視すべき価値や技術者としての態度を,個人はもとよりグループで認識することができる。【価値の多様性】(価値・態度) 20%
4.技術や技術者がかかわる倫理的な問題に対し、倫理的手法を用いて解決する道筋を選択することができる。【判断力・問題解決能力】(エンジニアリングデザイン能力)30%
授業計画
/Course Schedule
総授業時間数:24時間

1週目 シラバスの説明、技術者倫理とはなにか
2週目 「倫理」とは(外部講師 新川先生)
3週目 技術者と自律
4週目  企業倫理(外部講師 竹中先生)
5週目 土木技術者が遭遇する倫理的問題,
6週目 倫理規定技術者倫理問題の考え方
7週目 情報系における技術者倫理問題(板倉教授)
8週目 土木技術者倫理(非常勤講師:高宮先生)
9週目 内部告発
10週目 技術リスク・ヒューマンエラー,グループ討論の方法
11週目 グループ討論1
12週目 グループ討論2
13週目 グループ討論3
14週目 発表会1
15週目 発表会2
16週目 定期試験

・本授業では,技術者倫理と研究倫理は個別に扱うものではなく,多くの事項は共有するものとして取り扱う。例:環境・生命への配慮,安全保障への対応,ガイドライン・倫理規定
・授業前に教科書の該当する章を読み,あらかじめ理解をすること。
・授業時間外では,社会情勢の情報を得る努力,学修する事例の背景調査,グループ内での討論など,自己学修をするように努力すること。
・発表会用のプレゼンテーションファイルは、授業時間外の課題として完成させること
教科書
/Required Text
オムニバス技術者倫理 オムニバス技術者倫理研究会編 共立出版 2015(ISBN:4320071964)
参考書等
/Required Materials
技術は人なり -プロフェッショナルと技術者倫理-(ISBN:4810605302)
土木技術者の倫理 -事例分析を中心として-(ISBN:4810604497)
土木技術者倫理問題 -考え方と事例解説-(ISBN:4810605310)
新しい時代の技術者倫理(ISBN:9784595315701)
環境リスク学(ISBN:4535584095)
科学技術者倫理の事例と考察(ISBN:4621047949)
工学倫理入門(ISBN:4621070088)
技術倫理 1(ISBN:4622041197)
大学講義技術者の倫理入門(ISBN:9784621300169)
技術者による実践的工学倫理(ISBN:978475981557)
教科書・参考書に関する備考 土木学会編「技術は人なり -プロフェッショナルと技術者倫理-」土木学会 #
土木学会編「土木技術者の倫理 -事例分析を中心として-」土木学会 #
土木学会編「土木技術者倫理問題 -考え方と事例解説-」土木学会 #
札野順著「新しい時代の技術者倫理」日本放送出版協会 #
中西準子「環境リスク学」日本評論社
米国NSPE倫理審査委員会編「科学技術者倫理の事例と考察」丸善 #
シンジンガー他「工学倫理入門」丸善 #
ウィットベック「技術倫理 1」みすず書房 #
杉本泰治、高城重厚「大学講義技術者の倫理入門」丸善 #
中村収三「技術者による実践的工学倫理」化学同人
成績評価方法
/Grading Guidelines
100点満点で60%以上を合格とする。
レポート40%、グループ討論および発表40%および定期試験20%を総合して評価する。

各到達度目標の評価方法は次のように行う。
目標1について:レポート(関連した事項の論述)および定期試験(専門用語の知識と短文による論述形式)により評価する。
目標2について:レポート(関連した事項の論述)および定期試験(専門用語の知識と短文による論述形式)により評価する。
目標3について:グループ討論(討論成果物および参加意識)および発表会(発表内容,ピアレビュ,質疑応答の総合評価)により評価する。
目標4について:グループ討論(討論成果物および参加意識),発表会(発表内容,ピアレビュ,質疑応答の総合評価)、および定期試験(専門用語の知識と短文による論述形式)により評価する。
履修上の注意
/Notices
建築社会基盤系学科土木工学コース学生に限る。
インターネット、パソコンの基本技術が必要です。
履修には出席率(=出席回数/講義回数)80%以上が必要。
不合格または出席率80%未満の者は次年度以降に再履修とする。
再試験は行わない。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
講義に加えて調査、研究、討論、発表を行います。
授業中の質問は大歓迎。オフィスアワーなどでの質問も適宜受け付ける。
見やすいレポート(文字や書き方)を心がけること。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
JABEE学習・教育目標1
(b):技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解の達成に寄与する、
(e):種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力、
(h):与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力、
(i):チームで仕事をするための能力
に対応している。土木工学コースの学習・教育目標との関係
◎ (B)人間性
〇 (G)自然調和(エンジニアリングデザイン能力)
関連科目
/Related course
この「技術者倫理」を学習する上で、「土木工学概論」を始めとする土木工学に関する授業を通して、土木工学と社会および環境との関わりについて理解しておくことが重要です。この授業以後の関連する科目は「卒業研究」です。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
該当するデータはありません
Active learning 1-1
/主体的学修(予復習,反転授業,小テスト,振り返り 等)
本授業では技術者倫理に関わる事例調査について十分な予習を行っておくこと
Active learning 1-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%
Active learning 2-1
/対話的学修(グループ学習,協働,調査体験 等)
演習では数名でグループを組み、事例調査を行うとともに、事例に関する成果発表を行う。そのなかで個人が十分に役割分担をになっているかを重視する。
Active learning 2-2
/上記項目に係るALの度合い
50%超
Active learning 3-1
/深い学修(複数科目の知識の総合化や問題解決型学修 等)
技術者倫理に関わる事例について、問題を解決するための方策について、グループ学習でのディスカッションを通じて学習する。
Active learning 3-2
/上記項目に係るALの度合い
15%~50%