開講学期/Course Start | 2016年度/Academic Year 後期/Second |
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開講曜限/Class period | 火/Tue 10,火/Tue 11 |
授業区分/Regular or Intensive | 週間授業 |
対象学科/Department | 全学科(夜間主コース) |
対象学年/Year | 1年,2年,3年,4年 |
授業科目区分/Category | 教育課程 副専門教育科目 |
必修・選択/Mandatory or Elective | 選択 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義 |
授業科目名/Course Title | 日本近現代史B/The Modern age of Japanese History B |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 永井真也(学部),一瀬 啓恵(学部) |
時間割コード/Registration Code | T9204 |
連絡先/Contact | 永井真也(snagai@mmm.muroran-it.ac.jp) |
オフィスアワー/Office hours | 永井真也(火曜日12時―13時) |
更新日/Date of renewal | 2016/09/28 |
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授業のねらい /Learning Objectives |
講義のテーマは「近代日本の災害対策」である。 近代日本において発生した災害に対し、政府や当時の人々がどのように対応し、克服する努力を続けたか、またどのような「対策」を模索したのかを解説する。講義では特に伝染病、地震とその後の大火、飢饉を取りあげるが、これらの災害がどのように報道され、人々にどのように受け止められたか、また災害が発生する背景を単に科学技術の問題とするのではなく、当時の政治や経済、社会のあり方から考察することを目的とする。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
1、明治期のコレラ流行に当時の人々がどう対応したのかを理解することができる。 2、関東大震災の地震予知をめぐる論争や報道、震災後の大火や地震予知への取り組みについて理解することができる。 3、江戸時代に何度も発生した飢饉に近代ではどのように対応し、またなぜ克服できなかったかについて理解することができる。 |
授業計画 /Course Schedule |
1、ガイダンス 2、災害と科学 3、近代の伝染病①~その概要 4、近代の伝染病②~コレラ流行 5、近代の伝染病③~その対策 6、関東大震災と地震予知①~1905年今村明恒の主張 7、関東大震災と地震予知②~1906年新聞報道と大森房吉による批判 8、関東大震災と地震予知③~1923年関東大震災の発生 9、関東大震災と地震予知④~近代の大火対策 10、関東大震災と地震予知⑤~戦前の地震予知 11、近代の飢饉と植民地①~飢饉とは 12、近代の飢饉と植民地②~凶作への対応 13、近代の飢饉と植民地③~昭和恐慌と飢饉、その後の対策 14、近代の飢饉と植民地④~植民地の災害対策 15、まとめ(進度調節) 総時間数22時間30分 講義をうけるにあたって必要な日本史の基礎知識については、講義中の指示に従い、事前に調べたり、確認してくること。 |
参考書等 /Required Materials |
北原糸子・松浦律子・木村玲欧編『日本歴史災害事典』(吉川弘文館、2012)(ISBN:9784642014687)
北原糸子編『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)(ISBN:9784642079686) 酒井シヅ『病が語る日本史』(講談社学術文庫、2008年)(ISBN:9784061598867) 北原糸子『関東大震災の社会史』(朝日新聞出版、2011)(ISBN:9784022599810) 鈴木淳『関東大震災―消防・医療・ボランティアから検証する』(ちくま書房、2004年)(ISBN:4480062076) 筒井清忠『帝都復興の時代―関東大震災以後―』(中公選書、2011年)(ISBN:9784121100030) 菊池勇夫『近世の飢饉』(吉川弘文館、1997年)(ISBN:4642066543) |
教科書・参考書に関する備考 | 教科書は使用しない。参考書については、講義でその都度紹介するが、興味があるものは積極的に読んでほしい。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
到達度目標1~3は、講義中のミニレポートと期末レポートで評価する。 期末レポートは、近代の災害に関することならテーマは自由。2000字以上。 講義中のミニレポートを3割、期末レポートを7割として、総合的に評価する。 100点満点中60点以上で合格とする。 |
履修上の注意 /Notices |
講義中のミニレポートの評価は全体の成績評価にも加えるので、講義に出席していても、「自分なりの意見」が持てない場合は、必然的に成績評価も下がることになる。講義をよくきいて、しっかり取り組んでほしい。 なお、不合格者に再度のレポート提出は認めない。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
近代日本が「災害」にどのように向き合ってきたのか、また今後「災害」に対して私たちがどう向き合えばいいのか、考えてみたい学生に履修をすすめる。講義の対象となる時期は明治維新期から昭和戦前期(1868~1945年)までだが、この時期の日本近代史について知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交など、必要な場合は基礎知識に戻って説明を加える。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
各学科・コースの学習・教育目標 建築社会基盤系学科 建築学コース・土木工学コース:(B) 良識ある人間性、倫理性、福祉への感性と健全なる心身の形成 機械航空創造系学科 機械システム工学コース: (A) 多面的考察力の修得 機械航空創造系学科 航空宇宙システム工学コース: (D)(E)(F) 語学力一般教養の修得 機械航空創造系学科 材料工学コース: (A) 多面的思考能力の修得 応用理化学系学科 応用化学コース・バイオシステムコース: (D) 次世代の科学技術者にふさわしい倫理観の修得【倫理】 応用理化学系学科 応用物理コース: (A) 科学技術倫理・多面的思考能力の修得 情報電子工学系学科 電気電子工学コース・情報通信システムコース: (H) 多面的思考と科学技術倫理 情報電子工学系学科 情報システム学コース・コンピュータ知能学コース: (人) 社会的・国際的視点の修得 JABEE基準 1(1)(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 |
関連科目 /Related course |
日本近現代史A |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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