授業情報/Course information

開講学期/Course Start 2016年度/Academic Year  前期/First
開講曜限/Class period 水/Wed 5, 水/Wed 6
授業区分/Regular or Intensive 週間授業
対象学科/Department 全学科
対象学年/Year 2年,3年,4年
授業科目区分/Category 教育課程 副専門教育科目
必修・選択/Mandatory or Elective 選択
授業方法/Lecture or Seminar  
授業科目名/Course Title 日本近現代史A(市民と公共コース)/The modern age of Japanese History A
単位数/Number of Credits 2.0
担当教員名/Lecturer 永井真也(学部),一瀬 啓恵(学部)
時間割コード/Registration Code T6233
連絡先/Contact 永井真也(snagai@mmm.muroran-it.ac.jp)
オフィスアワー/Office hours 永井真也(火曜日12時―13時)
更新日/Date of renewal 2016/04/08
授業のねらい
/Learning Objectives
講義のテーマは、「近代日本の災害観と災害法制」である。
近代日本、特に明治期に発生したさまざまな災害がどのように報道され、救済や復旧、復興、防災にどのような影響を与えたか、また日清戦争から日露戦争の時期にかけて災害救助、防災などの法整備がどのように行われたかを解説する。特に報道や救済活動、法整備の過程であらわれた考え方や議論を知ることにより、近代日本における災害観がどのようなものだったのかを理解することを目的とする。
到達度目標
/Outcomes Measured By:
1、さまざまな災害が発生するメカニズムとその背景を理解することができる。
2、明治期に発生した災害がどのように報道されたのか理解することができる。
3、災害に対する救済活動、また防災のための法整備がどのように行われたか理解することができる。
4、近代日本における災害観がどのようなものだったのか理解することができる。
授業計画
/Course Schedule
1、ガイダンス
2、近世の瓦版と救済
3、明治前期の災害救助
4、近代の災害報道(1)~明治期の新聞発行
5、近代の災害報道(2)~義捐金とボランティア
6、近代の災害報道(3)~軍隊と災害
7、近代の災害報道(4)~復興と防災
8、近代の公害問題(1)~足尾鉱毒事件と田中正造
9、近代の公害問題(2)~日清戦争期の救済運動
10、近代の公害問題(3)~運動の「収束」
11、日清・日露戦争期の災害法制(1)~河川法・砂防法・森林法
12、日清・日露戦争期の災害法制(2)~罹災救助基金法と土木費国庫補助規定
13、日清・日露戦争期の災害法制(3)~府県災害土木費国庫補助ニ関スル法律
14、太平洋戦争敗戦後の災害法制
15、まとめ(進度調節)
16、試験
総時間24時間。
講義をうけるにあたって必要な日本史の基礎知識については、講義中の指示に従い、事前に調べたり、確認してくること。
参考書等
/Required Materials
日本歴史災害事典 北原糸子, 松浦律子, 木村玲欧編  吉川弘文館 2012(ISBN:9784642014687)
北原糸子編『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)(ISBN:9784642079686)
北原糸子『地震の社会史―安政大地震と民衆―』(吉川弘文館、2013年)(ISBN:4061594427)
北原糸子『磐梯山噴火―災異から災害の科学へ―』(吉川弘文館、1998年)(ISBN:4642037020)
村松郁栄『濃尾震災―明治24年内陸最大の地震―』(シリーズ日本の歴史災害、古今書院、2006年)(ISBN:4772240624)
東海林吉郎、菅井益郎『通史足尾鉱毒事件1877~1984』(新曜社、1984)(ISBN:4788501880)
荒畑寒村『谷中村滅亡史』(岩波文庫、1999)(ISBN:4003313739)
教科書・参考書に関する備考 教科書は特に使用しない。参考書に関しては、講義中にその都度紹介するので、興味のあるものは、積極的に読んでほしい。
成績評価方法
/Grading Guidelines
到達度目標1~4は、講義中のミニレポートと定期試験で評価する。
定期試験は、与えられたテーマを2000字程度で論じる。
講義中のミニレポート3割、定期試験7割として、総合的に評価する。
100点満点中60点以上で合格とする。

履修上の注意
/Notices
講義中のミニレポートは、第8回と最終回の講義で返却する。この評価は全体の成績評価にも加えるので、講義に出席していても、「自分なりの意見」が持てない場合は、必然的に成績評価も下がることになる。講義をきいて、しっかりまとめてほしい。
なお、不合格者への再試験は行わない。
教員メッセージ
/Message from Lecturer
近代日本が「災害」にどのように向き合ってきたのか、また今後「災害」に対して私たちがどう向き合えばいいのか、考えてみたい学生に履修をすすめる。講義の対象となる時期は幕末から昭和戦前期(1854~1945年)までだが、この時期の日本近代史について知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交など、必要な場合は基礎知識に戻って説明を加える。
学習・教育目標との対応
/Learning and Educational Policy
JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。

電気電子工学コース・情報通信システム工学コースの学習・教育目標 「(H) 電気電子工学分野の技術が社会や環境に与える影響を考える能力を修得する。」に対応している。
関連科目
/Related course
日本近現代史B
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
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