開講学期/Course Start | 2016年度/Academic Year 前期/First |
---|---|
開講曜限/Class period | 月 /Mon 9 , 月 /Mon 10 |
授業区分/Regular or Intensive | 週間授業 |
対象学科/Department | 全専攻 |
対象学年/Year | 1年,2年 |
授業科目区分/Category |
博士前期課程 大学院副専修科目 MOT教育プログラム |
必修・選択/Mandatory or Elective |
選択 MOT教育プログラムとしては必修 |
授業方法/Lecture or Seminar | 講義 |
授業科目名/Course Title | 経営科学/Management Science |
単位数/Number of Credits | 2.0 |
担当教員名/Lecturer | 高井俊次 |
時間割コード/Registration Code | SP136 |
連絡先/Contact |
高井俊次(Q503、または、キャリア・サポート・センター E-Mail:t-takai@mmm.muroran-it.ac.jp Phone:0143-46-5132) |
オフィスアワー/Office hours |
高井俊次(毎週月曜14:35-16:05 於:キャリア・サポート・センター) |
更新日/Date of renewal | 2016/04/11 |
---|---|
授業のねらい /Learning Objectives |
経営の基本的な機能は、事業目的達成に向けて組織の持つ資源を配分し、諸活動を実行、調整、統合していくことにある。工学専攻者向けの講義であることを配慮し出来るだけ多くの具体的事例を取り扱うことにより、経営課題についての理解を深めるとともに、現代社会における企業という社会的制度の持つ意味について考える。 |
到達度目標 /Outcomes Measured By: |
1)経済発展、産業構造の転換という視点の中で企業の持つ意味と課題について理解する 2)経営学の成立と発展を知り、その基本的な枠組みを理解する 3)様々な企業事例に触れることにより、経営として対処すべき課題について理解を深める。 |
授業計画 /Course Schedule |
第1・2週 産業構造の転換と企業経営 本講義の序論として、課題と視点の提起を行う。事例としてビール市場における<アサヒvs麒麟vs輸入ビール(ダイエー)>の争いを取り上げ、醸造業を例に情報産業化の進展と市場構造の関連について考える。 第3週 ティラーの憂鬱と経営学の誕生 「科学的管理の父」と呼ばれるテイラーを取り上げ、彼が<工場管理運動><課業管理>によって何に取り組もうとしたのかについて考える。また、彼が失意の内に生涯を閉じなければならなかった背景に思いを馳せ、そこに経営学の課題が浮かび上がるのを見る。 第4週 フォーディズムとアメリカン・ドリーム、そしてフォードの落日へ 大量生産、大量消費の第1歩がフォードだったと言ってよい。高嶺の花だった自動車をどうフォードは低価格化したのか、その生産システムを考える。アメリカの消費者にとって、T型フォードの黒は、画一性ではなく、明るいアメリカの<夢の色>だったのである。しかし、やがて、大盛況を誇ったフォードに落日の日がきた。彼らの何が問題だったのか?GMはどうフォードにチャレンジしたのか。<組織構造>の持つ意味を考える。 第5週 生産の現場と諸機能の連携(トヨタ生産方式TPS) GM、フォード、クライスラーの三大メーカーにトヨタはどう挑戦したのだろうか?生産ラインだけでなく、開発、営業との連携という観点から、検討する。 第6週 人間関係論の発見から意思決定論へ、経営戦略論へ フォードとGMの争いは、実に様々な経営学的課題を提供した。中でも「科学的管理」の一環として始まった「人間関係論」は<ホーソン実験>を機に大きく展開する。その発展を辿り、経営者の役割について考える。さらに、経営の主題が<(組織の)意思決定論>へ移り、<経営戦略論>へ移行する過程に眼を配り、組織と環境の関連について考える。 第7週 環境適応と環境創造(経営戦略論1) ヤマト運輸の宅急便事業を取り上げ、環境適応と環境創造の観点の相違について考える。 第8週 企業はいかに競争するか?(経営戦略論2) マクドナルド vs モス・バーガーを取り上げ、顧客層の選定、サービスレベルの設定等の事業戦略の諸要素について考え、それらを生み出す競争戦略の基本枠組みについて検討する。併せて、経営改革としての経営戦略の持つ意味を考え組織開発の手法を紹介する。 第9週 事業の再編成と資源配分 競争環境の変化により企業が事業の選択と集中のため経営資源の再配分を強いられることは決して例外的なことではない。そうした資源再配分のための組織改革をどう行うか、東芝、GEを取り上げ考える。 *以下、バイト数の制限により表示できないので、第1回目授業時にシラバスを配付する。 毎週、前週の要点をレビューする質問を行う。特に復習を励行されたい。 |
教科書・参考書に関する備考 |
教科書は、特に指定しない。 授業では事例研究を多く扱い、資料プリントを配布する。 折りに触れ、参考文献を紹介する。 |
成績評価方法 /Grading Guidelines |
中間及び期末レポート(3000字程度)、各50点満点で評価する。 合計60点以上を合格とする。再試験は行わない。 |
履修上の注意 /Notices |
授業中の質問を歓迎する。講師からも色々な質問をするので、積極的に考えるところを発言していただきたい。議論の応酬となる授業を期待している。 |
教員メッセージ /Message from Lecturer |
経営とは極めて人間的な要素の強い領域であり、ミクロ=マクロの接点を扱うので、社会学、経済学のみならず、文化人類学、認識論など幅広い関心を持ち、人間行動への想像力を働かせて授業に臨んでほしい。授業中の積極的な質問や教員室へおいでいただいての議論をおおいに歓迎する。 |
学習・教育目標との対応 /Learning and Educational Policy |
技術開発が位置づけられる社会的文脈、文化的文脈への視点を拓いていただくことが大きなレベルでの目標となる。 |
備考 /Notes |
For English syllabus, refer to SN148 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
該当するデータはありません |