開講学期
Course Start
2015年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
情報電子工学系学科
情報システム学コース
コンピュータ知能学コース
対象学年
Year
3
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
演習
授業科目名
Course Title
オブジェクト指向言語応用演習 (後半5週)
単位数
Number of Credits
1
担当教員
Lecturer
佐藤和彦
教員室番号
Office
V502
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5414
連絡先(E-mail)
E-mail
kazu[at]mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
水曜日 10:25〜11:55
授業のねらい
Learning Objectives
「オブジェクト指向言語」で学んだJava言語の理解を,演習を通して深める。
到達度目標
Outcomes Measured By:
目標1.オブジェクト指向の基本構造を理解し,Java言語を使用して実行可能なプログラムを構築することができる。
目標2.配列や入出力インタフェースクラスを理解し,課題として与えられたデータを処理するプログラムを作成できる。
目標3.GUIコンポーネントやイベント処理について理解し,GUIを使った簡単なプログラムを作成できる。
目標4.スレッド処理、ネットワークインタフェースを理解し,ネットワーク通信を行う簡単なプログラムを作成できる。
目標5.正規表現を理解し,文字列処理を行う簡単なプログラムを作成できる。
授業計画
Course Schedule
総授業時間数(実時間):11.25時間(135分×5週=675分)

1週目:JavaによるGUIプログラミング演習 (1)
  1−1)ウィンドウの生成
  1−2)コンポーネントの生成と配置
  1−3)イベント処理
2週目:JavaによるGUIプログラミング演習(2)
  1−4)基本的なアルゴリズムの実装
  1−5)基本的なデータ構造の実装
  1−6)簡単なアプリケーションの作成
3週目:Javaによるネットワークプログラミング演習 (1)
  2−1)Socketを使ったTCP/IPによるサーバクライアント通信
  2−2)マルチスレッド処理
4週目:Javaによるネットワークプログラミング演習 (2)
  2−3)URLクラスを利用したWeb通信処理
  2−4)外部Webサービスとの連携
5週目:正規表現を使用したプログラム作成演習
  2−5)正規表現を使用したパターン抽出
  2−6)簡単な通信アプリケーションの作成

本授業では、Java言語の基本文法を知っていることを前提として、
関連する他の演習では扱ってこなかったGUI処理や通信処理について演習する。
プログラミングやJavaの基本文法に不安がある者は、しっかりと復習して演習に臨むこと。

また、課題として配布するプログラムには最低限の処理説明のみが記載されているが、
授業の中で、これらのしくみについての解説は基本的に行う予定は無い。
課題に含まれるクラスやメソッドの機能やその使い方については、リファレンスや参考書
などを各自で勉強して、課題達成に努めること。
教科書
Required Text
適宜資料を配付する。
参考書
Required Materials
「Javaによるインターネットプログラミング」,下村隆夫 著,近代科学社,(2002),2900円 ,ISBN-13: 978-4764903791#
「わかりやすいJava オブジェクト指向編」,川場隆 著,秀和システム,(2010),2800円 ,ISBN-13: 978-4798025711#
「Eclipse4.4完全攻略」,宮本信二 著,SoftBank Criative,(2014),2800円,ISBN-13: 978-4797380958#
「Javaの絵本 増補改訂版」,(株)アンク 著,翔泳社,(2012),1580円,ISBN-13: 978-4798108377#
「やさしいJava 第5版」,高橋麻奈 著,ソフトバンククリエイティブ,(2013),2808円,ISBN-13: 978-4797374766#
「独習Java 第4版」,ジョゼフ・オニール 著,トップスタジオ 訳,武藤健志 監修,翔泳社,3,360円,ISBN-13: 978-4798117157 
教科書・参考書に関する備考 プログラミング手法やJava言語に関する参考書は数多く存在し、各自のレベルや学習方法によって
向き不向きがある。また、オンライン上にも多くのプログラミング学習用サイトが公開されている。
各自で自分に合ったものを見つけ、積極的に利用して、演習に臨んでください。
成績評価方法
Grading Guidelines
100点満点中60点以上が合格点である。ただし,提出課題を全て提出していることを前提とする。
全5回の演習を前半2週、後半3週に分け、それぞれに提出課題を課す。
2つの提出課題を各50点満点で評価する。

各到達度目標の評価方法は次のように行う。
目標1.オブジェクト指向の基本構造を使って構築されたプログラムを作成することにより評価する(全課題)。
目標2.与えられたデータをインタフェース経由で読み込み,配列など適切なデータ構造を使って処理を行うプログラムを作成することにより評価する(第4回)。
目標3.GUIコンポーネントを配置し,マウス操作などのイベント処理で動作するプログラムを作成することにより評価する(第1回、第2回)。
目標4.ネットワーク上にある他PCに接続し,ネットワーク通信を介してデータ処理を行うプログラムを作成することにより評価する(第3回)。
目標5.取得したテキストデータを処理し,指定されたパターンにマッチする文字列を抽出するプログラムを作成することにより評価する(第5回)
履修上の注意
Please Note
1)「オブジェクト指向言語」を受講していること。
2)毎回出席を前提にする。
3)2つの提出課題をいずれも提出すること。

☆不合格者の扱いについて
不合格者(提出課題を提出しなかった者、または提出課題の評価点の合計が60点に
満たない者)については、前期期間中に課題の再提出を求める。再提出された課題について
同様の評価を行い、その合格をもって「可」の成績とする。
指定された期日までに再提出の要請に対応しない者については「不可」とする。
教員メッセージ
Message from Lecturer
毎回,オブジェクト指向言語で使用した教科書や参考書,本演習で配布した資料をもとに,予習,復習を行うこと。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業科目は情報電子工学系学科の情報システム学コースとコンピュータ知能学コースの教育目標に対応している.
情報技術者[コンピュータサイエンス]情報工学の基礎知識と応用能力を身につける.
関連科目
Associated Courses
「フレッシュマンセミナー」に始まり,「プログラミング演習」,「データ構造とアルゴリズム」の延長にある科目「オブジェクト指向言語」の演習に位置づく。また,「ソフトウェア工学」等とも関連深い。
備考
Remarks