開講学期
Course Start
2015年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
情報電子工学系学科
情報システム学コース
コンピュータ知能学コース
対象学年
Year
2
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
情報数学
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
工藤康生
教員室番号
Office
V408
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5469
連絡先(E-mail)
E-mail
kudo@csse.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
火曜日 16:30-17:30
授業のねらい
Learning Objectives
この授業では,コンピュータの数学の基礎として離散数学を学ぶ.集合と論理,証明,離散代数,グラフ理論等について,例題を交えながら解説する.
到達度目標
Outcomes Measured By:
1.集合,論理,初歩的な代数系,グラフ理論の基礎等に関する考えを理解し,記号を正しく使うことができる(理解力).
2. 数え上げや剰余演算について理解し,計算を行うことができる(計算力).
3. 証明の基本手法を習得し,初等的な命題等を証明することができる(論理的思考力).
授業計画
Course Schedule
総授業時間数(実時間);24時間00分

1.ガイダンス,離散集合 (教科書 1章)
2.論理計算 (教科書 2章)
3.写像 (教科書 3章)
4.数え上げと帰納法 (教科書 4章)
5.数の体系 (教科書 5章)
6.剰余演算(1) (教科書 7章)
7.剰余演算(2) (教科書 7章)
8.中間試験
9.中間試験の解答と解説,離散代数(1) (教科書 8章)
10.離散代数(2) (教科書 8章) 
11.離散関係(1) (教科書 9章)
12.離散関係(2) (教科書 9章)
13.離散グラフ(1)  (教科書 10章)
14.離散グラフ(2)  (教科書 10章)
15.全体のまとめ
(16.期末試験)

教科書を予習していることを前提として講義を行うので,必ず予習すること.
教科書
Required Text
小倉久和 著,「はじめての離散数学」,近代科学社
参考書
Required Materials
・Seymour Lipschutz 著,成嶋 弘 監訳,「マグロウヒル大学演習 離散数学」,オーム社
(教科書では扱っていない分野も幅広く触れられている本)
・赤間 世紀,長田 康敬,玉城 史朗  著,「情報数学入門」,共立出版
(情報数学と情報の他分野とのつながりについても触れられており,情報数学の広がりを知るのによい本)
・幸谷 智紀,國持 良行 著,「情報数学の基礎―例からはじめてよくわかる」,森北出版
(情報数学の初歩がコンパクトにまとまっている本.教科書が難しく感じる学生の自習用におすすめ)

 
教科書・参考書に関する備考 教科書の各章末に,多数の演習問題が掲載されていますが,講義では時間の制約上,ごく一部しか扱えません.講義で扱わない演習問題は,各自で取り組むこと.
成績評価方法
Grading Guidelines
中間試験(50点)と期末試験(50点)の合計で60点以上を合格とする.中間試験と期末試験の両方を受験し,合計が40点以上59点以下の場合は再試験の対象者とし,1回のみ再試験を行う.再試験で合格した学生の成績は60点とする.

各到達度目標は以下のように評価する:
・目標1:中間試験,期末試験で論述問題を出題し,達成度を評価する.
・目標2:中間試験,期末試験で計算問題を出題し,達成度を評価する.
・目標3:中間試験,期末試験で証明問題を出題し,達成度を評価する.

履修上の注意
Please Note
不合格の場合は再履修すること.
教員メッセージ
Message from Lecturer
「情報数学」の内容は,コンピューター(計算機)自体を始め,あらゆるデータ構造やアルゴリズムの基礎となる内容を含んでいます.情報系の分野で技術者・研究者をめざす学生なら,決して避けて通れない分野です.しっかり勉強して基礎を身につけて下さい.
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業科目は情報電子工学系学科の情報システム学コースとコンピュータ知能学コースの学習目標の以下の項目に対応している.
情報技術者[情報基礎]数学と自然科学の基礎知識を身につける.
関連科目
Associated Courses
・数学科目全般
・データ構造とアルゴリズム
・言語処理系論
・人工知能
備考
Remarks