開講学期
Course Start
2015年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
情報電子工学系学科(電気電子工学コース及び情報通信システム工学コース)
対象学年
Year
2
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
計算機工学T
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
長谷川弘治
教員室番号
Office
Y403
連絡先(Tel)
Telephone
電話を使用せず,講義の前後あるいはオフイスアワーに直接連絡してください.
連絡先(E-mail)
E-mail
khasegaw @mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
コースのホームページのオフィスアワー一覧を見てください.
授業のねらい
Learning Objectives
計算機工学I,IIにより、計算機のハードウエア構成の基礎知識を習得する。計算機工学Iでは、計算機の構成要素としての論理回路の基礎知識を習得する。 組み合わせ論理回路ならびに順序論理回路の動作を理解できるようになる。
到達度目標
Outcomes Measured By:
次の項目の習得を目標とする。
1.数のr進数表現と四則演算 (5%)
2.組み合わせ論理回路の設計法 (45%)
3.基本的なフリップフロップ回路の動作(10%)
4.順序回路の解析法ならびに設計法(40%)
授業計画
Course Schedule
24時間(90分×16回)
受講時の留意点:@教科書の指定範囲(各週の末尾に記載)を,事前に読み,内容の大筋を理解して講義に参加する事.
A復習は,講義後必ず行う事.科目特有の用語や概念が多くあるので,前回の内容を知らないと, 講義の内容が理解できなくなります.
B練習が必須ですから,毎週の講義の教科書の範囲にある例題ならびに章末問題は,必ず復習時に解くこと.

1.計算機の構成の概略,N進数と進数変換、N進数の四則演算 :教科書1〜14ページ
2.ブール代数(公理,論理関数) :16〜25
3.ドモルガンの定理,展開定理,論理関数の標準形 :25 〜32
4.カルノー図,2分決定図,超立方体:34〜47
5.組み合わせ回路とその設計 :61〜73
6.論理関数の最適化とクワイン・マクラスキー法 :51-59
7.カルノー図を用いた簡単化 :46-51
8.組合わせ回路の設計例:74-81
9.組み合わせ回路の設計演習:3章と4章の演習問題
10.順序回路の概論:82〜94
11.フリップ・フロップ(SR,T,D,JK) :95〜113
12.順序回路の解析:114〜115
13.同期式順序回路の設計 :116〜119,135〜138
14.順序回路の設計例:119〜126,7章の演習問題
15.非同期式順序回路,授業評価アンケート :145〜155
16.定期試験
教科書
Required Text
房岡璋,小柳滋,共立出版 論理回路 基礎と演習 2700円
参考書
Required Materials
藤井信生著、デジタル電子回路、昭晃堂 #
富川武彦著、例題で学ぶ論理回路設計、森北出版(2200円+税)#
高木直史著,論理回路,昭晃堂(3000円+税)#
笹尾勤著,論理設計,近代科学社(2800円+税)#
柴山潔著,コンピュータサイエンスで学ぶ論理回路とその設計,近代科学社#
高木直史編著 論理回路 オーム社,2300円(税抜き)  
教科書・参考書に関する備考 教科書について
幾分高度な内容も説明されている本です.独学する場合は,参考書を併用してください.
問題演習は,教科書で十分です.反復練習して,問題の解く筋道,考え方を説明できるようにしてください.

参考書について
演習問題が豊富なのが,富川先生の本です.手を動かしながら理解したい場合,
あるいは理解を確認するのに使用できます.
厳密に書かれているのが,高木先生と笹尾先生の本です.直観的な説明から,
定義を考え直すのに有用です.
藤井先生の本は要領良く説明がされています.短時間で理解を確認したいときに有用です.
柴山先生の本は,教科書として賞を受けた本です.ある程度理解してから改めて読むと良い本です.
成績評価方法
Grading Guidelines
課題レポート(20点満点)と定期試験(80点満点)の合計点(100点満点)で評価し,60点以上のものを合格とする.再試験は,定期試験の点が教員が定めた点数以上でかつ50点未満であり,さらに指定課題の解答を8月31日16時までに提出した者で受験を希望する者のみを対象に,9月2日に1回のみ実施(80点満点,定期試験分のみ)する.再試験を受験し,合格した者の評価点は60点とする.なお再試験の追試験は行わない.評価点が60点未満の者は不合格となるので,再履修すること.
レポート課題を締切日時までに提出しない者は,不合格となる.
 到達度目標は、次のように評価する。
目標1は、定期試験において計算問題を出題して到達度を評価する。
目標2は、課題レポートならびに定期試験において、標準形、簡単化に関する計算問題ならびに組合わせ回路の設計問題を出題して評価する。
目標3は、定期試験において、状態表、遷移図、タイムチャートに関する問題を出題して到達度を評価する。
目標4は、課題レポートならびに定期試験において、順序回路の解析ならびに設計問題を出題して到達度を評価する。
履修上の注意
Please Note
 質問は,講義時間中か終了後,あるいはオフィスアワーにすること.(必ず指定したオフイスアワーを利用すること).
 授業計画に変更がある場合は、原則として講義中に連絡する.
課題レポートの未提出者は,不合格となるので,必ず指定期間(指定時間内の指定場所)に提出すること.
 再試験は1度のみ実施する.不合格者は,再履修となる.
教員メッセージ
Message from Lecturer
今年度から中間試験を廃止し,レポートを1回提出するように変更しました.
この科目は,学術用語, 基本となる考え方を理解して,計算練習をしておくことが必要です.
問題の解法を覚えるだけでは,理解できず,単位取得が難しい科目です.
講義の予習復習時に,必ず自分の手と頭を動かして, 考え方を理解してください.
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
学習・教育目標の(B)に主体的に関与する
関連科目
Associated Courses
情報リテラシー演習,情報メディア基礎、プログラミング演習,プログラミング応用演習,計算機工学II
備考
Remarks