開講学期
Course Start
2015年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
応用理化学系学科応用物理コース
対象学年
Year
3
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
固体物理B
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
戎 修二
教員室番号
Office
K402
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5620
連絡先(E-mail)
E-mail
ebisu@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
金曜日 16:00-18:00
授業のねらい
Learning Objectives
金属、半導体、磁性体、誘電体、超伝導体などの機能性材料の物理を理解するために必要な基礎事項を固体物理AおよびBで学習する。
固体物理Bは固体物理Aにおいて学んだことを基に、格子振動による比熱、金属の自由電子論、固体内電子のエネルギーについて講義する。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1. 格子振動による比熱を理解する。
2. 金属の自由電子論を理解する。
3. 固体内電子のエネルギーを理解する。
授業計画
Course Schedule
総授業時間数(実時間);24時間
1週目 固体物理Aの定期試験の返却と解説、シラバスの説明、固体物理Bの概要pp.1-2(教科書) 
2週目 基礎知識の強化(固体物理Aの復習;量子力学,気体分子運動)pp.3-54
3週目 基礎知識の強化(固体物理Aの復習;原子を結びつける力) pp.55-67
4週目 基礎知識の強化(固体物理Aの復習;結晶の構造)pp.68-101
5週目 基礎知識の強化(固体物理Aの復習;格子原子の熱振動) pp.102-117
6週目 格子振動による比熱 pp.118-130
7週目 格子振動による比熱 pp.118-130
8週目 格子振動による比熱 pp.118-130
9週目 金属の自由電子論 pp.131-165
10週目金属の自由電子論 pp.131-165
11週目金属の自由電子論 pp.131-165
12週目 金属の自由電子論 pp.131-165
13週目 固体内電子のエネルギー pp.166-180
14週目 固体内電子のエネルギー pp.166-180
15週目 固体物理Bのまとめ
16週目 定期試験
事前に翌週以降のレジュメを配付するので、レジュメと教科書で必ず予習して講義に臨むこと。
教科書
Required Text
応用物性論 青木 昌治著、基礎工業物理講座6 朝倉書店
参考書
Required Materials
・小出昭一郎著, 「三訂版 物理学」, 裳華房, ISBN 978-4785320744 #
・C. Kittel著「第8版 キッテル固体物理学入門 上」, 宇野良清他共訳, 丸善
(3,400円+税)(図書館に所蔵あり), ISBN 978-4-621-07653
・C. Kittel著「第8版 キッテル固体物理学入門 下」, 宇野良清他共訳, 丸善
(3,400円+税)(図書館に所蔵あり), ISBN 978-4621076545 
教科書・参考書に関する備考 授業は教科書に沿って作成した資料を中心に行う。事前にレジュメを配付するので、教科書とともによく読んで講義に臨むこと。
成績評価方法
Grading Guidelines
数回の課題レポートの合計点を25点満点に換算し、定期試験の点数を75点満点に換算し、これらの合計点で評価する。合計点が60点以上のものを合格とする。不合格者には、一度だけ再試験を実施し、上と同様の換算で合計点60点以上を合格とする。ただし、再試験の最高評価点(換算合計点)は79点とする。再試験不合格者は再履修すること。
到達度目標1-3については、課題および定期試験において論述問題および計算問題を出題して評価する。
履修上の注意
Please Note
1. 毎回出席することが大前提である。やむを得ない理由で欠席した場合には、
   公開している資料・教科書できちんと勉強し、翌週に臨むこと。
   原則として4回以上の欠席者は、定期試験の受験資格を失うものとする
   (3回まで欠席して構わないという意味では決してない)。
2. 次週のレジュメを予め渡しますので、予習をしておくこと。また、教科書も
   きちんと読むこと。
3. 毎回、出欠確認を兼ねてミニットペーパーを提出してもらいます。
   その名の通り1分とはいかないかもしれませんが、ほんの数分で自分なりに
   その週の内容をまとめて(あるいは自分が最重要と感じたことを書いて)
   提出すること。
4. 積極的に質問すること。授業中の質問が最も望ましいです。授業直後や
   教員室を訪ねての質問も歓迎します。
5. 緊急の告知は掲示等でおこなう。 
教員メッセージ
Message from Lecturer
固体物理学は、現代社会を構成している様々な機能性材料を理解する上で欠かすことの出来ない基礎学問です。しかし、固体物理学を理解するためには、力学、振動・波動論、電磁気学、熱力学、量子論、統計力学などの物理学、またベクトル解析や微分方程式などの物理数学の知識、さらには化学結合などの化学の基礎知識など、多くのことを理解している必要があり、難しいです。わからないときは、これらの基礎学問に立ち返る必要も出てきますが、億劫がらずに努力を続けてください。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業の単位修得は、応用物理コース学習・教育目標の(F):応用物理専門能力に対応しており、JABEE基準1(2)の(d), (g)に対応している。
関連科目
Associated Courses
固体物理A,物理数学、振動波動論、電磁気学、量子論、統計熱力学等の科目と密接に関係し、磁性、超伝導、半導体物理学、誘電体物理学の基礎となっている。
備考
Remarks