開講学期
Course Start
2015年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
建築社会基盤系学科
対象学年
Year
4
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
授業科目名
Course Title
減災情報論
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
前田 潤・若菜 博
教員室番号
Office
前田:Y207,若菜:Y205
連絡先(Tel)
Telephone
前田:0143-46-5823
若菜:0143-46-5818
連絡先(E-mail)
E-mail
前田:maedaj@mmm.muroran-it.ac.jp
若菜:wakana@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
前田:木曜日10:30〜12:00
若菜:月曜日13:00〜14:30
授業のねらい
Learning Objectives
 自然災害は、大きな被害をもたらす。2011年に日本は千年に一度と云う地震・津波災害に見舞われ、東日本の沿岸部は多大な被害を受けた。同時に震源から遠隔地での地震被害、液状化現象が発生し、原子力事故まで起き、災害被害は多様で放射能被害は収束の見えない深刻な事態となっている。
 災害そのものを防ぐことは出来ない。被害を防ぐための防災技術も限界があり、科学技術そのものが重大被害を生むこともある。しかし、被害を減じる方策をこれまでの災害で有効だった事例を踏まえながら探索し、災害被害を減じるために、ひとりひとりが対処可能な行動を見出すことが本講義前半のねらいである。
 本講義後半では、防災(減災)に関わる人間文化を歴史的・社会的な視野でとらえる。受講者は,資料・文献の講読,ディスカッション、レポート作成・発表などを通してそれら問題の本質に迫る。
到達度目標
Outcomes Measured By:
(1) 防災知識と、災害発生時の緊急対処行動についての理解を深め、日常生活および生活環境に対して減災という観点から見直し、災害被害を減じる方策を自ら立て主導出来る能力を培う。
(2)災害事象の社会的背景に関心をもち,災害の諸問題の歴史的背景を知る。
授業計画
Course Schedule
総授業時間数;22.5時間
@はじめに
A災害被害の実態と対象行動調査について
B災害被害の実態調査1
C災害被害の実態調査2
D発表1
E災害時の対処行動の実例1
F災害時の対処行動の実例2
G発表2
H減災事例1岩手県:釜石の奇跡
I減災事例2和歌山県広川町:稲むらの火
J減災事例3秋田県:緑の防波堤
K減災事例4海岸保安林と防災
L減災事例5大震災と鎮守の森
M減災事例6北海道有珠山
N発表3
発表やをレポートを作成を準備するための事前事後学習,自己学習に努めること。
教科書
Required Text
参考書
Required Materials
 
教科書・参考書に関する備考 教科書は特に定めない。自然災害とその被害に関する図書は,本学に多数所蔵している。また、2011年東日本大震災に関する図書および記録物も多数所蔵されているので、参考されたい。全国および被災地の地方新聞も参考になり、本学にも所蔵されている。
成績評価方法
Grading Guidelines
成績は100点満点とし、60点以上を合格として、不合格者には追試などは課さず再履修とする。到達度目標(1)(2)について小レポート50%、プレゼンテーション50%という配分で評価する。
履修上の注意
Please Note
本講義は前半が前田,後半が若菜が担当する。前田の講義ではグループワークを多用し、グループ発表を成績評価とするので、積極的な参加を求める。

単位を取得出来なかった場合、再試験等はないので再履修となる。
教員メッセージ
Message from Lecturer
日本は,自然災害を免れない。この日本に生活する上で多くの先人の知恵と工夫があり、防災技術のない時代を生き抜いてきた。それに多くを学び、今後の備えといざというときを生き抜く力を養って貰いたいと切に願う。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
<JABEEの学習・教育目標との関連>
該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力 
関連科目
Associated Courses
現代心理学/ゼミナールこころとからだA,文化保存論,青少年と文化
備考
Remarks