開講学期
Course Start
2015年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
建築社会基盤系学科(建築学コース)
対象学年
Year
2
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
建築環境工学A
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
岸本嘉彦
教員室番号
Office
D316
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5208
連絡先(E-mail)
E-mail
kisimoto@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
金曜日12:00-12:30 (左記以外でも随時対応可)
授業のねらい
Learning Objectives
快適かつ安全な環境を構築する目的から、基本的な環境要素である熱、湿気、空気の性状を理解する。次に、これら環境要素の解析・予測手法を理解し、併せて、生理的・心理的影響を考慮した評価法を理解・習得を目指す。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1)建築における放射熱伝達の意義を理解し、等価外気温法、窓の日射遮蔽に関する計算法を習得すること。
2)建築における非定常熱伝導計算の意義を理解し、その計算法を習得すること。
3)単位応答法、周波数応答法の工学的有用性を理解すること。
4)建築における湿度調整の必要性を理解し、材料の吸放湿性との関連を理解すること。
5)結露の発生しやすい箇所と、その対策に関する知識を有し、その根拠を理解すること。
6)結露防止計算法の種類と意義を理解し、その計算法の習得すること。
7)建築における換気の必要性を理解し、その計算法を習得すること。
8)人体の熱収支のメカニズム、体感温度指標との関係を理解すること。
授業計画
Course Schedule
総授業時間数(実時間):24時間

1週目  ガイダンス 放射熱伝達@外壁面の放射熱収支と等価外気温
2週目  放射熱伝達A放射熱伝達と建築、放射熱放散
3週目  壁体の非定常熱伝導@非定常計算の必要性、非定常熱伝導の基礎方程式
4週目  壁体の非定常熱伝導A非定常熱伝導の基礎方程式の離散化および演習
5週目  壁体の非定常熱伝導B単位応答と重ね合わせの原理
6週目  室内湿度・結露@湿気の重要性とその影響、吸放湿
7週目  室内湿度・結露A壁体の結露
8週目  室内湿度・結露B結露の発生箇所と結露対策
9週目  最新研究事例
10週目 換気@換気の意義
11週目 換気A換気のメカニズム
12週目 換気B圧力差分布と流量係数
13週目 換気C演習
14週目 熱環境と温冷感@人体の熱発生と熱放散
15週目 熱環境と温冷感A熱的快適、体感温度指標

16週目 定期試験

次回講義のための予習範囲を毎回告知する
予習を前提とした講義になるので,必ず予習をすること
復習用演習を配布する
教科書
Required Text
鉾井修一,池田哲朗,新田勝通「エース建築工学シリーズ 建築環境工学II -熱・湿気・換気-」朝倉書店 3800円 <ISBN4-254-26863-7>
参考書
Required Materials
特になし 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法
Grading Guidelines
・合格基準:100点満点で60点以上を合格とする。
・出席率(=出席回数/授業回数)80%以上が必要(未満の場合は,非履修とみなす)。
・演習およびレポート:レポートの提出を数回求める。また随時、授業中に演習を行う。
・評価方法:小テストは行わない。授業中に随時演習を行うが、これは成績に反映しない。レポート点(20%),定期試験(80%)として評価する。
・不合格者の取り扱い:再試験は行わない。

1)定期試験:計算
2)定期試験:論述
3)定期試験:計算,論述
4)定期試験:論述
5)定期試験:論述
6)定期試験:計算
7)定期試験:計算
8)定期試験:計算,論述 
履修上の注意
Please Note
@講義時間の変更や緊急時の連絡は講義中または掲示板で通知をする。
A上述したとおり,再試験は行わない。不合格者は再履修すること。
B講義開始時に毎回出席をとる。
C遅刻2回につき、欠席1回としてカウントする。
D公的理由があって遅刻、欠席をする場合には、事前連絡をすること。
E講義中に飲み物を飲むことは認める。
F質問、意見があれば、教員に遠慮無く伝えること。
教員メッセージ
Message from Lecturer
私たちの意識に関係なく,温熱環境は常に私たちの周りに存在している。これに興味を持って接してみると,これまで不規則・偶発的と感じていた環境変化には,ある種の法則性が含まれていることに気づく。これらの法則・理論を理解すると,日常生活において容易に体験している現象を説明できるようになる。知識を有するだけでなく,活用することが専門家には求められる。まずは知識を有し,未知なる現象を理解する喜びを感じて欲しい。
当たり前のことだが、2年次は1年次に比して講義内容の難易度が上がる。しかし、困難を乗り越え、自身が得られる
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業の単位修得は、学科(建築学コース)の学習・教育目標の、(F)実験や実習を重視した教育により、建築の環境・生産に関する基礎的知識と応用力を修得する、(H)積雪寒冷地に適した建築を 設計・施工する能力を身につける、に対応している。 
関連科目
Associated Courses
空間の環境、建築環境工学B、都市環境計画、建築設備
備考
Remarks
特になし