開講学期 Course Start |
2014年度 後期 |
授業区分 Regular or Intensive |
週間授業 |
対象学科 Department |
<思考と文化>コース |
対象学年 Year |
2 |
必修・選択 Mandatory or Elective |
選択 |
授業方法 Lecture or Seminar |
講義 |
授業科目名 Course Title |
科学と倫理 |
授業科目名(英語) Course Title |
[授業科目名(英語)] |
単位数 Number of Credits |
2 |
担当教員 Lecturer |
吉田省子(窓口:松本ますみ) |
教員室番号 Office |
Q301(Q棟3F非常勤講師室) |
連絡先(Tel) Telephone |
|
連絡先(E-mail) |
yoseikoy(at)vmail.plala.or.jp |
オフィスアワー Office Hour |
|
授業のねらい Learning Objectives |
科学者や技術者が直面している諸問題を「科学技術史」と「科学者の社会的責任」及び「文化」の視点から考察する。3年になってからの「技術者倫理」への接続を試みる。 |
到達度目標 Outcomes Measured By: |
(1)職業としての科学者が登場してくる背景を理解する。 (2)研究活動とその成果に起因するジレンマについて多面的にとらえる。 (3)不確実性の下での多様なステークホルダーを交えた意思決定問題の難しさを知る。 |
授業計画 Course Schedule |
授業サブタイトル「光をめぐる4章」 第1週 シラバスの説明。「光をめぐる4章」の序「歴史の襞に垣間見る光の探求ドラマ」 第2週 第1章「光とは何か」(1)伝承・神話から科学へと 第3週 第1章「光とは何か」(2)デカルトの虹とニュートンの虹の間の溝 第4週 第1章「光とは何か」(3)粒子か波か、それとも何か。科学のフロント 第5週 第1章「光とは何か」(4)エネルギー保存則の手短な科学史 第6週 第2章「太陽の光の源を求めて」(1)エディントン・アインシュタイン 第7週 第2章「太陽の光の源を求めて」(2)原子の光 フェルミ・オッペンハイマー 第8週 第2章「太陽の光の源を求めて」(3)ビデオ鑑賞 第9週 第3章「光はエネルギーだ」(1)原爆から原発へ〜薔薇色の宣伝・広報活動 第10週 第3章「光はエネルギーだ」(2)原爆から原発へ〜社会との軋み・摩擦 ・・・第五福竜丸・スリーマイル島・チェルノブイリ・福島 第11週 第3章「光はエネルギーだ」(3)自問せよ「科学の客観性」リスク社会の中で 第12週 第4章「価値の光」(1)不確実性の下での意思決定問題の難しさ 第13週 第4章「価値の光」(2)ポストノーマルサイエンスという考え方 第14週 第4章「価値の光」(3)科学者の行動規範〜社会的責任論・科学的助言 第15週 予備日「科学者の社会的責任論再考」 総授業時間=22.5時間 |
教科書 Required Text |
使用しない。 |
参考書 Required Materials |
山崎茂明『科学者の不正行為』丸善(2002),古川安『科学の社会史』南窓社(1989), 小林傳司『トランスサイエンスの時代』NTT出版(2007) 平川秀幸『科学は誰のものか』NHK出版生活人新書(2010) J.ラベッツ『ラベッツ博士の科学論』こぶし書房(2010) 藤垣裕子『専門知と公共性』東京大学出版会(2003) 藤垣裕子『科学コミュニケーション論』東京大学出版会(2008) |
教科書・参考書に関する備考 | 教科書は、授業に使用する必要な資料として配布する。 |
成績評価方法 Grading Guidelines |
下記の到達度目標について課題を課す。 (1)職業としての科学者が登場してくる背景を理解する(40%) (2)研究活動とその成果に起因するジレンマについて多面的にとらえる(30%) (3)不確実性の下での多様なステークホルダーを交えた意思決定問題の難しさを知る(30%) ビデオ鑑賞作文1本(50点満点)とレポート(50点満点)えの提出を求め,合計点(100点満点)で60点以上を合格とする。レポートには参考文献と引用注を必ず明記すること。 【重要】 1.卒業の4年生は「4年・卒業」と必ず朱書する。 2.やむを得ない事情でビデオ鑑賞できなかった場合の代替措置(該当者は、2週間以内に理由を添えて担当教員に届け出ること。以後受け付けない) |
履修上の注意 Please Note |
(1)ビデオ教材による作文は授業時間内に作成する。レポートの提出は平成27年1月26日〜30日の午後6時(共通棟3階事務室にボックス設置予定)。単位取得の条件は作文とレポートの提出であり、合計60点以上に達しない限り合格としない。 (2)授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知する。 (3)不合格者は翌年再履修してもよい。 (4)レポート課題は11月20日に通知する。 |
教員メッセージ Message from Lecturer |
「コピペ」や「友人からの盗用」が認められた場合、理由を問わずレポートは0点とする。 従って、ビデオ鑑賞で50点の履修者であっても、成績表に50点(50+0)と記載されることになるので、不可の成績になってしまう。その一方、参考文献と引用の注が適切に記されている場合は,逆に評価は高くする。自ら書くこと。 |
学習・教育目標との対応 Learning and Educational Policy |
この授業の単位習得はJABEE基準1(1)の(b)と(a)に対応(b>a)する。 (b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解 (a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 なお(f)の一部にも対応している。 (f) 日本語による論理的な記述力 機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応 (A) 多面的考察力の修得 |
関連科目 Associated Courses |
|
備考 Remarks |