開講学期
Course Start
2014年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
全学科
対象学年
Year
2
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
日本近現代史A
授業科目名(英語)
Course Title
[授業科目名(英語)]
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
一瀬啓恵(窓口教員 永井真也)
教員室番号
Office
Q301非常勤講師室
連絡先(Tel)
Telephone
5648
連絡先(E-mail)
E-mail
CZE15657(at)nifty.com
オフィスアワー
Office Hour
毎週水曜日
授業のねらい
Learning Objectives
 この授業では、江戸時代後期から明治前期にかけて日本が見舞われた災害について解説していきます。江戸時代の災害がどのようにして起こり、災害発生後にどのような救援がなされ、復旧や復興に江戸幕府がどのように取り組んだか、また明治維新を経て、明治新政府が災害に対処するためにどのような方針を打ち立てたか、さらには実際におこった災害の概要、災害発生後の救援のあり方、その後の復旧、復興や防災にどのような取り組みがなされたかについて取り上げます。またこれらに対する理解を深めることにより、近代以前の災害とは異なる、近代における災害の「特質」について考察することを目指していきます。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1)江戸時代後期から明治前期にかけての日本が、どのような災害に見舞われたのか理解する。
2)江戸幕府が災害にどう対処したか、また明治新政府が災害にどう対処したかを比較し、救援、復旧、復興 の進め方にどのような違いがあるのか理解する。
3)近代日本の政治や社会にとって、「災害」がどのような意味をもつのかを考察する。
授業計画
Course Schedule
第1回 ガイダンス
第2回 近世の災害(1)〜飢饉・大火・噴火地震
第3回 近世の災害(2)〜お手伝い普請とは
第4回 近世の災害(3)〜被災民の救済
第5回 近世の災害(4)〜開国と津波
第6回 近世の災害(5)〜まとめ
第7回 明治維新政府の災害救助と法整備
第8回 御雇い外国人と地震学
第9回 1888年磐梯山噴火(1)〜被害の概要
第10回 1888年磐梯山噴火(2)〜新聞報道
第11回 1888年磐梯山噴火(3)〜義捐金と災害
第12回 1891年濃尾地震(1)〜被害の概要
第13回 1891年濃尾地震(2)〜天皇と災害
第14回 1891年濃尾地震(3)〜帝国議会と災害
第15回 総括
第16回 試験
総時間24時間
教科書
Required Text
特になし。
参考書
Required Materials
北原糸子・松浦律子・木村玲欧編『日本歴史災害事典』(吉川弘文館、2012年)
北原糸子編『日本災害史』(吉川弘文館、2006年)
永原慶二『富士山宝永大爆発』(集英社新書、2002年)
菊池勇夫『飢饉の社会史』(校倉書房、1994)
野口武彦『安政江戸地震―災害と政治権力―』(ちくま新書、1997年)
北原糸子『地震の社会史―安政大地震と民衆―』(吉川弘文館、2013年)
北原糸子『磐梯山噴火―災異から災害の科学へ―』(吉川弘文館、1998年)
安田政彦『災害復興の日本史』(吉川弘文館、2013年) 
教科書・参考書に関する備考 講義では、毎回レジュメを配布し、それにそって話していく。
参考書や史料については、授業の進行にそって、その都度紹介する。
成績評価方法
Grading Guidelines
到達度目標1・2については講義中に書くミニレポートで評価し、到達度目標3について定期試験で評価する。
講義中に書くミニレポート(意見・感想)を3割、定期試験を7割として、総合的に評価する。
100点満点中60点以上で合格とする。
履修上の注意
Please Note
 受講者には、毎回講義中に5〜10分程度の時間を使って、講義で紹介した史料や講義内容そのものに対するミニレポートを書いてもらい、毎回提出してもらう。これらは講義の第8回と最終回に評価をして返却するが、この評価は全体の成績評価にも加えるので、講義に出席していても、「自分なりの意見」が持てない場合は、必然的に成績評価も下がることになる。
 定期試験は2000字程度で、与えられたテーマを論じる。
 なお不合格者に対する再試験は行わない。
教員メッセージ
Message from Lecturer
近世から近代にかけての人々が災害にどのように向き合ってきたのか、また明治維新をへて近代国家が形成される過程において、災害に対する考え方や救済、復興のあり方がどのように変化したのか、理解を深めたい学生に履修をすすめる。この時期の日本歴史に知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交など、必要な場合は基礎知識に戻って説明を加える。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。

機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応
(A) 多面的考察力の修得
関連科目
Associated Courses
2013年度 日本近現代史B
2014年度 日本近現代史B
備考
Remarks