開講学期
Course Start
2014年度 後期
授業区分
Regular or Intensive
集中講義
対象学科
Department
情報電子工学系学科
情報システム学コース
コンピュータ知能学コース
対象学年
Year
3
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
人工知能
授業科目名(英語)
Course Title
[授業科目名(英語)]
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
福多賢太郎(窓口: 岡田吉史)
教員室番号
Office
V402
連絡先(Tel)
Telephone
46-5408
連絡先(E-mail)
E-mail
okada[at]csse.muroran-it.ac.jp
[at]を@に変えてください.
オフィスアワー
Office Hour
水曜日16:30〜17:30
授業のねらい
Learning Objectives
人工知能は、「知的に振る舞う」システムを実現することを目標とする研究分野であり、その内容は非常に幅広い。本講義では、まず、人工知能に関わる知識情報処理を俯瞰し、「探索による問題解決」と「論理による知識表現と推論」について基礎的な概念と手法を知る。その後は、「不確実性」を伴った知識表現と推論手法に焦点を絞り、隠れマルコフモデルとベイジアンネットワークについて、基礎的な概念と手法を学習する。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1. 人工知能の役割と歴史、基礎技術と応用分野について説明できる。
2. 計算機を用いた「知識表現と推論」について、そのための手法や問題点・課題などに関して説明できる。
3. 人工知能における不確実性の取り扱いの重要性に関して、人工知能の歴史や古典的な人工知能の手法と併せて、説明することができる。
4. マルコフモデルおよび隠れマルコフモデルを理解し、パラメータの学習と事象系列の推定を行うことができる。
5. ベイジアンネットワークを理解し、グラフ構造の作成と、条件付確率および結合確率の計算をとおして、推論(知識)を導くことができる。
授業計画
Course Schedule
総授業時間数:90分×15回=1350分(集中講義のため3日間で実施)

3日間の授業計画は下記のとおりである。
1日目(1週〜5週):
人工知能とは何か?について理解を深める。人工知能に求められていることは何か。人工知能は工学的にどのように実装されて、どのような分野に使われているのかを知る。人工知能が取り扱ってきた古典的な問題である「探索問題」を通じて、問題の記述法、解決法を学ぶ。
2日目(6週〜10週):
計算機による知識表現の方法と推論の手法について学ぶ。その後、不確実性モデリングの1手法である隠れマルコフモデル(HMM)について学習する。
3日目(11週〜15週):
不確実性モデリングの1手法であるベイジアンネットワークについて学習する。最後に本講義のまとめとレポート課題へ向けた演習課題を行う。

1週:ガイダンス
2週:人工知能の役割と歴史
3週:人工知能の基礎技術と応用分野
4週:小テスト@
5週:探索における問題解決
6週:知識と推論1 論理による知識の表現と推論
7週:知識と推論2 不確実な知識表現と確率推論
8週:隠れマルコフモデル1(確率過程、マルコフ過程、マルコフモデル)
9週:隠れマルコフモデル2(パラメータの学習と事象系列の推定法)
10週:小テストA
11週:ベイジアンネットワーク1(結合確率分布を用いた推論、ネットワークの学習法)
12週:ベイジアンネットワーク2(厳密推論と近似推論)
13週:先端の研究紹介1
14週:先端の研究紹介2
15週:本講義のまとめ、レポート課題へ向けた演習課題
教科書
Required Text
講義中に資料を配布する。
参考書
Required Materials
講義中に配布される資料に記載する。 
教科書・参考書に関する備考 講義中に配布する資料を教科書の代わりに使用する。
成績評価方法
Grading Guidelines
集中講義期間中に行う2回の小テスト(それぞれ10点満点)とレポート課題(80点満点)の合計が60点以上を合格とする。
レポートの提出期限(講義中に指示する)は厳守すること。
レポート課題に代わる再試験は実施しない。

各到達度目標に対する評価方法は次のとおりである。
1. 1回目の小テストにおける論述問題によって、達成度を評価する。
2. 2回目の小テストにおける論述問題によって、達成度を評価する。
3. レポート課題における論述問題によって、達成度を評価する。
4. 小テストとレポート課題における論述問題・計算問題によって、達成度を評価する。
5.  レポート課題における論述問題・計算問題によって、達成度を評価する。
履修上の注意
Please Note
不合格の場合は再履修すること.
教員メッセージ
Message from Lecturer
本講義を理解する上で、2年次のコース科目である「情報数学(特にグラフ理論の理解)、確率・統計、言語処理系論(特に有限オートマトンの理解)」を修得していることが望ましい。
13, 14週の研究事例紹介の一部のトピックにおいては、1年次の学部共通の選択科目である「生物学入門」を学んでいる場合、より深い理解が可能と思われる。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業科目は情報電子工学系学科の情報システム学コースとコンピュータ知能学コース
の学習目標の以下の項目に対応している.
[コンピュータサイエンス]情報工学の基礎知識と応用能力を身につける。
関連科目
Associated Courses
・情報数学(特にグラフ理論の理解)
・確率・統計
・言語処理系論(特に有限オートマトンの理解)
備考
Remarks