開講学期 Course Start |
2014年度 後期 |
授業区分 Regular or Intensive |
週間授業 |
対象学科 Department |
建築社会基盤系学科 |
対象学年 Year |
1 |
必修・選択 Mandatory or Elective |
必修 |
授業方法 Lecture or Seminar |
講義 |
授業科目名 Course Title |
空間の環境 (建築後半) |
授業科目名(英語) Course Title |
[授業科目名(英語)] |
単位数 Number of Credits |
2 |
担当教員 Lecturer |
市村 恒士(ICHIMURA, Koji)(建築社会基盤系学科・建築学コース):1〜8週目担当 岸本 嘉彦(KISHIMOTO, Yoshihiko)(建築社会基盤系学科・建築学コース):9〜15週目担当 |
教員室番号 Office |
Y703(市村) D316(岸本) |
連絡先(Tel) Telephone |
市村: 0143-46-5240 岸本: 0143-46-5208 |
連絡先(E-mail) |
市村: kichi(at)mmm.muroran-it.ac.jp 岸本: kisimoto(at)mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー Office Hour |
月・金曜日 11:30時〜12:00時 |
授業のねらい Learning Objectives |
建築内部から地球規模に至る様々スケールの環境に関する課題・問題等や,その課題・問題に対応する建築や都市づくりの基本的な考え方について理解を深める。 |
到達度目標 Outcomes Measured By: |
@空間や環境に関する基本的な概念(環境に関わる用語,環境と人間等)や今日の環境問題に関わる社会的な背景及び動向や,各種の環境問題(地球温暖化,ヒートアイランド現象等)に関する知識を得る。 A環境問題に解決にあたっての基本的な視点(自然との共生,省エネルギー等)を理解し,実際の建築や都市等の空間における環境対応や環境構築に関する基本的な考え方を理解する。 B快適、安全、省エネルギーを目的とした環境構築のために必要な環境要素のうち、熱、湿気、空気の建物内外における性状について、それらの基礎的な知識を得る。 |
授業計画 Course Schedule |
総授業時間数(実時間);24時間 ※1〜8週目:市村担当,9〜15週目:岸本担当 1週目 シラバスの説明,全体的な概要の説明, 環境に関わる一般論・キーワード@(環境,人間と環境,環境問題とは?他) 2週目 環境に関わる一般論・キーワードA(環境保全と環境保護,ランドスケープ他) 3週目 都市化を中心とした環境問題@(都市化とは,都市化と都市地球環境問題,他) 4週目 都市化を中心とした環境問題A(ヒートアイランド現象の概要とその対応) 5週目 都市化を中心とした環境問題B(地球温暖化問題の概要とその対応,他) 6週目 都市・建築と緑@(都市緑地の役割・機能,土地利用と緑,他) 7週目 都市・建築と緑A(都市・地球環境問題と都市緑化,他) 8週目 都市・建築と緑B(都市緑化推進のための視点・研究例,他) 9週目 熱的設計と省エネルギー(熱的設計の必要性と省エネルギー化達成との関連について) 10週目 建築と気候(空気の温湿度に関する用語,および気象要素の性質) 11週目 建築の伝熱@(伝熱の三形態,定常熱伝導,壁体の熱貫流) 12週目 建築の伝熱A(熱伝達率の考え方,室の熱収支,熱損失係数) 13週目 建築の湿気@(湿気の重要性,定常湿気伝導,壁体の湿気貫流) 14週目 建築の湿気A(定常結露判定法,断熱材および防湿材の効果,外断熱と内断熱) 15週目 環境制御のアクティブ手法とパッシブ手法(空調と蓄熱技術,吸放湿材の活用例の紹介) 16週目(テスト週間) 期末テスト |
教科書 Required Text |
・(社)日本建築学会編「シリーズ地球環境建築 入門編 地球環境建築のすすめ」彰国社 2857円+税 |
参考書 Required Materials |
(社)日本建築学会編「シリーズ地球環境建築 専門編1 地域環境デザインと継承」彰国社 4000円+税 #(社)日本建築学会編「シリーズ地球環境建築 専門編2 資源・エネルギーと建築」彰国社 4600円+税 #(社)日本建築学会編「シリーズ地球環境建築 専門編3 建築環境マネジメント」彰国社 4700円+税 #(社)日本建築学会編「建築と都市の緑化計画」彰国社 3400円+税(図書館に所蔵) # 鉾井修一,池田哲朗,新田勝通「エース建築工学シリーズ 建築環境工学II -熱・湿気・換気-」 朝倉書店 380 |
教科書・参考書に関する備考 |
【教科書及び教材】: <1週目から8週目(市村担当分)> 上述したのは主たる参考書 ・(社)日本建築学会編「シリーズ地球環境建築 入門編 地球環境建築のすすめ」彰国社 2857円+税 ※他に授業に使用する必要な資料は適宜プリントとして配付する。 ※授業内容は,必ずしも上記の教科書の内容と一致しないが,授業の流れや基本的考え方については類似し,授業内容をより深く理解するためには所有することが望ましい。 <9週目から15週目(岸本担当分)> ・教科書は指定しない。授業に使用する必要な資料は適宜プリント |
成績評価方法 Grading Guidelines |
到達度目標@ (市村分の)小テスト及び定期試験(用語記入及び記述)で評価する。 到達度目標A (市村・岸本分の)小テスト・レポートと定期試験(用語記入及び記述)で評価する。 到達度目標B (岸本分の)レポートおよび定期試験(計算及び記述)で評価する。 <合格基準> 100点満点で60点以上を合格とする。 <評価の割合> 市村担当分50点+岸本担当分50点とする。 「市村担当分について(50点分)」: 評価方法:授業で行う小テスト・レポート点(20〜30%程度),定期試験点(70〜80%程度)の割合で評価する。 「岸本担当分について(50点分)」: 評価方法:小テストは行わない。授業中に随時演習を行うが、これは成績に反映しない。レポート点(20%),定期試験(80%)として評価する。 到達度目標に対する評価 B定期試験・レポート:論述・計算 <定期試験の受験資格> 各教員の担当分(8回分ないし7回分)の講義の中で2回より多く欠席した場合,各教員担当分の定期試験は,原則として受験することはできないので注意すること。 なお,岸本教員担当分においては,遅刻は,0.5回分の欠席に相当する <不合格者の取り扱い> 不合格者には,再試験を原則として一度のみ実施する。なお,再試験で合格した場合の評価結果は60点とする。 |
履修上の注意 Please Note |
@授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。 A上述したとおり,再試験は一度のみ実施する。 B再試験の不合格者は,再履修すること。 |
教員メッセージ Message from Lecturer |
「市村より」 今後,建築や社会基盤の整備等に将来携わる皆さんにとって,今後さらに「環境」に対する配慮等が求められます。しかし,環境に配慮するとはどのようなことなのか,そもそも環境とは何であるか等を理解しているでしょうか。本講義の前半(市村担当部分)では,今後の「環境」に対する基本的な考え方等について各々改めて考え,明確にすることを大きな目標としています。 「岸本より」 私たちの意識に関係なく,温熱環境は常に私たちの周りに存在している。これに興味を持って接してみると,これまで不規則・偶発的と感じていた環境変 |
学習・教育目標との対応 Learning and Educational Policy |
この授業の単位修得は、 ・建築コースの学習・教育目標の,(D):建築社会基盤系学科に共通する基礎的知識を習得する,(F):実験や実習を重視した教育により,建築の環境・生産に関わる基礎的知識と応用力を修得する,(H)積雪寒冷地に適した建築を 設計・施工する能力を身につける,に対応している。 ・土木コースの学習・教育目標の,(B):良識ある人間性,倫理性,福祉への完成及び,健全なる心身を形成する,(G):自然と人間の調和を基調とする国土・地域・都市づくりができる能力を身につける,に対応している。 |
関連科目 Associated Courses |
今後の関連科目は、建築学コースの「建築環境工学A」,「建築設備」,「都市環境計画」である。 |
備考 Remarks |
特になし |