開講学期 Course Start |
2013年度 後期 |
授業区分 Regular or Intensive |
週間授業 |
対象学科 Department |
応用理化学系学科 |
対象学年 Year |
3 |
必修・選択 Mandatory or Elective |
選択 |
授業方法 Lecture or Seminar |
講義 |
授業科目名 Course Title |
磁性 (後半8週) |
単位数 Number of Credits |
1 |
担当教員 Lecturer |
近澤 進 |
教員室番号 Office |
K602 |
連絡先(Tel) Telephone |
0143−46−5618 |
連絡先(E-mail) |
chika @ mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー Office Hour |
金曜日 14:00-16:00 |
授業のねらい Learning Objectives |
磁石をはじめとして,私たちの身の回りには多くの「磁性体」が使われている. 本授業では,「磁性」の起源とその応用例を学ぶ. |
到達度目標 Outcomes Measured By: |
(1)前半は磁性の基礎について学ぶ.磁性の起源を理解し,「鉄やニッケルは磁石に付くが,銅やアルミニウムは付かないのはなぜか」を説明できるようになる. (2)後半は,磁気異方性,磁化過程,磁性の応用などを学び,身の回りの製品にどのような性質か使われているか例を挙げて説明できるようになる. |
授業計画 Course Schedule |
総授業時間数(実時間);11.25時間 第1週 はじめに(授業概要,シラバス,成績評価), 序論(磁性概説,角運動量と磁気モーメント,原子・分子の磁性,固体の磁性) 第2週 常磁性と反磁性(キュリー常磁性,ラーモア反磁性,パウリ常磁性,ランダウ反磁性) 第3週 秩序磁性と磁気相転移(強磁性,フェリ磁性,反強磁性) 第4週 磁気異方性(実験事実,結晶磁気異方性,誘導磁気異方性) 第5週 磁化過程(磁区構造,技術磁化過程,単磁区微粒子の磁化過程) 第6週 応用磁気(ソフト磁性材料,ハード磁性材料,磁気記録材料,磁性流体) 第7週 実験方法(磁界の発生と測定,磁束密度と磁化,磁気異方性と磁歪,交流磁化の測定と評価) 第8週 まとめとテスト 毎回,配布されたプリントや小テストの復習をしておいてください. |
教科書 Required Text |
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参考書 Required Materials |
岡本祥一 著「磁気と材料(化学OnePoint23)」(共立出版)# 作道恒太郎 著「固体物理 磁性・超伝導」(裳華房)第1章〜第5章# J. Crangle 著「固体の磁気的性質」(白鳥、溝口訳)(丸善)# 能登宏,佐藤徹哉 著「磁気物性の基礎」(裳華房)# 志賀正幸 著「磁性入門」(内田老鶴圃材料学シリーズ)# 安達健五 著「化合物磁性上・下」(裳華房)# 近角聰信 著「強磁性体の物理上・下」(裳華房)# 太田恵造 著「磁気工学の基礎I・II」(共立全書)# 桜井良文、金丸文一共編「磁気材料セラミックス」(オーム社)# 小沼稔 著「磁性材料」(工学図書 |
教科書・参考書に関する備考 |
磁性の教科書はたくさんあります.上に挙げてある本以外にも 自分で読みやすいものを探してください. |
成績評価方法 Grading Guidelines |
授業の理解のため,毎回小テストを行う.この結果を40点満点,最終回 のまとめのテストを20点満点,講義終了後に提出のレポートを40点満点 とし,合計100点満点で 60点以上を合格とする.不合格者は再履修すること. |
履修上の注意 Please Note |
最終回のテストは第1回〜第7回までのまとめのテストになります. 毎回,配布されたプリントや小テストの復習をしておいてください. また,レポート課題でインターネットを利用できることが望ましい. |
教員メッセージ Message from Lecturer |
子供の頃に磁石で遊んだり,モーターを作ったことがあると思います.なぜ鉄の釘は磁石にくっつくのに銅やアルミは付かないのか不思議に思いませんでしたか?この授業の前半でその「なぞ」が解けます. また,身の回りで磁性体を利用した物に,モーターや磁石(電磁石),電子レンジ,スピーカー,ビデオ(テープ),MD・MO,パソコンのHDDなどがあります.これらはどのような仕組みになっているでしょう?また,どのような性質が使われているでしょうか?この授業の後半で「磁性材料」とその応用例を学びます. |
学習・教育目標との対応 Learning and Educational Policy |
本授業は,応用理化学系学科応用物理コースの学習・教育目標(F)応用物理専門能力の達成に寄与する. また,JABEE基準d-2(a) 各領域に対するプログラムの設定目標実現に必要な専門科目を系統的に修得した専門知識及び専門技術に対応する. |
関連科目 Associated Courses |
電磁気学A・B, 量子論, 量子力学, 統計熱力学 |
備考 Remarks |