開講学期
Course Start
2013年度 後期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
全学科
対象学年
Year
1
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
日本近現代史B
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
一瀬啓恵 (窓口教員 永井真也)
教員室番号
Office
Q301非常勤講師室
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5848(非常勤講師控室)
連絡先(E-mail)
E-mail
CZE15657@nifty.com
オフィスアワー
Office Hour
水曜日9,10時限(昼間)
授業のねらい
Learning Objectives
講義のテーマ:近代日本と災害
 この授業では、幕末から近代にかけての日本が見舞われたいくつかの災害について、その被害や災害直後の救援の様子、その後の復興や防災への取り組みなどについて取り上げます。またこれらに対する理解を深めることにより、近世以前とは異なる「近代日本における災害の特質」について考察することを目指していきます。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1)幕末から近代にかけての日本が、どのような災害に見舞われたのかを理解する。
2)近世以前の災害と近代以降の災害には、復旧・復興事業の進め方にどのような違いがあるのか理解する。
3)近代日本の政治史において、「災害」をどのように位置づけるべきかを考察する。
授業計画
Course Schedule
第1回 ガイダンス
第2回 寺田寅彦:災害に関する随筆
第3回 1854年安政東海地震:開国と津波
第4回 1855年安政江戸地震:被害と救済
第5回 お雇い外国人と地震学
第6回 1888年磐梯山噴火(1):新聞報道
第7回 1888年磐梯山噴火(2):災害救助法
第8回 1891年濃尾地震:帝国議会と災害
第9回 1896年明治三陸地震津波
第10回 1923年関東大震災(1):被害の概要
第11回 1923年関東大震災(2):救援と復旧事業
第12回 1923年関東大震災(3):復興事業
第13回 1926年十勝岳噴火(1):泥流被害
第14回 1926年十勝岳噴火(2):復旧事業と復興
第15回 全体のまとめ、進度調節
第16回 試験
総時間24時間
教科書
Required Text
特になし。
参考書
Required Materials
岩波講座『東アジア近現代通史(1)東アジア世界の近代』(岩波書店、2010年)
岩波講座『東アジア近現代通史』(2)日露戦争と韓国併合』(岩波書店、2010年)
歴史教育研究会・歴史教科書研究会編『日韓歴史共通教材 日韓交流の歴史―先史から現代まで』(明石書店、2007年)
井上勝生『日本近現代史@ 幕末・維新』(岩波新書、2006年)
牧原憲夫『日本近現代史A 民権と憲法』(岩波新書、2006年)
原田敬一『日本近現代史B 日清・日露戦争』(岩波新書、2007年)

 
教科書・参考書に関する備考 授業ではレジュメを配布し、それにそって講義をする。
参考書や史料については、授業の進度に応じ、その都度紹介する。
成績評価方法
Grading Guidelines
 講義中に書いてもらう意見・感想を3割、定期試験を7割として総合的に評価する。
 100点満点中60点以上で合格とする。

履修上の注意
Please Note
 受講者には、毎回講義中に5〜10分程度の時間を使って、講義を聴いて理解できたことに対して「自分はどう考えるのか」を書いてもらい、毎回提出してもらう。これらは講義の第8回と最終回に評価をして返却するが、この評価は全体の成績評価にも加えるので、授業に出席しても、「自分なりの意見」が持てない場合は、必然的に成績評価も下がることになる。
 定期試験は2000字程度で、与えられたテーマを論じる。
 不合格者に対する再試験は行わない。
教員メッセージ
Message from Lecturer
 近代日本が「災害」にどのように向き合ってきたのか、また今後「災害」に対して私たちがどう向き合えばいいのか、考えてみたい学生に履修をすすめる。講義の対象となる時期は幕末から大正期(1854〜1926年)までだが、この時期の日本近代史について知識のない学生も多いので、災害がおきた当時の政治や経済、外交など、必要な場合は基礎知識に戻って説明を加えるつもりである。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。

機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応
(A) 多面的考察力の修得
関連科目
Associated Courses
2012 年度 日本近現代史B、2013年度 日本近現代史A
備考
Remarks