開講学期
Course Start
2013年度 後期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
<思考と文化>コース
対象学年
Year
2年
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
科学と倫理
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
吉田省子
教員室番号
Office
Q301(Q棟3F非常勤講師室)
連絡先(Tel)
Telephone
窓口担当:若菜 0143-46-5818
連絡先(E-mail)
E-mail
yoseikoy@vmail.plala.or.jp
オフィスアワー
Office Hour
若菜:月曜日13:00-14:30
授業のねらい
Learning Objectives
科学者や技術者が直面している諸問題を「科学技術史」と「科学者の社会的責任」の両視点から考察する。3年になってからの「技術者倫理」への接続を試みる。
到達度目標
Outcomes Measured By:
(1)職業としての科学者が登場してくる背景を理解する。
(2)研究活動とその成果に起因するジレンマについて多面的にとらえる。
(3)不確実性の下での多様なステークホルダーを交えた意思決定問題の難しさを知る。
授業計画
Course Schedule
第1週 シラバスの説明 序「我々の世界と科学の現在…専門家のジレンマ考」
第2週 科学はいかにして現実を変えたか(1)科学的活動の中心地は動く
第3週 科学はいかにして現実を変えたか(2)科学者という職業の誕生
第4週 科学はいかにして現実を変えたか(3)パンドラの箱 @アトムの探求             「デモクリトスからアインシュタイン」
第5週 マンハッタン計画〜Russell-Einstein宣言とパグウォッシュ会議
第6週 ビデオ鑑賞と作文
第7週 科学はいかにして現実を変えたか(4)パンドラの箱 A遺伝と育種 
第8週 科学(者)の組織・制度の変容(1)メガ・サイエンスの出現
第9週 科学(者)の組織・制度の変容(2)科学者像の変遷/科学者の行動規範考
第10週 リスク社会の中で…トランス・サイエンス/ポスト・ノーマル・サイエンス〜科学者の社会的責任論を考える
第11週 問い 「科学の客観性」
第12週 不確実性の下での意思決定問題の難しさ〜BSE管理措置変更を事例に
第13週 リスクと向き合う(事前警戒原則路線と健全な科学路線は対立のままか?)
第14週 科学技術政策における意思決定と市民参加のより良い関係を求めて
第15週 予備日

   総授業時間=22.5時間
教科書
Required Text
使用しない。
参考書
Required Materials
山崎茂明『科学者の不正行為』丸善(2002),古川安『科学の社会史』南窓社(1989),
小林傳司『トランスサイエンスの時代』NTT出版(2007)
平川秀幸『科学は誰のものか』NHK出版生活人新書(2010)
J.ラベッツ『ラベッツ博士の科学論』こぶし書房(2010)
藤垣裕子『専門知と公共性』東京大学出版会(2003)
藤垣裕子『科学コミュニケーション論』東京大学出版会(2008) 
教科書・参考書に関する備考 教科書は、授業に使用する必要な資料として配布する。
成績評価方法
Grading Guidelines
ビデオ鑑賞作文1本(50点満点)とレポート(50点満点)の合計点(100点満点)で,60点以上を合格とする。レポートには参考文献と引用注を必ず明記すること。
【重要】卒業の4年生は「4年・卒業」と必ず朱書する。
履修上の注意
Please Note
(1)ビデオ教材による作文は授業時間内に作成する。レポートの提出は平成23年1月23日〜30日の午後6時(教務課窓口)。単位取得の条件は作文とレポートの提出であり、合計60点以上に達しない限り合格としない。
(2)授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知する。
(3)不合格者は翌年再履修してもよい。 (4)レポート課題は11月21日に通知する。
教員メッセージ
Message from Lecturer
「コピペ」や「友人からの盗用」が認められた場合、理由を問わずレポートは0点とする。参考文献と引用の注が適切に記されている場合は,逆に評価は高くする。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業の単位習得はJABEE基準1(1)の(b)と(a)に対応(b>a)する。
(b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
なお(f)の一部にも対応している。
(f) 日本語による論理的な記述力

機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応
(A) 多面的考察力の修得
関連科目
Associated Courses
備考
Remarks