開講学期 Course Start |
2013年度 前期 |
授業区分 Regular or Intensive |
週間授業 |
対象学科 Department |
全学科 |
対象学年 Year |
2 |
必修・選択 Mandatory or Elective |
選択 |
授業方法 Lecture or Seminar |
講義 |
授業科目名 Course Title |
文化保存論 |
単位数 Number of Credits |
2 |
担当教員 Lecturer |
大島直行(窓口:若菜博) |
教員室番号 Office |
Y205(若菜) |
連絡先(Tel) Telephone |
0143-46-5818(若菜) |
連絡先(E-mail) |
ohnao@f3.dion.ne.jp(大島) wakana@mmm.muroran-it.ac.jp(若菜) |
オフィスアワー Office Hour |
水曜12時〜12時30分(大島,Q棟3階非常勤講師室) 月曜13時〜14時30分(若菜,Y205) |
授業のねらい Learning Objectives |
日本の基層文化として「縄文文化」を理解している人は少ない。この文化を単なる日本歴史の一技術ステージと考えるのではなく、人間が自然とどのように向き合っていたのかという視点から、日本人の生き方の原点、つまり日本の基層文化としての理解を深めたい。 |
到達度目標 Outcomes Measured By: |
1.狩猟社会と農耕社会の本質的な違いを理解することで、「原始」あるいは「未開」という差別的な歴史観、人間観の問題点に気付くことができる。 2.縄文文化の本質を理解することで、「技術」あるいは「科学」偏重の歴史観、人間観の問題点に気付くことができる。 |
授業計画 Course Schedule |
総授業時間数:24時間 1週目 シラバスの説明(講義のねらいについて) 2週目 狩猟採集社会の特質(人類学からみた質的に異なる社会の実像) 3週目 縄文時代のはじまるまで(「Out of Afrika 」から日本列島へ) 4週目 縄文社会の経済観と「Taboo」 5週目 縄文社会の自然観と「神話」 6週目 縄文社会の社会観と「嫉妬」 7週目 遺跡から読み解く縄文の精神世界(貝塚と「もの送り」儀礼) 8週目 遺跡から読み解く縄文の精神世界(盛土遺構と「祭り」) 9週目 遺跡から読み解く縄文の精神世界(ストーンサークルと墓) 10週目 遺物から読み解く縄文の精神世界(縄文土器) 11週目 遺物から読み解く縄文の精神世界(土偶) 12週目 遺物から読み解く縄文の精神世界(石器) 13週目 縄文文化の本質とは 14週目 縄文文化のゆくえ 15週目 世界史の中の縄文文化と「世界遺産」(縄文文化の現代的意義) |
教科書 Required Text |
使用しない。 |
参考書 Required Materials |
小林達雄著『縄文人の思想』(ちくま新書)筑摩書房 |
教科書・参考書に関する備考 | 講義内容をまとめたプリントを毎回配布する。 |
成績評価方法 Grading Guidelines |
定期試験のみ行う。100点満点中60点が合格点である。出題形式は「論述問題」をとし、5題出題する。それぞれ20点の配点とする。 |
履修上の注意 Please Note |
(1)授業中の質問を歓迎します。 (2)授業の変更や緊急連絡は授業中または掲示板で通知します。 (3)不合格者は再履修とします。 |
教員メッセージ Message from Lecturer |
映像は使用しません。適宜板書をしますが、板書以外の内容についてもノートを細かくとることを勧めます。 |
学習・教育目標との対応 Learning and Educational Policy |
JABEE基準1(1)の3項目に対応する。 (a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養 (b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果,および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理) (f)日本語による論理的な記述力,口頭発表力,討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力(うち日本語コミュニケーション能力) 機械システム工学コースの学習・教育到達目標との対応 (A) 多面的考察力の修得 |
関連科目 Associated Courses |
「青少年と文化」 |
備考 Remarks |