開講学期
Course Start
2012年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
情報電子工学系学科 電気電子工学コース,情報通信システム工学コース
対象学年
Year
3
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
電磁気学V
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
川口秀樹
教員室番号
Office
F207
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5510
連絡先(E-mail)
E-mail
kawa@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
水曜日 16時〜17時,18時〜19時
授業のねらい
Learning Objectives
電磁場は,その時間変動の仕方に応じて大別され,静電場・静磁場,渦電流場(電磁誘導現象)および,電磁波に分類される. このうち,本授業では,電磁波の現象に関して,マクスウェル方程式から波動方程式および電磁波解の導出等の理論,および,反射・屈折,電磁波の放射などの具体的な電磁波の性質を修得する.
到達度目標
Outcomes Measured By:
1.マクスウェル式に関連する基本的なベクトル公式を理解し,これらを用いて波動方程式など種々の基本方程式を導出することができる。(計算力,40%)
2.電磁波の現象を理解し,その伝播・反射・屈折,放射などの概念や考え方を正確に述べることができる。(知識力,40%)
3.スカラー・ベクトルポテンシャルによる電磁気学の表現方法など電磁気学の理論面を体系的に理解し,適切に説明できる。(論理力・理解力、20%)
授業計画
Course Schedule
総時間数: 1.5 時間×16回 = 24 時間

1週目 シラバス、電磁気学の復習(クーロンの法則と場の概念)
2週目 電磁気学の復習(静電場の法則と理論体系)
3週目 電磁気学の復習(静磁場の法則と理論体系)
4週目 電磁気学の復習(電荷電流保存則,電磁誘導,渦電流の現象)
5週目 マクスウェル方程式と電磁波(変位電流と電磁波の現象)
6週目 マクスウェル方程式と電磁波(マクスウェル]方程式,3次元波動方程式)
7週目 マクスウェル方程式と電磁波(真空・導体中の1次元電磁波)
8週目 マクスウェル方程式と電磁波(真空・導体中の平面波)
9週目 中間試験
10週目 電磁波の性質(境界条件,完全導体−真空界面での反射)
11週目 電磁波の性質(誘電体−真空界面,導体−真空界面での反射・透過)
12週目 電磁波の性質(周波数領域表示,3次元平面波)
13週目 電磁波の性質(偏波,ポインティングベクトル)
14週目 電磁波の放射(スカラー・ベクトルポテンシャル,ゲージ変換)
15週目 電磁波の放射(非同次波動方程式とその特解,双極放射)
定期試験
教科書
Required Text

参考書
Required Materials
長岡著「物理入門コース4 電磁気学U」岩波書店 定価(1900円+税)(前半10回)#
安達,米山著「電波伝送工学」コロナ社 定価(3200円+税)(後半8回)#
パノフスキー・フィリップス著(林,西田共訳)「電磁気学」(上,下)吉岡書店 定価(4500円+税,4300円+税)(図書館に所蔵) 
教科書・参考書に関する備考 教科書は使用しない. 上記の参考書をベースとした講義ノートによる.
成績評価方法
Grading Guidelines
100点満点で中間試験40点、定期試験60点の割合で評価し,60点以上を合格とする.
各到達度目標の評価方法は,次のように行う.
目標1.中間試験,定期試験において計算問題を出題し,達成度を評価する.
目標2.中間試験,定期試験において論述問題を出題し,達成度を評価する.
目標3.中間試験,定期試験において論証問題を出題し,達成度を評価する.
履修上の注意
Please Note
@オフイスアワーのみならず,空き時間なども随時質問は受け付ける。
A授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
B再試験は行わない。
C不合格者は再履修すること。
教員メッセージ
Message from Lecturer
本科目は、暗記的な要素はほとんどなく、体系的な理解を要し、すべて前の授業からの積み重ねである。 授業に出席し積極的に不明なところを質問するなど、その都度その都度、授業内容を理解しておくこと。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業の単位修得は、
JABEE基準1(1)の (c):数学,自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力,(d):該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力の 分野別要件 (a) プログラムの目標実現に必要な基礎となる数理法則と物理原理に関する理論的知識(専門に関する基礎学力)、
に対応している。
学科の学習・教育目標の、(B-1)電気電子工学分野に関連する基礎的な事項について説明することができ、定量的に計算することができる 、
に対応している。
関連科目
Associated Courses
この科目の履修にあたっては、2学年開講の電磁気学Tと電磁気学Uの単位を取得しておくことが望ましい。
今後の関連科目は,3学年後期開講の無線伝送工学と伝送回路工学である。
備考
Remarks