開講学期
Course Start
2012年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
情報電子工学系学科
情報システム学コース
コンピュータ知能学コース
対象学年
Year
昼間2年生
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
線形システム論
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
永野宏治
教員室番号
Office
R204
連絡先(Tel)
Telephone
46-5420
連絡先(E-mail)
E-mail
nagano(at)mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
月曜日1700-1800
授業のねらい
Learning Objectives
信号を分析するための最も強力な手法であるフーリエ変換を学びます。フーリエ変換により信号を表現・理解・解析できるようになります。フーリエ変換は関数の積分変換の一種ですから,積分をしっかりできようになります。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1.線形システムにおける直交性の位置づけを理解している。
2.正弦波の理論を理解し,正弦波を複素数表示できる。
3.フーリエ変換を理解し,信号を時間領域と周波数領域の双方で表現できる。
4.伝達関数とインパルス応答の理論を理解し,線形時不変システムの応答を取り扱える。
授業計画
Course Schedule
授業総時間 90分×15週=1350分

3週間に1回を目安に小テストを実施します。小テストを使って成績評価をします。

1週目 線形システムを紹介します。線形システムの定義を覚えてください。()
2週目 sin, cosを数学的かつ物理学的に理解する。(竹内1章, 15, 66)
3週目 sin, cosの公式と積分を復習します。信号の表現方法を学びます。
4週目 sin, cosの公式と積分を復習します。複素数の計算を再確認します。(48, 54)

5週目 極座標表現を学びます。オイラーの等式と正弦波の理論を学び、正弦波を複素表示する。(56, 58, 73)
6週目 極座標表現を復習します。技術文の書き方。

7週目 フーリエ級数展開を学び、周期信号を周波数領域で表現する。(30-41)
8週目 フーリエ級数展開の例を演習で確認する。

9週目 フーリエ変換を学び、単発信号を周波数領域で表現する。(84-97)
10週目 フーリエ変換の演習。フーリエ変換をまとめる。信号を時間領域と周波数領域で解析する。(84-97,131, 142-149)

11週目 畳み込み積分を学び、線形システムを表現する。(150)
12週目 伝達関数の意味を学び、伝達関数を計算する。()
13週目 伝達関数の性質を学び、伝達関数を解析手法を理解する。()
14週目 フーリエ級数展開とフーリエ変換をまとめ、総合的にフーリエ変換を理解する。
15週目 まとめのテスト。
教科書
Required Text
竹内淳,「高校数学でわかるフーリエ変換」講談社,880円
参考書
Required Materials
平岡和幸,堀玄「プログラミングのための線形代数」オーム社,
#
G. ストラング「線形代数とその応用」産業図書
#
佐藤幸男「信号処理入門」オーム社
#
浜田望 「よくわかる信号処理」オーム社
#
越川常治「信号解析入門」近代科学社
#
榊米一郎他「電気回路」オーム社
#
喜安善市,斎藤伸自「電気回路」朝倉書店
#
長沼伸一郎,「物理数学の直観的方法」通商産業研究社
#
佐藤利三郎,池田哲夫「電気回路学演習上」丸善
#
成田誠之助,小林ひと 
教科書・参考書に関する備考 教科書をよく読んで授業にのぞむこと
成績評価方法
Grading Guidelines
小テスト(60点),まとめテスト(40点)の点数の合計が,60点以上を合格にします。
履修上の注意
Please Note
講義の最後に小テストを12回実施します。
宿題を4回出します。
小テスト10回以上提出,宿題全ての提出が単位取得の条件です。
永野研究室のウェブ{http://wsp.csse.muroran-it.ac.jp}に講義の情報を載せています。
教員メッセージ
Message from Lecturer
情報工学を学ぶ上で線形システムとフーリエ変換の取り扱いを理解していることは必須の条件であるので,しっかり勉強してほしい。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業科目は情報電子工学系学科情報システム学コース・コンピュータ知能学コースの学習目標の以下の項目に対応している。
情報技術者「情報基礎」数学と自然科学の基礎知識を身に付ける。
関連科目
Associated Courses
線形代数,視覚情報処理
備考
Remarks