開講学期
Course Start
2012年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
応用理化学系学科
対象学年
Year
1
必修・選択
Mandatory or Elective
必修
授業方法
Lecture or Seminar
講義と演習
授業科目名
Course Title
基礎物理A (応理後半)
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
澤村貞史、桃野直樹(窓口)
教員室番号
Office
非常勤講師室(Q301)、桃野教員室(Q206)
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5656 (桃野)
連絡先(E-mail)
E-mail
mom@mmm.muroran-it.ac.jp (桃野)
オフィスアワー
Office Hour
金曜日:16時〜19時 (桃野)
授業のねらい
Learning Objectives
物理学は理工学分野の基礎となる学問である。その物理学の取り扱い方を最もよく表しているのが,物体の運動を扱う「力学」といえる。基礎物理Aでは,物体を「質点」に代表して,その運動を微積分を用いて解析する。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1. 運動の記述に必要なベクトルや微分積分の基本的な公式を理解し,種々の物理量を表すことができる。
2. 物体(質点)の位置,速度,加速度を微積分を用いて互いに導くことができる。
3. 質点に働く力と運動の基本法則を理解し、代表的な問題を解くことができる。
4. 物体に働いている力を図示できる。
5. 仕事とエネルギーの概念を把握し、代表的な問題を解くことができる。
6. 代表的な運動について運動の恒量(保存量)を見つけることができる。
7. 解いた結果から何が言えるかを考える習慣を身につける。
授業計画
Course Schedule
総授業時間(実時間):24時間
1. ガイダンス(授業計画,成績評価方法)
2. 物理量と単位,物理量と数学的量の関係(国際単位系,ベクトル,スカラー)
3. 質点の位置と変位(平面座標と空間座標,座標と位置ベクトル)
4. 速さ,速度及び加速度(平均変化率と微分,2次導関数,ベクトルの微分)
5. 基本的な1次元運動(等速度運動,等加速度運動,単振動)
6. 基本的な2次元運動(等速円運動,単振動との関係)
7. 力と慣性(質量,ニュートンの運動の3法則,重力とニュートンの万有引力の法則)
8. 運動方程式の解法例1(放物運動,単振動)
9. 運動方程式の解法例2(単振り子と単振動,斜面を滑る質点の運動)
10. 仕事と運動エネルギー(運動方程式の位置についての積分,仕事-力と変位の内積-)
11. 力学的エネルギー保存の法則(保存力とポテンシャル)
12. 2体問題,重心とその運動(重心運動と相対運動,換算質量)
13. 運動量保存の法則(運動量と力積)
14. 運動量と角運動量(回転運動での保存量の導入)
15. まとめ(総括と授業評価アンケート)
16. 定期試験
・授業内容を理解するために,普段から復習を心がけて下さい。
教科書
Required Text
「物理学(三訂版)」 小出昭一郎 裳華房 定価2100円+税
参考書
Required Materials
「数学といっしょに学ぶ 力学」 原 康夫 著 学術図書出版社 定価1500円+税#
「基礎物理演習2012」 野,戎,湊,村山,中川著#
「基礎物理ハンドブック2012」 野,戎,湊,村山,中川著 
教科書・参考書に関する備考 「基礎物理演習」と「基礎物理ハンドブック」については,平成24年度入学者に無償で配布する。巻末にはアンケート用紙があるので,回答をお願いします。
成績評価方法
Grading Guidelines
定期試験70%,レポートと小テスト等合わせて30%で評価し,100点満点で60点以上を合格とする。
不合格者には再試験を実施し,60点以上(100点満点)の成績をもって合格とする。再試験の実施方法等については,必要な時期に連絡する。特別の事由がある者については再試験をもって追試験とする。成績は定期試験時と同様であるが,追試験不合格者に対する再試験は実施しない。
履修上の注意
Please Note
欠席回数により最終成績を減点する場合があります。
教員メッセージ
Message from Lecturer
高校で物理を履修した学生にとっては,基礎物理Aの学習内容は高校物理の復習と感じるかもしれませんが,数学的な取扱は全く異なります。気が付いたら「全くわからない」ということがないようにしましょう。
高校で物理を履修していない学生には,すべてが新しい内容と思いますが,この中で扱う数学は多くが高校で学んだ内容であり,数学的な内容と物理的な意味をしっかりと関連付けて理解するようにして下さい。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
応用物理コース:
学習目標(D)理工学基礎「技術者としての素養および応用物理を理解するための基礎として,数学,自然科学,情報科学を修得する」に対応している。 JABEE基準1の(c)数学,自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力に対応している。

応用化学コース:
学習・教育目標の1.未来をひらく科学技術者に必要となる総合的な理工学知識の修得
の対応している。JABEE基準1の(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養,(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力に対応している。

バイオシステムコース:
学習・教育目標の1.未来をひらく科学技術者に必要となる総合的な理工学知識の修得
の対応している。JABEE基準1の(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養,(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力に対応している。
関連科目
Associated Courses
基礎物理B(1年次後期)
備考
Remarks