開講学期
Course Start
2012年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
機械航空創造系学科3年生
対象学年
Year
3
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義を主に、必要に応じて簡単教育機器を使う場合もある。
授業科目名
Course Title
機械材料学
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
世利修美
教員室番号
Office
B-310-4
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5365
連絡先(E-mail)
E-mail
seri@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
毎週水曜日12:00〜14:00
授業のねらい
Learning Objectives
金属材料は現代社会の全てで使われている。材料が変われば世界が変わる。強くするには高強度材料が、熱効率を上げるには耐熱材料が、長持ちさせるには耐食材料が渇望される。
本講義では金属材料の基本的性質の理解に重点を置く。内容を物理や化学の基礎に関連づけながら、どうすれば金属は強くなるのか、なぜ金属材料は劣化するのか、などについて理解を深める。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1.金属材料の構造を電子と結晶構造で理解できる
2.金属材料の強度と加工変形を転位の概念で説明できる
3.合金の平衡状態図を理解できる
4.炭素鋼の熱処理後の組織と機械的性質の関係を説明できる
5.金属材料の腐食劣化とその機構を説明できる
6.機械を設計するとき適切な材料選定ができる
授業計画
Course Schedule
総授業時間数(実時間);24時間
第1週:講義を始めるにあたっての注意事項とシラバスの説明
第2週:物質の構造と変化(化学結合と結晶構造)
第3週:合金、変態、拡散、格子欠陥
第4週:演習
第5週:熱力学と相律
第6週:平衡状態図と基礎
第7週:平衡状態図の読み方と応用
第8週:中間試験
第9週:中間試験の解答と説明
第10週:熱処理(焼入れ、焼きもどし、焼きなまし)
第11週:演習
第12週:金属材料劣化の基礎
第13週:疲労破壊、クリープ破壊、腐食事例と防止対策
第14週:演習
第15週:身近な話題から(環境問題や材料リサイクルなどなど)
第16週:定期試験

以上、自己学習の確保のため、テキストの予習と参考書による復習が必要です。
教科書
Required Text
世利修美:「金属材料の腐食と防食の基礎」、成山堂書店(2006)
参考書
Required Materials
(1)阿部秀夫:「金属組織学序論」 コロナ社(1975)
(2)幸田成康:「金属物理学序論 改訂版」 コロナ社(1985)
(3)機械設計便覧(第3版) 丸善(1992)
(4)矢島他:「第2版 若い技術者のための機械・金属材料」、丸善(2002)
いずれも付属図書館蔵
その他必要な教材・資料は授業中に配布する。
 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法
Grading Guidelines
100点満点中60点以上を合格とする。
3/4以上の出席が必要である。
成績は定期試験約8割、レポート2割の割合で評価する。
特別理由が無い限り追試・再試は行わない。不合格者は再履修すること。
履修上の注意
Please Note
70%以上出席していない者は受験資格を失うので注意すること。
教員メッセージ
Message from Lecturer
機械材料学の勉強は暗記科目の一つとして捕らえられていますが、けっしてそうではありません。材料が分かると本当のものづくりの見方が変わります。将来、機械系の技術者として創造的な仕事をする、あるいは環境に配慮した機械を作る時に必要な科目の一つです。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
JABEEt対応は、機械分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力に関連する。
(A)-3 物理学等の自然科学に関する基礎知識とそれらの応用能力,(A)-4 機械システム工学に関する知識と、それらを問題解決に応用できる能力,(B) 工学基礎力の修得」と「C.工学専門知識の修得
関連科目
Associated Courses
共通科目の物理、数学、できれば化学も履修しておくことが望ましい。
備考
Remarks