開講学期
Course Start
2012年度 後期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
全学科
対象学年
Year
1
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
日本近現代史B
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
一瀬啓恵 (窓口教員 永井真也)
教員室番号
Office
Q301非常勤講師室
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5848(非常勤講師控室)
連絡先(E-mail)
E-mail
CZE15657@nifty.com
オフィスアワー
Office Hour
水曜日9,10時限(昼間)
授業のねらい
Learning Objectives
 この授業では、明治期を中心に外交と国内政治について講義します。
 明治維新を経て近代国家として歩み始めた日本は、憲法制定、議会開設により立憲君主制を導入する一方、日清、日露戦争により清やロシアと朝鮮の支配権をかけて争い、勝利したことで韓国を併合し、ついに大陸へと乗り出すこととなりました。しかしその間の外交は、必ずしも常に一貫した方針のもとで行われていたわけではなく、政府内部の対立や国内世論などの影響をうけて政策が決定され、それが日本の外交的立場を悪化させることもありました。そこでこの講義では、明治維新期から韓国併合にいたるまでの時期を中心に、明治政府がどのような外交を行ったか、またこれに対して国内の政治情勢がどう影響を与えたか、また国民のなかで対アジア、対西欧外交に対し、どのような意見がだされ、何が議論されていたのかを講義していきたいと思います。
到達度目標
Outcomes Measured By:
1)明治維新期から日露戦争を経て、韓国併合に至るまでの、明治政府の外交がどのように行われていたのかを理解する。
2)外交政策が決定される際に、国内の政治情勢がどのような影響を与えるのかを、明治期の外交を通じて理解する。
3)明治政府の外交に対し、国民の間でどのような意見がだされ、何が議論されていたのかを理解する。
授業計画
Course Schedule
第1回 ガイダンス
第2回 維新直後の対朝鮮外交
第3回 琉球藩の設置
第4回 台湾出兵
第5回 樺太・千島交換条約の締結
第6回 江華島事件と日朝修好条規
第7回 琉球処分
第8回 壬午軍乱と甲申事変
第9回 日清戦争~開戦までの経過
第10回 日清戦後の情勢
第11回 日露戦争その1~非戦論と開戦論
第12回 日露戦争その2~その経過
第13回 日露戦後の情勢
第14回 韓国併合
第15回 進度調節、全体のまとめ
第16回 試験
総時間24時間
教科書
Required Text
参考書
Required Materials
岩波講座『東アジア近現代通史(1)東アジア世界の近代』(岩波書店、2010年)
岩波講座『東アジア近現代通史』(2)日露戦争と韓国併合』(岩波書店、2010年)
歴史教育研究会・歴史教科書研究会編『日韓歴史共通教材 日韓交流の歴史―先史から現代まで』(明石書店、2007年)
井上勝生『日本近現代史① 幕末・維新』(岩波新書、2006年)
牧原憲夫『日本近現代史② 民権と憲法』(岩波新書、2006年)
原田敬一『日本近現代史③ 日清・日露戦争』(岩波新書、2007年)

 
教科書・参考書に関する備考 教科書は使用しない。レジュメを配布し、それにそって講義をする。
成績評価方法
Grading Guidelines
 講義中に書いてもらう意見・感想を3割、定期試験を7割として総合的に評価する。
 100点満点中60点以上で合格とする。

履修上の注意
Please Note
 受講者には、毎回講義中に5~10分程度の時間を使って、講義を聴いて理解できたことに対して「自分はどう考えるのか」を書いてもらい、毎回提出してもらう。これらは講義の第8回と最終回に評価をして返却するが、この評価は全体の成績評価にも加えるので、授業に出席しても、「自分なりの意見」が持てない場合は、必然的に成績評価も下がることになる。
 定期試験は2000字程度で、与えられたテーマを論じる。
 不合格者に対する再試験は行わない。
教員メッセージ
Message from Lecturer
 近年、日本と周辺地域との関係はいっそう重要度を増しています。そこで領土問題を含め東アジア外交や、日清戦争や日露戦争、また沖縄について関心がある学生に受講をすすめます。講義の対象となる時期は、1868~1910年ごろまでで、明治期の外交史を見直すことにもなりますが、この時期の歴史について知識のない学生も多いので、基礎的な事項にはその都度解説を加えるつもりです。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。
関連科目
Associated Courses
2012年度 日本近現代史A
備考
Remarks