開講学期
Course Start
2012年度 後期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
情報電子工学系専攻
対象学年
Year
1
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義
授業科目名
Course Title
知能システム学特論
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
須藤秀紹、渡部 修
教員室番号
Office
須藤:V616
渡部:R308
連絡先(Tel)
Telephone
渡部:0143-46-5421
連絡先(E-mail)
E-mail
須藤:suto@csse.muroran-it.ac.jp
渡部:watanabe@csse.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー
Office Hour
須藤:火曜日 15:00-16:00(V307にて実施)
渡部:木曜日 16:30-17:30
授業のねらい
Learning Objectives
本講は、人工的あるいは生物学的な「システム」が持つ「知能」の計算理論、およびその実験手法を教授するものである。本講が対象とする学問領域は、人工的な知能システムとしては機械学習・認識・推論・意思決定など、生物学的な知能システムとしては脳科学・心理学・社会学など多岐にわたる学際的なものであり、またいずれも新たな知見が続々と集積されつつある現在進展中の分野でもある。よって本講では、このうちのいくつかのトピックについて、最新の研究動向の紹介なども交えながら、現在得られている知見とその研究手法を修得する。
特に前半では、脳機能研究のみならず、情報呈示やユーザインタフェースの研究開発でも重要となる心理物理学とその方法を、人の視覚に重点を置いて学ぶ。また後半では、ゲーミングとシミュレーションを中心に、人の意志決定のメカニズムについて学ぶ。
到達度目標
Outcomes Measured By:
・心理物理学の方法論を理解し、具体的な例を挙げて説明できる。
・ゲーミングとシミュレーションの考え方を理解して、簡単な実験をデザインできる。
授業計画
Course Schedule
総授業時間数(実時間);22時間30分
第1回: ガイダンス
第2回: 脳科学概論
第3回: 心理物理量(絶対閾)
第4回: 心理物理量(弁別閾,主観的等価値)
第5回: 視覚心理実験法(古典的方法)
第6回: 視覚心理実験法(適応法)
第7回: 信号検出理論
第8回: 心理物理学実験例
第9回: シミュレーションとゲーミングの概要
第10回: ゲーミングの基本
第11回: ゲーミングの例(1)
第12回: ゲーミングの例(2)
第13回: 意志決定とモデリング
第14回: 経済モデル
第15回: マルチエージェントシミュレーション

・ガイダンスを含め前半8回を渡部が、後半7回を須藤が担当する。
・後半の講義は、1月以降に集中的に実施する。
教科書
Required Text
参考書
Required Materials
「感覚・知覚実験法」 岡嶋克典 編、朝倉書店 
教科書・参考書に関する備考 必要な資料は講義時間中に配布する。
成績評価方法
Grading Guidelines
・二人の担当者が課題として与えたレポートの結果により成績を決定する(提出するレポートは2通となり、各レポート50点)。
・上記の合計点が、100点満点中60点以上の場合合格とする。
・指定期日までにレポートの提出がないものは成績評価の対象とせず不合格とする。
履修上の注意
Please Note
不合格の場合は再履修とする。
教員メッセージ
Message from Lecturer
現在,我々が手にする情報は複雑化・多様化が急速に進んでいる。このため、コンピュータは単なる「計算機」ではなく、自ら学習し適応的な処理を行う知的なシステムであることが求められている。このような背景から、情報科学においては、知能システムの開発原理や、実在する知能システムである脳研究の必要性が増大している。今後研究開発の一線に立つ諸君に、今後様々な応用が見込まれるこの分野の現状と課題、そしてその研究・開発の方法論を学んでほしい。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
この授業科目は情報電子工学系専攻の学習・教育目標の全ての項目に対応している。
関連科目
Associated Courses
講義「知能システム学演習」では、本講義で学ぶ内容を実習を通して習得する。
備考
Remarks