開講学期
Course Start
2011年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
週間授業
対象学科
Department
建築社会基盤系専攻建築学コース
対象学年
Year
1
必修・選択
Mandatory or Elective
選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義およびゼミナール
授業科目名
Course Title
建築保全工学
単位数
Number of Credits
2
担当教員
Lecturer
岸本 嘉彦、武田 明純、永井 宏
教員室番号
Office
D316(岸本教員)
Y704(武田教員)
D319(永井教員)
連絡先(Tel)
Telephone
0143-46-5208(岸本教員)
0143-46-5252(武田教員)
0143-46-5219(永井教員)
連絡先(E-mail)
E-mail
kisimoto@mmm.muroran-it.ac.jp(岸本教員)
atake1@mmm.muroran-it.ac.jp(武田教員)
nagai@mmm.muroran-it.ac.jp(永井教員)
オフィスアワー
Office Hour
岸本教員:
 月曜日 12:00〜12:30
 火曜日 12:00〜12:30

武田教員:
 月曜日 12:00〜12:30
 水曜日 12:00〜12:30

永井教員:
 月曜日 12:00〜12:30
 火曜日 12:00〜12:30
授業のねらい
Learning Objectives
<全体>
実構造物の劣化診断および維持保全計画の立案を通して、建築を取り巻く環境保全問題や建築物そのものの保全に関する情報を正しく収集し、理解し、応用できる能力を身につける。

<岸本教員分>
 建築物の劣化現象の多くは,材料内の熱と水分の移動が深く関与する。建築物の適切な耐久性予測および保全のために必要となる基礎理論および実測手法を理解し,それらに基づく予測手法の活用,応用できる能力の習得を目指す。

<武田教員分>
 近年、歴史的建造物を用いた街づくりに取り組む都市が増えていることを受けて、武田担当分の講義では、歴史的建造物の劣化個所やその原因の把握方法、歴史的建造物をコンバージョンする際の注意点について学ぶこととする。

<永井教員分>
 地盤工学における環境保全への貢献の一つとして、既存基礎・地下躯体の再利用がある。再利用の状況や問題点を理解すると共に、健全性・耐久性・支持力に関する調査方法について学ぶ。
到達度目標
Outcomes Measured By:
<全体>
1. 建築のライフサイクルと環境負荷・地球環境の関係を理解する。
2. 建築物の診断技術・維持保全技術を習得する。
3. 建築を取り巻く環境をより高い効率性、安全性、人間性の見地から保全・運用する技術を身につける。

<岸本担当分>
1.建築物の劣化現象と熱水分の関係を理解する。
2.建築物の劣化現象に関わる基礎的な物理化学理論を習得する。
3. 建築物の劣化予測手法に関して,実測および理論に基づいたモデル化手法を習得する。


<武田担当分>
 1. 建物の劣化個所を把握し、その原因を推察できる。
 2. 歴史的建造物をコンバージョンする際の注意点に関する知識を習得する。

<永井担当分>
1.環境保全における地盤工学との関わりを理解する.
2.既存基礎・地下躯体の再利用に関する調査・診断・対策技術について習得する.
授業計画
Course Schedule
総学習時間:22.5時間

本講義は三教員が5週ずつ分担する。

<岸本担当分>
 1週目:ガイダンス,建築物の劣化と熱水分の関わり
 2週目:劣化と熱水分移動に関する基礎理論@
 3週目:劣化と熱水分移動に関する基礎理論A
 4週目:熱水分移動を考慮した劣化進行予測手法@ 
 5週目:熱水分移動を考慮した劣化進行予測手法A  

<武田担当分>
 1週目:ガイダンス、歴史的建造物の劣化個所とその原因の把握方法
    長谷川貿易ビル(室蘭市中央町)の事例を通して、上記についての解説を行う。
 2週目:現場見学(予定)
    長谷川貿易ビルの見学。
 3週目:コンバージョンの事例研究
    学生各自で事例研究を行う。
 4週目:前半発表
    第3週の事例研究の発表を行う。
 5週目:後半発表
    第3週の事例研究の発表を行う。

<永井担当分>
 1週目:地盤工学と環境保全
 2週目:既存基礎・地下躯体の再利用の現状
 3週目:再利用における調査・診断技術
 4週目:再利用の事例
 5週目:再利用に関する課題発表

教科書
Required Text
指定しない。必要な資料は講義中に配布する。
参考書
Required Materials
<武田担当分>
 「歴史ある建物の活かし方」 清水真一他著 学芸出版社 定価(3,500円+税)
 「歴史的遺産の保存・活用とまちづくり」 大河直躬、三舩康道 学芸出版社 定価(3,500円+税)
 
教科書・参考書に関する備考 適宜,資料を配布する。
成績評価方法
Grading Guidelines
各教員担当分の合格要件を満たした場合のみ,この科目の合格とする。

<岸本担当分>
  毎週のレポート(70%)、及び発表(30%)で評価し、100点満点中60点以上を合格とする。 

<武田担当分>
  第4週、第5週のレポート(60%)、及び発表(40%)で評価し、100点満点中60点以上を合格とする。 

<永井担当分>
  レポートの内容(70%)、及び発表(30%)で評価し、100点満点中60点以上を合格とする。
履修上の注意
Please Note
・三教員担当分の合計ではなく,各担当分の合格要件が全て必要である。
・担当教員によって合格要件が異なるため,十分注意すること。
教員メッセージ
Message from Lecturer
<岸本教員>
建築物には多くの異なる劣化現象が複合的に作用する。まずは,それぞれの劣化現象の機構を理解することが必要となる。
実存の建築物は実際に様々な劣化を受けている。今まで何気なく見ていた壁の剥落等を,なぜこのような現象が生じたのかと分析しながら近隣を散歩してみることを勧める。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
関連科目
Associated Courses
備考
Remarks