開講学期 | 2010年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 電気電子工学科 |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 制御工学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 疋田弘光 |
教員室番号 | B-314 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5345 |
連絡先(E-mail) | hikita@mondo.mech.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 火曜日 16:30-18:30 |
授業のねらい | 制御工学は、対象とするシステムを人間の要請にできるだけ沿うように制御するため必要とされる学問である。この授業ではまず個々の制御対象を動的システムとしてどのように統一的に表現するのかにふれる。また、制御系に要求される特性はなにか、制御系の解析・設計に用いる道具はなにかを明らかにする。さらに、希望の特性を実現するため制御系に組み込むコントローラをどのようにして設計するのかなど、制御理論の基礎的な部分を学ぶ。 |
到達度目標 |
1.伝達関数とブロック線図を理解できる。(理解力、知識力) 2.システムの時間応答を計算できる。(理解力、知識力) 3.周波数応答法を使いこなすことができる。(理解力、論理力、知識力) 4.システムの安定性解析を行うことができる。(論理力、知識力) 5.制御性能、根軌跡法を理解し説明することができる。(理解力、知識力) 6.制御系設計を行うことができる。(論理力、総合力) |
授業計画 |
総授業時間数(実時間);24時間 第1週目 制御系の基本構成、ラプラス変換の導入(p.1-14) 第2週目 微分方程式とラプラス変換(p.14-23) 第3週目 伝達関数とブロック線図(p.23-33) 第4週目 システムの過渡応答(p.36-49) 第5週目 周波数応答(周波数伝達関数、ベクトル軌跡)(p.51-57) 第6週目 周波数応答(ボード線図)(p.58-66) 第7週目 周波数応答(ボード線図、ニコルス線図等)(p.51-71) 第8週目 システムの安定性 (ラウスの安定判別法等)(p.73-84) 第9週目 システムの安定性 (ナイキストの安定判別法)(p.84-92) 第10週目 システムの安定性 (補足と例題)(p.73-92) 第11週目 制御性能 (安定度)(p.94-97) および,ここまでのまとめ 第12週目 制御性能 (定常特性、過渡特性)(p.98-112) 第13週目 根軌跡法 (手順と応用)(p.113-129) 第14週目 制御系設計(位相遅れ、位相進み補償、等) (p.131-152) 第15週目 制御系設計(補足と例題)(p.131-152) 第16週目 定期試験 |
教科書 | 田中、他「制御工学の基礎」 森北出版 |
参考書 |
小林伸明「基礎制御工学」、共立出版 # 河合素直「制御工学―基礎と例題―」、昭晃堂 # 伊藤正美「自動制御概論(上)」、昭晃堂 # 樋口龍雄「自動制御理論」、森北出版 # 水上憲夫「自動制御」、朝倉書店 # 吉川恒夫「古典制御論」、昭晃堂 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 | 試験(教科書、ノート類持ち込み不可)結果で判定。100点満点で60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 80%以上出席していない者は定期試験の受験資格を失うので注意すること。また、定期試験の不合格者に対しては一定の評価点以上を得た者に再試験を行う。その他は原則として再履修とする。なお、再試験は60%以上の正解で合格とし60点をあたえる。不合格者は再履修すること。 |
教員メッセージ |
(1) 体系的に組み立てられた学問であるので、分量的にはきわめて少ない基礎的な部分をものにすれば、他の部分はそれをもとに容易に理解できる。したがって、問題を解くにあたっても、「そこで使う理論を確実に理解しているか」、「その数学的あるいは物理的意味がわかっているか」などを自分で確認することが大切である。 (2) 質問等があればオフィスアワーに関係なく、在室中いつでも最優先で応じるので来室のこと。 |
学習・教育目標との対応 | (1) 学科の教育目標の1.電気電子工学の実践的な基礎知識と自然現象を理解するための基礎知識、に対応している。学科の学習目標のB.電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する、に対応している。 |
関連科目 |
この科目の履修にあたっては、3学年開講の回路理論、線形システム論を履修していることが望ましい。 今後の関連科目は、4学年開講のシステム制御工学、卒業研究(テーマに依存)である。 |
備考 |