開講学期	2010年度 後期
授業区分	週間授業
対象学科	電気電子工学科
対象学年	3
必修・選択	必修
授業方法	講義
授業科目名	電子物性論
単位数	2
担当教員	植杉克弘
教員室番号	Y701
連絡先(Tel)	0143-46-5546
連絡先(E-mail)	uesugi＠mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー	火曜日 16：15−17：45， 水曜日 16：15−17：45
授業のねらい	本科目は，固体結晶などの電子的性質に関連する物性を理解するため，量子力学の初歩から始め，固体中の電子の振る舞いについて学ぶ．後続の半導体工学を理解するためにも準備段階として必要である．
到達度目標	次の項目の習得を目標とする． 1. 電子物性に関する基本的用語を理解し，使用する事ができる．（知識力，50%） 2. エネルギーバンドの理論を学び，固体中の電子の基本的な振る舞いを理解する．（理解力，50%）
授業計画	総授業時間数； 24 時間 1週目 電子物性の概要 2週目 固体の結晶構造 3週目 固体の熱的性質 4週目 古典的電子伝導モデル 5週目 量子力学の基礎，小テスト(1) 6週目 井戸型ポテンシャル中の電子状態 7週目 トンネル効果 8週目 固体のエネルギーバンド理論の概要，小テスト(2) 9週目 金属自由電子 10週目 周期的ポテンシャル中の電子 11週目 結晶内における電子，正孔の運動 12週目 金属，半導体，絶縁体のエネルギーバンド構造 13週目 真性半導体と不純物半導体，小テスト(3) 14週目 半導体中の電気伝導 15週目 ダイオードとトランジスタ （16週目　定期試験）
教科書	「新版　電子物性」 松澤剛雄・高橋清・斉藤幸喜共著 森北出版
参考書	「固体物理学入門　上」 C.Kittel著（宇野ら訳） 丸善
教科書・参考書に関する備考	授業中に関数電卓を用いて計算することがあるので，各自関数電卓を持参すること．授業に必要な資料は適宜プリントとして配布します．
成績評価方法	各到達度目標の評価方法は，小テストならびに定期試験において論述問題と計算問題を出題し，達成度を評価する．100点満点で定期試験70点，小テスト30点の割合で評価する．合計点で60点以上のものを合格とする．
履修上の注意	�@授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする． �A再試験は原則として行わない． �B不合格者は再履修すること．
教員メッセージ	電気電子工学において，固体中での電子の振る舞いを理解することは大切です．電子物性論を理解するには量子力学の基礎的な知識が必要なため，理解できない場合はオフィスアワーなどを活用して質問に来てください．
学習・教育目標との対応	本授業は、「電気電子工学科の学習目標」の 　Ｂ．電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する に主体的に関与する．
関連科目	電磁気学Ｉ（必修），電磁気学ＩＩ（必修），半導体工学（選択）
備考