開講学期 | 2010年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 材料物性工学科 応物コース |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 誘電体物理学 (応物) |
単位数 | 1 |
担当教員 | 川島利器 |
教員室番号 | K707 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5616 |
連絡先(E-mail) | kawasima@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜日 午後3時から午後5時 (変更もありうる。その場合には変更の曜日時間を教員室掲示版に示す。) |
授業のねらい |
誘電体とは,物理的には伝導電子を持たない絶縁体の電子構造を持ち,電 場を加えると誘電分極を発生する固体,液体,気体物質の総称である。コ ンデンサー或いはセンサーなど,また最近ではメモリー素子材としても重 要な材料である。誘電体材料の物理的な性質について概説する。 |
到達度目標 |
1、電磁気学の基礎概念を復習する 2、誘電体の物性を理解する 3、分極の分類と構造について理解する 4、変動電場における誘電体の特性について理解する 5、強誘電体特性、ピエゾ電気,焦電効果について理解する |
授業計画 |
:総授業時間数(実時間);12時間 1週目 シラバスの説明、誘電体物理学の概要 pp.1-2(応用物性論) 2週目 誘電体物理学の前提とする知識の概要 pp.255-255(物理学), 3週目 分極の分類と構造 pp. 257-258(応用物性論) 4週目 誘電体内の電場 pp. 258-259(応用物性論) 5週目 誘電率の微視的モデル 〃 6週目 変動電場における誘電体 pp. 262-263(応用物性論) 7週目 強誘電体特性、ピエゾ電気,焦電効果 pp.263-266(応用物性論) 8週目 定期試験 |
教科書 |
応用物性論 青木 昌治著、基礎工業物理講座6 朝倉書店)# 物理学(小出昭一郎著) |
参考書 |
宇野良清、他共訳 「キッテル固体物理学入門(上)(下)」第7版 丸善 定価(3,400円+税) (図書館に所蔵あり) |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 |
100点満点で定期試験で評価する。100点満点で60点以上を合格とす る。 |
履修上の注意 |
1) 講義を休まないで出席してください。 2) テキストを一読また講義を聞いただけで理解される簡単な内容を持つ講 義ではない。各自がテキストおよび講義を受講し記録しているノートに基 づき、十分に予習復習を行なう必要がある。そのことが、各自の知識力、 理解力、計算力を向上させる。 3) 授業中の質問は大歓迎。オフイスアワーなどでの質問も適宜受け付け る 4) 授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。 5)不合格者は再履修すること。 6)誘電体物理学と半導体物理学は,同じ講義時間および同じ教室において授業を行います。 初めから8回までの講義時間では半導体物理学の講義を行います。8回目には半導体物理学の試験 を行います。9回目から16回目までは誘電体物理学の講義を行います。16回目は誘電体物理 学の試験を行います。 再試験については受講者の授業状況と試験結果より実施の有無を判断します。 但し,再試験の評価法は最初の試験とは異なります。 |
教員メッセージ |
誘電体の物性は、電磁気学ならびに固体物理学を土台として、理解されま す。電磁気学の復習と、誘電体の持つ多様な特性をお話します。固体物理 学と同じように、力学、電磁気学、熱力学、量子論、統計力学などの物理 学の基礎知識また微分方程式解法などの数学的手法の習得、化学結合など の化学の基礎知識などのことが誘電体材料を理解する上で必要です。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業の単位修得は、JABEE基準1(1)の(d):該当する分野別要件 (2)専門能力 各領域に対するプログラムの設定目標実現に必要な専門科目 を系統的に修得した専門知識及び専門技術、に対応している。 学科の学習・教育目標の、 (F):応用物理専門能力 に対応している。 |
関連科目 |
固体物理学、結晶構造学、振動波動論、電磁気学、量子論、統計熱力学の 基本を習得していること。 |
備考 |