開講学期 | 2010年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 電気電子工学科 |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義・演習 |
授業科目名 | デジタル信号処理 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 加野 裕 |
教員室番号 | Y208 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5537 |
連絡先(E-mail) | h-kano@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 情報電子工学系学科のホームページ(情報通信システム工学コース - 在学生のみなさま - オフィスアワー)を 参照して下さい. |
授業のねらい | 現在,音声信号などアナログ信号として取得されるさまざまな物理情報はデジタル信号に変換され,コンピューター上で処理されている.そのため,アナログ信号をデジタル信号に変換し処理する技術は、電子工学の基本的な技術となっている.この講義では,アナログ信号をデジタル信号に変換し、アナログ信号として要求される加工を演算処理により行い,再びアナログ信号に変換する手法を学習する. |
到達度目標 |
(1)時間空間と周波数空間の概念および,基本的な時間信号と対応する周波数スペクトルを説明できる.さらに,波形の変化とそれに対応する周波数スペクトルの変化を説明できる.(計算力および理解力,35%) (2)アナログ信号の持っている情報を失うことなく,デジタル信号に変換する方法とその理論的な裏付けを説明できる.(論理力,35%) (3)アナログ信号に求められる信号処理をデジタル演算で実現する基本的な方法を説明できる.(理解力,30%) |
授業計画 |
総時間数:1.5時間×15回=22.5時間 授業は次のような予定にしたがい講義形式で進め,部分的にPCを使った演習を行う. 第1回:イントロダクション(講義の概要と受講上の注意点を述べる) 第2回:信号とシステム 第3〜6回:時間空間と周波数空間(フーリエ変換とその意味を学習する.また,信号とシステムの数学的な表現を学習する.) 第7〜9回:離散時間信号とその解析(計算機でフーリエ変換を行う方法を学習する.) 第10〜11回:サンプリング(アナログ信号をサンプリングするときに,必要な情報が失われないようにするにするために必要な事項を学習する.) 第12〜14回:デジタル演算によるフィルタリング(デジタル演算により信号をフィルタリングする手法を学習する.PCを使った演習を含む.) 第15回:講義のまとめ |
教科書 | 浜田 望 著,よくわかる信号処理(オーム社) |
参考書 |
南 茂夫,河田 聡:科学計測のためのデータ処理入門,CQ出版# 江原義郎:ユーザーズ デジタル信号処理,東京電機大学出版会# C.Marven & G.Ewers/山口博久訳:デジタル信号処理の基礎,丸善株式会社 |
教科書・参考書に関する備考 | 必要に応じてプリントを配布する. |
成績評価方法 | 満点を100点とし,60点以上を合格とする.その成績は.定期試験(70%)と小テスト,中間試験,レポート(30%)により評価する.再試験は行わない.到達度目標(1)について,定期試験において計算問題,多岐選択問題などを出題し達成度を評価する.到達度目標(2)および(3)について,定期試験において論述問題,多岐選択問題などを出題し,達成度を評価する. |
履修上の注意 |
○基礎電気回路,電気回路I,プログラミングI,プログラミングIIを履修しているか,または同等以上の知識を有すること. ○不合格者は再履修すること. |
教員メッセージ | 演習科目ではありませんが,より理解を深められるよう,実際にコンピューターを使う学習教材を用意します.授業には必ず出席し,小テスト問題で自分の理解度を確認してください. |
学習・教育目標との対応 | この科目は,電気電子工学科の学習目標の中で,B(電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する)に該当する. |
関連科目 | 基礎電子回路,計測工学と本講義により,波形計測に必要とされる基本的なの学習内容をカバーする. |
備考 |