開講学期 | 2010年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 電気電子工学科 |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 伝送回路工学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 宮永滋己 |
教員室番号 | Y201 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5530 |
連絡先(E-mail) | miyanaga@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 水曜日 17:00〜18:00、木曜日 17:00〜18:00 |
授業のねらい | 通信においては、様々な情報を電気信号に変換するための信号処理技術とともに、電気信号を伝送するための技術が不可欠である。本授業では、これまで電磁気学、電気回路で学習した事項を基礎に、伝送技術の中でも特に有線伝送を中心に、伝送線路、電磁波回路の基礎理論を習得するとともに、伝送技術の基礎について学習する。 |
到達度目標 |
(1)分布定数回路の応用として一般的な伝送線路の伝搬特性の解析法を理解し、具体的な問題に適用できる(理解力、計算力)。 (2)電磁気学の知識を応用して各種伝送線路の基礎特性について理解し、具体的な計算ができる(理解力、計算力)。 (3)電磁波回路の考え方とその伝搬特性解析の基礎理論を理解し、具体的な計算ができる(理解力、計算力)。 (4)線形・非線形ひずみなど波形伝送の基礎を理解し、具体的な計算ができる(理解力、計算力)。 |
授業計画 |
総授業時間数(実時間):22.5時間 (1)集中定数回路と分布定数回路の基礎 (2)一様伝送路の基礎方程式と定常状態における解析 (3)種々の終端条件における伝送特性と行列による解析 (4)複合伝送路と4端子回路による解析 (5)反射係数と電圧定在波比:インピーダンス整合とスミス図表の基礎 (6)種々の伝送線路:線路の1次定数と2次定数 (7)電磁波の解析と導波管の伝搬特性:遮断周波数と単一モード伝送 (8)伝送線路による波形伝送の基礎 |
教科書 | |
参考書 |
(1)中司浩生著「基礎伝送工学」コロナ社# (2)中島将光著「マイクロ波工学 基礎と原理」森北出版# (3)池上文夫著「通信工学」理工学社# (4)高木相著「通信工学」朝倉書店# (5)安達三郎、佐藤太一著「電波工学# (6)電磁気学,電気回路で使用した教科書 |
教科書・参考書に関する備考 | 教科書は特に指定しないが,講義の内容の多くは参考書(1)に沿っている。 |
成績評価方法 |
定期試験(100点満点)で評価し、60点以上を合格とする。再試験は実施しない。 全ての到達度目標は、定期試験で論述問題ならびに計算問題を出題し評価する。 |
履修上の注意 | 適宜復習はするが、電磁気学T〜V、電気回路T〜Vで学習した内容は前提として授業を進める。 |
教員メッセージ | |
学習・教育目標との対応 |
この科目の電気電子工学科の学習目標A〜Hとの関連 (1)主体的に関与する学習目標 B:電気電子工学分野の技術の基礎となる知識を習得する |
関連科目 |
この科目の電気電子工学科開講科目との関連 (1)電磁気学T、U、Vおよび電気回路T、U、Vで学習した内容全般は基礎知識として不可欠。 (2)同時開講の通信工学では主に信号処理関連について学習するが、この講義では電気信号を伝送するための技術の基礎について学習する。 (3)同時開講の無線伝送工学では主に無線を中心とした伝送技術について学習するが、この講義では有線を中心とした信号伝送技術の基礎について学習する。 (4)4年次開講の通信網工学では、主に伝送路を接続して効率的に通信システムを構成するための技術について学習する。 |
備考 |