開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 応用理化学系学科
対象学年 2
必修・選択 必修
授業方法 講義
授業科目名 電磁気学B
単位数 2
担当教員 村山茂幸
教員室番号 Q208
連絡先(Tel) 0143-46-5635
連絡先(E-mail) murayama@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 金曜日 16:30-18:30
授業のねらい 2学年前期に学んだ電磁気学Aの内容を基に、導体、誘電体、磁性体における電磁気現象とその性質を学ぶ。次に、準定常電流の範囲で導体回路のインダクタンスと過渡現象を学ぶ。最後に、電磁気学の基本法則としてマクスウェルの方程式を学び、そこから導かれる電磁波および光の反射と屈折についても理解する。
到達度目標 1. 導体、誘電体、磁性体の性質を理解し、代表的な問題に適用して解決することができる。
2. 導体回路上のインダクタンスと過渡現象を理解し、交流回路に適用して代表的な問題を解決することができる。
3. マクスウェルの方程式と電磁波を理解し、光の反射と屈折の基本的な問題に適用して考察することができる。
授業計画 総授業時間数(実時間):24時間
<物質中の電磁気現象>
 ○導体(p25-29)
 ○誘電体(p57-68)
 ○磁性体(p132-142)
<準定常電流>
 ○変位電流(p156-157)
 ○インダクタンス(p157-163)
 ○過渡現象(p164-180)
<電磁波>
 ○マクスウェルの方程式(p181-192)
 ○電磁波(p192-204)
 ○電磁波の偏り(p205-207)
 ○電磁波の反射と屈折(p207-223)
教科書 砂川重信著「電磁気学 改訂版」培風館 定価2,048円
参考書 小出昭一郎著「物理学(三訂版)」裳華房 定価2,310円 
教科書・参考書に関する備考 授業では必要に応じて講義内容に関連したプリントを配布し補足する。
成績評価方法 授業履修者に対して課題レポートおよび定期試験を行い、レポート15%、定期試験85%として評価する。100点満点中60点以上を合格とする。授業の無断欠席および課題レポート未提出の場合は減点となる。
履修上の注意 高等学校および大学初年級の数学、中でもベクトルとその内積およびベクトル積、各種代数方程式および関数、微分積分法の基本を習得していること。
教員メッセージ 電磁気学は理工学の基礎ですが、基本法則が図形的で微分積分を含み、そこから導かれる現象が多彩なため、簡単に把握できる科目ではありません。それらを理解するには,教科書やテキストを良く読み,電磁気学の表現の仕方および考えを学び,1つ1つの事柄を自力で考え反復する必要があります。一度で理解できなくても繰り返し教科書等を読み,電磁気学の表現と考えに慣れてください。
学習・教育目標との対応 応用物理コースの学習目標:(D) 理工学の基礎 に主体的に関与している。
JABEE基準1の(1)(c): 数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力、および専門分野の能力のうち基礎能力(1a): 数学、物理学に関する基礎知識および基礎技術 に対応している。
関連科目 これまでの関連科目は1学年前期開講の基礎物理A(必修)、1学年後期開講の基礎物理B(必修)、2学年前期開講の電磁気学A(必修)および電磁気学演習である。現在の関連科目は物理数学(必修)および物理数学演習(必修)である。今後の関連科目は3学年前期開講の固体物理B(必修)および応用光学(必修)である。
備考 課題レポートを数回課す予定である。自力で解答し、見やすいレポート作成を心がけ、期日までに必ず提出すること。