開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 応用理化学系学科
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義及び演習
授業科目名 生化学B
単位数 2
担当教員 岡本 洋
教員室番号 Y305
連絡先(Tel) 46-5740
連絡先(E-mail) yoh(アットマーク)mmm.muroran−it.ac.jp
オフィスアワー 金曜日15:00-17:00
授業のねらい 生命維持のしくみについて、組織、細胞、分子の各レベルの視点から反応の特徴と酵素の役割を学ぶ。特に、エネルギー代謝を酵素反応の連鎖としてとらえ、エネルギーの獲得と利用の全体像を理解するために以下の目標を掲げる。
到達度目標 1.生体内の化学反応の驚異的な効率性と全体調和が、どの様なしくみによって成り立っているのかを理解し、基本的用語を用いて説明できる。(25%)
2.酵素反応速度論の基礎を習得し、生物反応の計量的評価に応用できる。(25%)
3.生体エネルギーの備蓄と生体内の物質再利用の連携を理解している。(25%)
4.生体高分子化合物の構造と機能を水溶媒中の特徴として理解し、説明できる。(25%)
授業計画 総授業時間数(実時間)22.5時間
第 1週 授業内容のガイダンスと基礎知識の確認 (教科書第1〜10章)
第 2週 酵素触媒 (教科書第11章) 
第 3週 酵素反応速度論 (教科書第12章;12.1 反応速度論,12.2 酵素の阻害)
第 4週 演習(実験データを解析してみよう)
第 5週 酵素活性の調節 (教科書第12.3)、創薬法 (教科書第12.4)
第 6週 代謝とは何か (細胞内オルガネラの機能分担)(教科書第14章)
第 7週 グルコースの異化代謝 (教科書第15章)
第 8週 グリコーゲン代謝と糖新生 (教科書第16.1−3)
第 9週 クエン酸サイクル (教科書第17章)
第10週 電子伝達と酸化的リン酸化 (教科書第18章)
第11週 光合成 (教科書第19章)
第12週 脂質の代謝 (教科書第20章)
第13週 アミノ酸代謝 (教科書第21章)
第14週 代謝の組織化と調節 (教科書第22章)
第15週 まとめ
第16週 定期試験 
教科書 #ヴォート著、 田宮ら訳 「基礎生化学」第3版 東京化学同人 7,600円
#岡本ら編著 「演習で学ぶ生化学」第2版 三共出版 2,700円
参考書 教科書と同程度の内容でヒトの生化学を把握する参考書として,
リッター著、須藤ら訳「生化学」東京化学同人(図書館蔵書) #
教科書より高度な内容を詳細に解説した参考書として,
ヴォート著、 田宮ら訳「生化学 上、下」第3版 東京化学同人(図書館蔵書)#
ストライヤー著、田宮ら訳 「生化学」第5版 東京化学同人(図書館蔵書)#
ロディッシュら著、野田ら訳「分子細胞生物学」第5版 東京化学同人(図書館蔵書)#   
アルバーツら著、中村ら訳 「細胞の分子生物学」第4版 ニュートンプレス(図書館蔵書)#
教科書の理解の助ける参考書として,
ヴォート著「生化学問題の解き方:英語版」東京化学同人(図書館蔵書) 
教科書・参考書に関する備考 #
成績評価方法 60点以上を合格とする。成績は定期試験70%、小テスト30%の割合により評価する。
履修上の注意 授業計画を参考に予習をして講義に出る。講義ノートをとり、小テストに出題した問題,教科書と演習書の例題を復習する。 定期試験受験資格は実施小テストの80%以上の受験を条件とする。再試験は行わない。不合格の場合は再履修すること。
教員メッセージ 教科書の「学習ポイント」(青字)と章末の「まとめ」を意識して勉強してください。
学習・教育目標との対応 応用理化学系学科バイオシステムコースの教育目標B-2(専門的知識-化学工学)の達成に寄与する。
関連科目 生命科学、生化学A、遺伝子工学
備考