開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 建設システム工学科(建築コース)
対象学年 3
必修・選択 必修
授業方法 講義・演習
授業科目名 建築設備
単位数 2
担当教員 岸本嘉彦
教員室番号 D316
連絡先(Tel) 0143-46-5208
連絡先(E-mail) kisimoto@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 木曜日 12:00〜12:30
金曜日 17:00〜18:00
授業のねらい 建築設備は,わざわざエネルギーを投入し,建築物の機能を高度化するものであるとの認識を持ち,省エネルギー化の観点から,まずはコストと効果を最適化する必要性を理解する。次に諸設備に関して、基礎的な認識を培い、基本的な仕組み、構成の理解を目指す。
到達度目標 1.建築物における諸設備について,空気調和設備,給排水設備を中心に,システムの原理,機器の特性を理解する。
2.達成すべき目標の設定方法、および省エネルギー化に配慮した設計方法を習得する。
授業計画 総授業時間数(実時間):24時間

1) ガイダンス、建築設備計画(建築設備の種類とその必要性について)
2) 空気調和設備@(空調の必要性、空調計画)
3) 空気調和設備A(空気の性質と湿り空気線図)
4) 空気調和設備B(空調機負荷計算・演習)
5) 空気調和設備C(空調方式の種類と特性)
6) 空気調和設備D(冷凍機・ボイラー・ヒートポンプの原理,カルノーサイクル)
7) 空気調和設備E(熱負荷計算)
8) 空気調和設備F(蓄熱)
9) 給排水衛生設備@(水質,給水の汚染防止,給水システム)
10) 給排水衛生設備A(給湯方式,排水システム,衛生設備)
11)  設備の省エネルギー技術(コージェネレーション,バイオマスエネルギー,パッシブソーラーシステム等)
12) 地域設備(地域冷暖房,地域給排水設備,情報通信システム)
13)温暖地の設備計画,寒冷地の設備計画
14) 設備の保全管理
15)設備制御とインテリジェント化
16)定期試験

教科書 建築設備学教科書研究会編著,「建築設備学教科書 新訂第2版」,彰国社,本体価格:3600円+税
参考書  
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 ・合格基準:100点満点で60点以上を合格とする。
・演習およびレポート:レポートの提出を数回求める。また随時、授業中に演習を行う。
・評価方法:小テストは行わない。授業中に随時演習を行うが、これは成績に反映しない。レポート点(20%),定期試験(80%)として評価する。
・不合格者の取り扱い:再試験は行わない。
履修上の注意 @講義時間の変更や緊急時の連絡は講義中または掲示板で通知をする。
A上述したとおり,再試験は行わない。不合格者は再履修すること。
B講義開始時に毎回出席をとる。
C遅刻2回につき、欠席1回としてカウントする。
D公的理由があって遅刻、欠席をする場合には、事前連絡をすること。
E講義中に飲み物を飲むことは認める。ただし、缶製品は認めない。
F質問、意見があれば、教員に遠慮無く伝えること。 
教員メッセージ 水道がない、照明がない、暖房がない、換気扇がない、トイレがない、風呂がないといった建築物においても生活はできるだろう。建築設備とは、建築の安全性、快適性、健康性、利便性といった機能をさらに高度化し、我々の暮らしを豊かにするものである。一方で、そのためには何かしらのエネルギーを設備に投入しなければならない。つまり、いかにコストをかけずに快適性を得るか、といった最適化ができる専門家が社会に求められる。そのような観点を持ち、我々が日常利用している設備に触れてみると、さまざまな計画性が込められていることに気づく。授業が終わるたびに、建築設備に興味を持って学校内を散歩してみることを奨める。
学習・教育目標との対応 この授業の単位修得は、学科(建築コース)の学習・教育目標の、(E)建築設計演習を重視した教育により、建築の設計・計画に関する基礎的知識を応用力を習得する、(F)実験や実習を重視した教育により、建築の環境・生産に関する基礎的知識と応用力を修得する、(H)積雪寒冷地に適した建築を設計・施工する能力を身につける、に対応している。 また、(d)-1 建築学分野の包括的な専門的知識・能力、(d)-2 建築に関わる特定領域の高度な専門知識、にも対応する。 
関連科目 寒地建築構法,建築環境工学A,建築環境工学B,空間の環境
備考