開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 建設システム工学科 土木コース
対象学年 3
必修・選択 必修
授業方法 講義および演習(グループ学習)
授業科目名 技術者倫理 (建設土木)
単位数 2
担当教員 菅田紀之
教員室番号 D212
連絡先(Tel) 0143-46-5220
連絡先(E-mail) sugata@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 水曜日12:00〜12:45
金曜日12:00〜12:45
授業のねらい  技術者倫理の基本概念を理解し、技術者として身につけなければならない基礎的な技術者倫理に関する知識を獲得する。そのうえで具体的な事例をとおして、技術者の判断が社会や環境に与える影響を理解し,倫理的ジレンマの解決方法を多様な価値観を踏まえ考察する。本授業では,講義、グループ討論、調査、分析、発表などを総合して技術者倫理を修得する。
到達度目標 1.技術者倫理に関する基本的な概念を理解し,技術者の判断が社会や環境に与える影響を理解することができる。(理解力) 30%
2.多岐の分野におよぶ技術者倫理を継続的に学習し,総合的に技術者倫理を理解することができる。(継続学習能力)10%
3.現実的な事例における倫理的な問題をとおして,個人はもとよりグループで協力して問題解決に当たることができる。(エンジニアリングデザイン能力) 30%
4.技術者倫理をとおして,分析力、調査力などのスキルを身につけることができる。(分析調査能力) 30%
授業計画 総授業時間数:24時間

 1週目 シラバスの説明、技術者倫理とはなにか(pp.3-12)
 2週目 技術者と自律(pp.3-12)
 3週目 倫理は怖くない(非常勤講師:新田先生)(pp.13-24)
 4週目 土木技術者が遭遇する倫理的問題,倫理規定(pp.3-12)(pp.87-101,105-116,197-206)
 5週目 技術者倫理問題の考え方
 6週目 企業倫理(非常勤講師:熊谷先生)(pp.51-61)
 7週目 土木技術者と環境リスク(pp.105-116)
 8週目 情報系における技術者倫理問題(pp.129-144)
 9週目 内部告発(pp.63-75)
10週目 ヒューマンエラー,グループ討論の方法(pp.77-86)
11週目 グループ討論1
12週目 グループ討論2
13週目 グループ討論3
14週目 発表会1
15週目 発表会2
16週目 定期試験
教科書 教科書:北海道技術者倫理研究会監修「オムニバス 技術者倫理」共立出版
参考書 土木学会編「技術は人なり −プロフェッショナルと技術者倫理−」土木学会 #
土木学会編「土木技術者の倫理 −事例分析を中心として−」土木学会 #
土木学会編「土木技術者倫理問題 −考え方と事例解説−」土木学会 #
札野順著「技術者倫理」日本放送出版協会 #
米国NSPE倫理審査委員会編「科学技術者倫理の事例と考察」丸善 #
シンジンガー他「工学倫理入門」丸善 #
ウィットベック「技術倫理 1」みすず書房 #
杉本泰治、高城重厚「技術者の倫理 入門」丸善 #
中村収三「技術者による実践的工学倫理」化学同人 # 
教科書・参考書に関する備考 シラバスで示した参考書以外に、図書館に多数の参考書およびビデオがある。
成績評価方法 100点満点で60%以上を合格とする。
レポート40%、グループ討論および発表40%および定期試験20%を総合して評価する。

各到達度目標の評価方法は次のように行う。
目標1について:レポート、定期試験において論述問題を出題し、評価する。
目標2について:レポートで論述問題を課し、評価する。
目標3について:グループ討論および発表会において、各個人の活動状況および発表内容で達成度を評価する。
目標4について:グループ討論および発表会において、各個人の活動状況および発表内容で達成度を評価し、定期試験において論述問題を出題し、評価する。
履修上の注意 建設システム工学科土木コース学生に限る。
インターネット、パソコンの基本技術が必要です。
履修には出席率(=出席回数/講義回数)80%以上が必要。
不合格または出席率80%未満の者は次年度以降に再履修とする。
再試験は行わない。
教員メッセージ 講義に加えて調査、研究、討論、発表を行います。
授業中の質問は大歓迎。オフィスアワーなどでの質問も適宜受け付ける。
見やすいレポート(文字や書き方)を心がけること。
学習・教育目標との対応 土木コースの学習・教育目標との関係
◎ (B)人間性
〇 (G)自然調和
関連科目  この「技術者倫理」を学習する上で、「土木工学概論」を始めとする土木工学に関する授業を通して、土木工学と社会および環境との関わりについて理解しておくことが重要です。この授業以後の関連する科目は「卒業研究」です。
備考