開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 建築社会基盤系学科(建築学コース)
対象学年 2
必修・選択 必修
授業方法 講義及び演習
授業科目名 建築鋼構造
単位数 2
担当教員 溝口光男
教員室番号 D−325
連絡先(Tel) 0143-46-5205
連絡先(E-mail) mitsuo@mmm.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日 12時00分〜12時30分,木曜日 12時00分〜12時30分
授業のねらい 構造用鋼から圧延された鋼板及び各種の形鋼を高力ボルトや溶接などの接合手段によって組み上げた構造または建築物を鉄骨構造という。本授業では,鉄骨構造建築物の柱,梁の断面設計法の基本的事項について例題を通して修得する。
到達度目標 1.鉄骨構造に関する基本的な用語を理解し,使用することができる。(知識力)
2.高力ボルト接合及び溶接接合を理解し,各種の応力の加わる場合について高力ボルトまたは溶接を用いた設計を行うことができる。(計算力)
3.引張材,圧縮材,曲げ材の特徴を理解し,各材について許容応力度設計法に基づいた設計を行うことができる。(理解力)
授業計画 総授業時間数:24時間
1週目 鉄骨構造の概要
2週目 鋼材の種類,鋼材の力学的性質
3週目 構造設計の概要と許容応力度
4週目 高力ボルト接合(摩擦接合)
5週目 高力ボルト接合(引張接合)
6週目 溶接接合(長所と短所,溶接の種類)
7週目 溶接継目の設計
8週目 引張材の設計
9週目 圧縮材の設計(弾性座屈,非弾性座屈,有効座屈長さ)
10週目 圧縮材の設計(設計式)
11週目 圧縮材の設計(局部座屈,幅厚比)
12週目 曲げ材の設計(せん断中心)
13週目 曲げ材の設計(ねじり)
14週目 曲げ材の設計(横座屈,許容応力度)
15週目 形鋼梁の設計
16週目 定期試験
教科書 「基礎からの鉄骨構造」 高梨晃一・福島暁男共著 森北出版
参考書 「これからの鉄骨構造」 甲津功夫・吹田啓一郎著 学芸出版社 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 100点満点で定期試験80点,小テスト20点の割合で評価し,この評価点が60点以上で,かつ定期試験6割以上を合格とする。
履修上の注意 ・理解力や計算力などの向上を目指して,複数回の小テストを行うので十分な復習をすること。
・各小テストは10点満点で採点し,平均(=合計得点/小テスト回数)が5点未満の場合は,履修していないものとみなす。
・定期試験の結果,不合格の者には一度だけ再試験を実施し,再試験結果による評価点が60点以上で,かつ再試験6割以上を合格とする。
・再試験による合格は,再試験の結果にかかわらず60点とする。
・授業の変更や緊急時の連絡は授業中または学科掲示板で通知する。
教員メッセージ 普段の学習を重視するために小テストを多数回行う予定です。定期試験の点数のみが良くても不合格となります。予習・復習など積極的な学習が大切ですので,図書館等を利用して自分で学習する習慣を身につけて下さい。
学習・教育目標との対応 この授業の単位修得は,学科(建築コース)の学習・教育目標の,(C):未来に対する深い洞察力をもって高い視点から問題に対処し,将来にわたって豊かな能力を身に付ける,(F):実験や実習を重視した教育により,建築の環境・生産に関する基礎的知識と応用力を修得する,(G):構造演習や実験を重視した教育により,建築の構造に関する基礎的知識と応用力を修得する,に対応する。
関連科目 この科目の履修にあたっては,1学年開講の材料の力学と2学年開講の構造力学Tの内容を理解していることが望ましい。
今後の関連科目は,3学年開講の建築鋼構造演習である。
備考