開講学期 2010年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 応用化学科
対象学年 3
必修・選択 必修
授業方法 実験
授業科目名 有機化学実験 (応化前半)
単位数 1.5
担当教員 関 千草、高野信弘
教員室番号 U−309(関)
H−317(高野)
連絡先(Tel) 0143-46-5751(関)
0143-46-5746(高野)
連絡先(E-mail) chigusa@mmm.muroran-it.ac.jp (関)
ntakano@mmm.muroran-it.ac.jp (高野)
オフィスアワー (関)
火曜 11:00-12:00
金曜 11:00-12:00
授業のねらい 有機化学において基礎的で重要なアセチル化反応、ジアゾニウムカップリング反応、アルドール反応をおこない、有機化学理論の理解を深める。また、有機化学実験で使用する装置・器具および薬品の取り扱いに習熟し、基本的な諸操作法も学ぶ。
到達度目標 1)有機化学の理論を学び、実験内容が理解できる。
2) 装置・器具、薬品類および合成物の性質などを調査・整理して実験計画ができる。
3)実験計画に基づいた実験の遂行および器具・装置の操作、薬品の取り扱いが習熟できる。
4)実験データの整理ができ、必要かつ十分な報告書の作成ができる。
授業計画 総授業時間数(実時間) 33.75時間

第1回目   実験説明会(実験の心得と安全について)

第2〜5回目 アセトアニリドの合成
       1)アニリンの蒸留精製および屈折率の測定
       2)アニリンのアセチル化反応、再結晶および融点測定

第6〜9回目 オレンジIIの合成
       1)ジアゾニウムカップリング反応
       2)薄層クロマトグラフィーおよび紫外・可視分光測定

第10〜13回目 ジベンジリデンアセトンの合成
       1)アルドール縮合反応
       2)カラムクロマトグラフィーおよび融点測定

第14回    分子構造解析I(赤外分光法、紫外・可視分光法)

第15回    分子構造解析II(核磁気共鳴分光法)

○実験報告では、・目的、・実験の準備と方法、・実験結果と考察、
・参考文献、・課題の解答などを記入した報告書を提出して指導を受け
る。

○第14〜15回では、目的化合物を自分で考えて有機合成の計画を立てる。

○提出期限を厳守すること!
教科書 有機化学実験手引書
参考書 奥山 格「有機化学」丸善
マクマリー「有機化学(上、中、下)」東京化学同人  
教科書・参考書に関する備考 有機化学実験手引書は実験説明会で配布する
成績評価方法 実験説明会を含めて出席が100%の者を評価対象とする。
成績は次の割合で評価する。実験態度30%、実験報告書70%
履修上の注意 出席を満たさない者は再実験、報告書提出のない者は再履修。
基礎有機化学、基礎有機反応、有機化学A、有機化学Bを学習しておくのが望ましい。
教員メッセージ  実験では積極的に自らの手を動かして経験することが最も重要である。また、事前に該当する合成反応の理論や実験操作を学習することによって、実際の実験で扱う薬品の種類、温度、反応時間などの反応条件において、「何故そうする必要があるのか」を理解することができる。
学習・教育目標との対応 この科目は、応用化学科の教育目標、B-2(応用化学あるいは生物工学に関する専門知識を身につける)、C(自ら継続的に学習する向上心を身につける)、F(科学技術者としても論理的思考力とコミュニケーション能力を身につける)、G(未解決の問題や新しい課題に対応できる実際的な応用能力を身につける)の達成に寄与する。
JABEE基準1(1)の(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力、(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力、(f)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション能力、(g)自主的、継続的に学習できる能力、(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力、に対応している。
関連科目 基礎有機化学、基礎有機反応、有機化学A、有機化学B
備考