開講学期 | 2010年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 材料物性工学科 材料工学コース |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 材料精製学 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 平井伸治 |
教員室番号 | K-204 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5636 |
連絡先(E-mail) | hirai@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜日 9:30〜12:00 木曜日 9:30〜12:00 |
授業のねらい | 物質の基本は周期表に見られるように、100数種の元素から構成され、それらの3/4は金属元素である。金属は各種製品の基礎素材に利用されているが、その資源は、一般に、酸化物、硫化物、塩化物等の形で存在している。これらの資源を経済的に安価な回収技術によって物質・素材に変換する必要がある。本授業では金属素材を製造するための製錬ならびに高純度化のための精製プロセスの基本概念と各種金属の製造技術の知識を修得する。 |
到達度目標 |
1.金属製錬理論は物理化学的知識の応用であることを理解する。 2.各種金属を製造・精製するプロセスについて理解する。 |
授業計画 |
総授業時間(実時間):22.5時間 1週目:ガイダンス、金属製錬技術の変遷(製錬と精錬) 2週目:金属製錬技術(化学反応と平衡定数、酸化物の平衡解離圧) 3週目:金属製錬技術(エリンガム図) 4週目:エリンガム図を用いた演習 5週目:金属製錬技術(酸化物から金属を取り出す反応) 6週目:金属製錬技術(硫化物から金属を取り出す反応) 7週目:金属製錬技術に関する計算 8週目:製銑プロセス(高炉および炉内反応1,未反応核モデル) 9週目:製銑プロセス(高炉および炉内反応2,簡単な速度解析) 10週目:製鋼プロセス 11週目:非鉄金属製造プロセス(銅製錬) 12週目:非鉄金属製造プロセス(アルミニウムとチタン製錬) 13週目:非鉄金属製造プロセス(鉛と亜鉛製錬) 14週目:都市鉱山と金属のリサイクル 15週目:まとめ |
教科書 | 日本金属学会編「金属製錬工学」定価1500+税 |
参考書 |
(1)金属化学入門シリーズ1「金属物理化学」(社)日本金属学会# (2)金属化学入門シリーズ2「鉄鋼製錬」(社)日本金属学会# (3)講座・現代の金属学 製錬編 第3巻 「製錬工学」(社)日本金属学会 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 | 毎回、演習を課して理解度を評価しながら講義を進める。また、成績は毎回の演習の合計点と定期試験の素点の合算により評価し、100点満点で60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 |
出席要件:10回以上出席すること。 試験:毎回の演習の他、定期試験を行う。 授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知する。 不合格になった者は再履修すること。 |
教員メッセージ | 積み重なりの学問であり、「熱力学」,「熱力学演習」,「物理化学A」,「物理化学B」が基礎になっている。最近のトピックスに触れながら平易な講義に努める。理解不足の場合は質問してほしい。 |
学習・教育目標との対応 |
この授業の単位修得は、材料工学コースの学習・教育目標の (D) 材料工学の専門能力に対応している。また、JABEE基準I(1)の(d):該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力、(e):種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力、に対応している。 |
関連科目 | 本講義は1学年開講の熱力学(必修科目)、1学年開講の物理化学A(必修科目)、 2学年開講の物理化学B(必修科目)を履修したものとして授業を進める |
備考 |