開講学期 2010年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 機械航空創造系学科
対象学年 1
必修・選択 必修
授業方法 講義
授業科目名 基礎物理A (機航後半)
単位数 2
担当教員 澤村貞史、桃野直樹(窓口)
教員室番号 非常勤講師室(Q301)、Q206(桃野直樹)
連絡先(Tel) 0143-46-5656(桃野直樹)
連絡先(E-mail) mom@mmm.muroran-it.ac.jp(桃野)
オフィスアワー 金曜日16時〜19時(桃野)
授業のねらい <質点の力学>
 物体を重さを持つ1点(質点)で代表させ、質点の位置、速度、加速度といった運動の概念をベクトルで表し、把握する。次に、運動の原因は力であることを運動方程式として捕らえて運動を理解し、これから導かれる仕事とエネルギーの関係およびエネルギー保存則を理解する。

<質点系の力学>
 一般の物体は、多数の質点の集まり(質点系)と考えることができる。質点系に対して成り立つ作用反作用の法則とこれから導かれる重心運動、運動量保存則、角運動量保存則を学ぶ。
到達度目標 <質点の力学>
1. 質点の位置、速度、加速度をベクトルとして理解し、代表的な事例を表現して解決することができる。
2.質点に働く力および運動方程式を理解し、代表的な問題に適用して解決することができる。
3.仕事とエネルギーの概念およびエネルギー保存則を理解し、代表的な問題を解くことができる。

<質点系の力学>
1.質点系と作用反作用の法則を理解し、代表的な問題に適用して解決することができる。
2.質点系における運動法則を理解し、代表的な問題に適用して考察することができる。
授業計画 総授業時間数:24時間
1. ガイダンス

<質点の力学>
2. 質点と位置について
3. 位置、変位とベクトルについて
4. 速度、加速度について
5. 力と慣性について
6. 放物運動について
7. 単振動、単振り子について
8. 仕事と運動エネルギーについて
9. 束縛運動について
10. 保存力とポテンシャルについて
11. 位置エネルギーと力学的エネルギー保存則について
12. 万有引力と惑星の運動について

<質点系の力学>
13. 2体問題および重心とその運動について
14. 運動量と運動量保存則および物体の衝突について
15. 面積速度と角運動量および角運動量保存則について

16. 定期試験
教科書 小出昭一郎著「物理学(三訂版)」裳華房 定価(2,310円)
参考書 「力と運動」 宮台朝直著 培風館(本学図書館に所蔵あり) #
「力学入門」 矢ケ崎克馬著 裳華房 #
「基礎物理演習」 高野,中川,村山,戎,関根,湊 共著 #
「基礎物理ハンドブック」 高野,中川,村山,戎,関根,湊 共著 # 
教科書・参考書に関する備考 無し
成績評価方法 授業履修者に対して課題レポートおよび定期試験を行い、レポート15%、定期試験85%として評価する。100点満点中60点以上を合格とする。授業の無断欠席および課題レポート未提出の場合は減点となる。不合格者には一度だけ再試験を実施する。
履修上の注意 高等学校レベルの数学、中でもベクトル、各種代数方程式および関数、微分積分法の基本を習得していること。 再試験に不合格の場合には再履修すること。
教員メッセージ 物理学は科学・工学の基礎です。またやさしく簡単に内容を把握できる科目ではありません。その本質を理解するには,教科書やテキストを繰り返し良く読み,物理学の表現の仕方および考えを学び,1つ1つの事柄を自分で考え,反復して努力する以外の方法はありません。一度勉強して理解できなくても,繰り返し教科書等を読み,物理学の表現と考えに慣れてください。
学習・教育目標との対応 機械システム工学コース:
学習・教育目標の (B)工学基礎力 ,および,JABEE基準1の(1)(c)に対応している。

材料工学コース:
学習・教育目標の(C)工学基礎、および,JABEE基準(d)に対応しに対応している。

航空宇宙システム工学コース:
学習・教育目標の 理数系基礎力(A,E) に対応している。
関連科目 現在の関連科目は1学年前期開講の線形代数(必修)および解析A(必修)である。今後の関連科目は1学年後期開講の解析B(必修)、基礎物理B(必修)および物理学実験(必修)、2学年前期開講の解析C(必修)である。
備考 レポートを課す予定である。自力で解答し、見やすいレポート作成を心がけ、期日までに必ず提出すること。