開講学期 | 2010年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 機械航空創造系学科 |
対象学年 | 1 |
必修・選択 | 必修 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 基礎物理A (機航前半) |
単位数 | 2 |
担当教員 | 村山茂幸 |
教員室番号 | Q-208 |
連絡先(Tel) | 0143-46-5635 |
連絡先(E-mail) | murayama@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜日16:30-18:30 |
授業のねらい |
<質点の力学> 物体を重さを持つ1点(質点)で代表させ、質点の位置、速度、加速度といった運動の概念をベクトルで表し、把握する。次に、運動の原因は力であることを運動方程式として捕らえて運動を理解し、これから導かれる仕事とエネルギーの関係およびエネルギー保存則を理解する。 <質点系の力学> 一般の物体は、多数の質点の集まり(質点系)と考えることができる。質点系に対して成り立つ作用反作用の法則とこれから導かれる重心運動、運動量保存則、角運動量保存則を学ぶ。 |
到達度目標 |
<質点の力学> 1. 質点の位置、速度、加速度をベクトルとして理解し、代表的な事例を表現して解決することができる。 2.質点に働く力および運動方程式を理解し、代表的な問題に適用して解決することができる。 3.仕事とエネルギーの概念およびエネルギー保存則を理解し、代表的な問題を解くことができる。 <質点系の力学> 1.質点系と作用反作用の法則を理解し、代表的な問題に適用して解決することができる。 2.質点系における運動法則を理解し、代表的な問題に適用して考察することができる。 |
授業計画 |
総授業時間数(実時間):24時間 <質点の力学> ○質点と位置について ○位置、変位とベクトルについて ○速度、加速度について ○力と慣性について ○放物運動について ○単振動、単振り子について ○仕事と運動エネルギーについて ○束縛運動について ○保存力とポテンシャルについて ○位置エネルギーと力学的エネルギー保存則について ○万有引力と惑星の運動について <質点系の力学> ○2体問題および重心とその運動について ○運動量と運動量保存則および物体の衝突について ○面積速度と角運動量および角運動量保存則について |
教科書 |
小出昭一郎著「物理学(三訂版)」裳華房 定価(2,310円) ページ範囲 質点の力学:1-35ページ 質点系の力学:44-59ページ |
参考書 |
# 「基礎物理演習2010」 高野,中川,村山,戎,関根,湊 共著 # 「基礎物理ハンドブック2010」 高野,中川,村山,戎,関根,湊 共著 永田一清編「基礎力学」サイエンス社(当研究室に所蔵あり) |
教科書・参考書に関する備考 |
授業では講義内容をまとめたプリントを適宜配布する。 「基礎物理演習2010」と「基礎物理ハンドブック2010」は平成22年度入学者全員に無償で配布する。 |
成績評価方法 |
授業履修者に対して課題レポートおよび定期試験を行い、レポート15%、定期試験85%として評価する。100点満点中60点以上を合格とする。授業の無断欠席および課題レポート未提出の場合は減点となる。不合格者には一度だけ再試験を実施する。再試験に不合格の場合には再履修すること。 |
履修上の注意 | 高等学校レベルの数学、中でもベクトル、各種代数方程式および関数、微分積分法の基本を習得していること。 |
教員メッセージ |
物理学は科学・工学の基礎です。またやさしく簡単に内容を把握できる科目ではありません。その本質を理解するには,教科書やテキストを繰り返し良く読み,物理学の表現の仕方および考えを学び,1つ1つの事柄を自分で考え,反復して努力する以外の方法はありません。一度勉強して理解できなくても,繰り返し教科書等を読み,物理学の表現と考えに慣れてください。 |
学習・教育目標との対応 |
学習教育目標の(B):工学基礎力 に主体的に関与している。 JABEE基準1の(1)(c):数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力 に対応している。 |
関連科目 | 現在の関連科目は1学年前期開講の線形代数(必修)および解析A(必修)である。今後の関連科目は1学年後期開講の解析B(必修)、基礎物理B(必修)および物理学実験(必修)、2学年前期開講の解析C(必修)である。 |
備考 | レポートを数回課す予定である。自力で解答し、見やすいレポート作成を心がけ、期日までに必ず提出すること。 |