開講学期 2010年度 前期
授業区分 週間授業
対象学科 建設システム工学科 土木コース
対象学年 3
必修・選択 必修
授業方法 講義及び演習
授業科目名 土質力学V
単位数 2
担当教員 木幡行宏
教員室番号 D-303
連絡先(Tel) 0143-46-5281
連絡先(E-mail) kohata@news3.ce.muroran-it.ac.jp
オフィスアワー 月曜日 12:10〜12:50 ,火曜日 12:10〜12:50
授業のねらい 土質力学TおよびUで学んだ土質力学の基本理論を実際の工学的問題や地盤防災・地盤環境問題へ適用する考え方を身につける。ここでは、砂地盤の液状化強度、擁壁や掘削地盤の矢板に作用する土庄、斜面の安定解析、地盤の支持力に関する基本的な考え方を習得する。さらに、これらの知識を通して、地盤技術者の倫理観を身につける.
到達度目標 1.地震時に発生する砂地盤の液状化現象を理解し,説明できるとともに,地震防災の考え方を説明できる.
2.土圧の定義と特徴を理解し,説明できるとともに,土圧を算出することができる.
3.地盤の支持力について理解し,支持力公式を説明できる.
4.斜面の安定の定義と特徴を理解し.円弧すべり面法による安定解析法を行うことができる.
5.土質力学の実務への適用に関して,地盤技術者としての倫理的問題の重要性を理解し,説明できる.
授業計画 総授業時間数; 35.25時間
1週目 シラバスの説明,土質力学Vの概要,砂地盤の液状化   pp.187-190 (教科書)
2週目 砂地盤の液状化                           pp.190-198
3週目 土圧の定義と特徴,ランキン土圧の土圧理論         pp. 201-208
4週目 ランキン土圧,クーロン土圧,カルマンの図式解法      pp. 208-212
5週目 クーロン土圧,静止土圧,壁の変形と土圧の再配分     pp. 212-215
6週目 斜面の安定度,円弧すべり面法による安定解析       pp.217-222
7週目 スライス法による斜面の安定解析                pp.222-226
8週目 鉛直切り取り面の安全性(鉛直自立高さ),自然斜面の安定性の検討  pp.226-231
9週目 地盤の支持力,基本事項                      pp.233-237
10週目 浅い基礎の支持力,プラントルの理論解,テルツァギの解 pp.237-247
11週目 浅い基礎の支持力,ランキンの主働・受働限界状態に基づく支持力,浅い基礎の沈下量 pp.247-249
12週目 深い基礎の鉛直支持力                       pp.250-258
13週目 深い基礎の支持力に関する思慮事項,原位置試験     pp.258-267
14週目 技術者倫理問題事例1                      (プリント)
15週目 技術者倫理問題事例2                      (プリント)
16週目 定期試験
教科書 教科書:土質力学,足立格一郎著,共立出版株式会社,定価(3900円+税)
参考書 土質力学,石原研而著,丸善,定価(3200円+税)(図書館に所蔵有り)  
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 演習レポート・定期試験を総合して,60点以上を合格とする.60点に満たない場合には再試験を実施する.再試験に不合格の場合および演習レポートを未提出の場合には再履修とする.
履修上の注意 土質力学Tおよび土質力学Uを履修していることが望ましい.
教員メッセージ 原則的に講義には必ず出席することとし,演習のレポートは,解答をよく理解すること.分からない場合には,教員に必ず質問に来ること.
学習・教育目標との対応 土木コースの学習教育目標との関係
◯(B)人間性
◯(C)将来能力
◎(D)土木専門基礎
◯(E)実験演習
◯(F)環境防災
関連科目 この科目の履修にあたり,土の力学,土質力学Tおよび土質力学Uを理解していることが望ましい.
備考 演習のレポート(解答)は,A4ノートで提出すること。したがって,演習レポート用にA4ノートを各自で事前に用意しておくこと。