開講学期
Course Start
2010年度 前期
授業区分
Regular or Intensive
集中講義
対象学科
Department
全専攻
対象学年
Year
1
必修・選択
Mondatory or Elective
MOT選択
授業方法
Lecture or Seminar
講義/討論
授業科目名
Course Title
技術開発論
単位数
Number of Credits
1
担当教員
Lecturer
窓口担当教員: 鈴木 雍宏(SUZUKI, Yasuhiro)
非常勤講師 : 酒井 哲也(SAKAI, Tetsuya)
教員室番号
Office
連絡先(Tel)
Telephone
連絡先(E-mail)
E-mail
tetsuya_sakai@mth.biglobe.ne.jp
オフィスアワー
Office Hour
(授業日に合わせ設定)
授業のねらい
Learning Objectives
技術開発の対象として、インフラ整備,新材料の開発や用途展開,情報の伝達と処理および制御,システムの設計や品質管理,顧客情報管理などが考えられるが、 基礎論としては、あらゆる技術が集大成した自動車産業等を、その代表例として取り上げる。
第二次大戦後、欧米の物まねより出発した日本の自動車産業は、今や高品質/高信頼性(故障の少なさ,低燃費,安全快適性,低価格等)で他国を圧倒している。一方、地球環境問題に対しても素早い対応を見せ、今やハイブリッド車,電気自動車に於いても、世界をリードしている。しかしながら、2010年に入り、もの作りの手本と言われたトヨタが、リコール問題で苦境に立っている。その理由は、一言で言うと、マネッジメントの綻びとグローバル化への対応遅れと考えられる。
本授業では、基礎論として、マネッジメントの発明者と言われるピーター・F・ドラッカーの理論と応用について学習する。ここでは、顧客中心の製品開発,技術マネッジメント並びにイノベーションの大切さを学んだあと、大多数の受講者が近未来に関係する若手技術者のあるべき姿について議論する。
到達度目標
Outcomes Measured By:
@もの作りにおける”技術のマネッジメント”の重要性を体得し、それがあらゆる産業や,大学のマネッジメントにも水平展開できることを理解する。(ピーター・ドラッカー理論の理解) 
Aもの作りに関する企画・設計プロセスにおいて、目標品質設定・作り込みの重要性を、日本車の開発事例を中心に学習する。(目標設定の大切さの理解) 
B人間/環境に優しいもの作りを通じて、たゆまないイノベーションが、生き残りのために最重要であることを理解する。(新技術開発の大切さの理解)
C在学中に若手技術者のあるべき姿を学習し、就職活動並びに将来の技術者としてのモチベーションを高める。(若手技術者のやりがいと社会的責任の理解)
授業計画
Course Schedule
(第1日)
第1回:ピーター・F・ドラッカー理論概論
第2回:顧客中心主義の産業界の事例(成功例/破綻例) 
第3回:ケーススタディー1(トヨタのリコール問題),
(第2日)
レポート作成(1日かけて各自作成) 
(第3日)
第4回:固有技術とイノベーションの重要性について
第5回:ケーススタディー2(日米合作の航空機開発) 
第6回:ケーススタディー3(電気自動車で蘇る三菱自動車),レポート作成(各自)
(第4日)
第7回:若手技術者のあるべき姿について
第8回:定期試験
教科書
Required Text
授業は、パワーポイントによるプレゼンと討論がメイン。本来は開示できない開発事例を多く取り扱う。
参考書
Required Materials
なし 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法
Grading Guidelines
レポート2回各20点計40点,定期試験の60点合計(100点満点)、60点以上が合格
履修上の注意
Please Note
@ 80%以上の出席が必要(未満の場合は、非履修とみなす)。
A 1単位であるので、基本的に90分8コマの授業であるが、本年度は担当教員の都合で、中間のレポート作成日を入れ、計4日間の集中講義にて実施する。
B 再試験は行わない。
教員メッセージ
Message from Lecturer
自分の専門分野以外に、もの作りに関する”技術マネッジメント”を学習し、若手技術者の卵として、モチベーションを高めたい受講生を、大歓迎する。
学習・教育目標との対応
Learning and Educational
Policy
MOT開設伴う、イノベーション関連科目の学習。
関連科目
Associated Courses
なし
備考
Remarks