開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 全学科
対象学年 2
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 数理科学概論
単位数 2
担当教員 黒木場正城
教員室番号 Q411
連絡先(Tel)
連絡先(E-mail)
オフィスアワー
授業のねらい 複素関数の微分や積分はどのように考えればよいか、またその計算法はどのように実行すればよいかを学習する。
2実変数の実数値関数の微分積分で学んだ多くの公式が、複素変数に対しても成立する事を実感するとともに、実変数と複素変数の大きな違いはCauchyの積分定理と留数定理にある事を学習する。
到達度目標 複素関数の基本的な性質を理解する。
複素関数の微分・積分に習熟する。
微分可能な複素関数(正則関数)の特徴を理解する。
留数解析により複素積分の計算と実積分の計算ができる。
授業計画 総授業時間数(実時間):24時間
1 複素数と複素平面
2 複素平面上の点集合
3 複素数列と複素級数
4 複素関数と複素微分
5 正則関数とCauchy-Riemann 方程式
6 色々な正則函数
7 中間試験
8 曲線と複素積分
9 Cauchyの積分定理と積分公式
10 導関数とTaylor 展開
11 Laurent 展開と留数定理
12 実定積分への応用
13 総合演習

講義の際、レポート演習課題を与える。中間試験とその返却・解説を各一回行う。
教科書 特に指定しない。 
参考書 表実著「複素関数」(理工系の数学入門コース5、岩波書店)#
志賀浩二著「複素数30講」(朝倉書店)#
長崎憲一他著「明解 複素解析」(培風館)#
山本稔、坂田定久著「複素解析へのアプローチ」(裳華房 )#
矢嶋徹、及川正行「工学基礎 複素関数論」(サイエンス社) 
教科書・参考書に関する備考 上にあげた本に限らず、学習しやすい本を自分で選び、必ず1冊は購入する事。演習書も入手する方が望ましい。
成績評価方法 中間試験30%、定期試験50%、演習20%の割合で評価する。100点満点換算で60点以上を合格とする。
履修上の注意 ・ 出席を重視する。出席率が低いものは上の規則では評価しない。
・ 毎回講義の際レポート演習課題を与えるので、次回の講義時に提出する事。レポートの提出は出欠の確認も兼ねているので留意する事。
・ レポート演習問題を完全に解答していない答案、および氏名、出題日が記載されていない答案は、提出しても未提出の扱いとする。
・ 中間試験の掲示には注意する事。
・ 中間試験、定期試験は必ず受験すること。然るべき理由で欠席の場合は試験後2週間以内に理由書を提出する事。正当な理由の場合のみ、追試験等の措置を講ずる。
・ 出席が良好な成績が60点未満の不合格者に対して、再試験を1回行うが、再試験合格者の成績は試験の得点に関わらず60点とする。最終的に不合格になった者は再履修すること。
教員メッセージ わからなくても書く事によって頭になじむ事がある。諦めずたくさんの演習を自分に課してほしい。
学習・教育目標との対応 JABEE基準1(1)
(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
関連科目 基礎数学,解析A,解析B,解析C 
備考