開講学期 | 2010年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 夜間主コース・副専門 |
対象学年 | 3年・4年 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 国際関係論 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 朴 仁 哲 |
教員室番号 | Q301(Q棟3F非常勤講師室) |
連絡先(Tel) | 0143-46-5822(二宮) |
連絡先(E-mail) | prz1997 @hotmail.com |
オフィスアワー | 授業の前後 |
授業のねらい | 本講義のねらいは、受講者と一緒に日本がアジア諸国と今後のより良い関係を築く視点を考えたい。 |
到達度目標 | 本講義を通じて、受講者には、国際的な視野を持ち、多元的な文化・社会状況を自分に引き付けて考える力を身につけること。 |
授業計画 |
私は十数年間、日中青少年スポーツ相互交流事業に通訳として参加し、また国際学術会議の通訳も経験しており、そして日中韓三ヶ国を跨るフィールドワークを積極的に行ってきた。講義では、文献資料だけではなく、現場からの声も適宜紹介し、受講者に東アジアに暮らす様々な人々の視点から世界を眺める感性を育てるように工夫する。本講義では、時間軸と空間軸を立て、歴史的な出来事を今現在起きている出来事と関連づけて、文献資料や映像資料を通して解説していく。受講者には、一方的に教えるのではなく、毎回の講義で質問用紙を配布し、受講者の反応を考慮しながら、授業を進めていきたい。受講者の興味や時事問題の発生に応じて、講義の随時入れ替えや順番の変更がありうる。講義の第1週から第15週までのおおよその計画は以下のとおりである。 1 ガイダンス―シラバス解説 2 学問としての国際関係の捉え方 3 映画で学ぶ国際関係(1)地域を観る 4 映画で学ぶ国際関係(2)争点を探る 5 映画で学ぶ国際関係(3)歴史を歩む 6 歴史的な出来事で読み解く国際関係 7 地域研究と国際関係(1)中国東北地域を中心として 8 地域研究と国際関係(2)朝鮮半島を中心として 9 地域研究と国際関係(3)北海道を中心として 10 ディアスポラから国際関係を読む(1)華人ディアスポラ 11 ディアスポラから国際関係を読む(2)コリアンディアスポラ 12 ディアスポラから国際関係を読む(3)日系人ディアスポラ 13 食を通じて考える国際関係 14 東アジアにおける日本の大衆文化の受容と変容 15 まとめ |
教科書 | 特に教科書を指定しない。各回の内容に応じてプリント配布する予定。 |
参考書 |
西川長夫『国境の越え方−国民国家論序説』平凡社、2001年、1365円 姜尚中『東北アジア共同の家をめざして』 平凡社、2001年、1890円 花井等編『名著に学ぶ国際関係論』有斐閣、2002年、2100円 三上貴教『映画で学ぶ国際関係』法律文化社、2005年、2000円 山室信一『日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界』岩波新書、2005年、735円 赤尾光春・早尾貴紀著;臼杵陽監修『ディアスポラから世界を読む―離散を架橋するために』明石書店、2009年、3800円 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 | 成績は基本的に提出された課題によって評価するが、12回以上の出席を単位付与の必須条件とする。毎回、受講票を配り、簡単な感想や意見を書いてもらう。3000字ほどの期末レポートを提出してもらう。100点満点中60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 不合格者は再試をしなければならない。レポートを再度課す。 |
教員メッセージ | 講義は受講生に感想や意見を求めつつ進めてゆく。受講生には積極的かつ真摯な態度を期待する。講義で紹介された文献や映像を含めて、国際関係に関する本や映画も自ら探して観ることを勧める。国際関係を明確に観るために、自分の立つ位置から一旦離れて物事を観ることを強く勧める。 |
学習・教育目標との対応 | JABEE基準1(1)「(a):地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応。 |
関連科目 | 異文化交流A・B |
備考 |