開講学期 2010年度 後期
授業区分 週間授業
対象学科 全学科
対象学年 1
必修・選択 選択
授業方法 講義
授業科目名 西洋の歴史
単位数 1
担当教員 横川大輔(窓口、奥野恒久)
教員室番号 非常勤講師控室
連絡先(Tel) 緊急の用事がある場合には、窓口教員の奥野まで、ご連絡ください。
なお、奥野研究室は、Q−606で、電話番号は0143−46−5821です。
連絡先(E-mail)
オフィスアワー 講義終了後
授業のねらい 本講義では、ヨーロッパが形成されたとされる中世から、近代世界が登場する18世紀後半あたりまでの、ヨーロッパの歴史的世界をあつかう。その際、現代のわれわれからは異質であり、容易には理解しがたいように見える現象に注目する。しかしそれは、単に瑣末で奇妙なものなのではなく、本質的な構造に由来しているものである。それゆえ、こうした現象を全体の文脈の中で理解することは、現在のわれわれが生きる世界の重要な一部分を作り上げてきたヨーロッパ世界の本質的な部分を理解することにつながるだろう。それのみならず、われわれとは異なる文化を理解するということがどのようなことであるのか、この実践を通して会得されうるのである。
到達度目標 (1)中世以降のヨーロッパの歴史の基礎知識を獲得する。(40%)
(2)ヨーロッパ独自の文明が生まれてきた背景を理解する。(30%)
(3)現在のわれわれが生きる世界の特徴について、みずから思索する。(30%)
授業計画 総授業時間:45分/60分×2×8=12時間
週    授業内容等                        
1週目  ガイダンス:ヨーロッパを理解すること+シラバスの説明等            
2週目  歴史と地理(1)―「終末は近い」:終わりある歴史観                  
3週目  歴史と地理(2)―「そこへ行けばパラダイス」:魅惑の土地インド                
4週目  歴史と地理(3)―「大航海は大後悔?」:世界の一体化のもたらした衝撃
5週目  歴史と地理(4)―「そして世界史へ」:啓蒙主義の世界観        
6週目  動物裁判(1)―「ブタを絞首刑にし、イナゴを破門にしろ!」:単なる迷信か?
7週目  動物裁判(2)―「世界は機械?」:法と法律・科学と技術
8週目  テスト
教科書 教科書は用いない。講義内容をまとめたレジュメと参考資料を毎回配布する。
参考書 講義において触れた個別テーマに関しては、その都度参考書などを提示するが、本講義全体の理解を深めるものとして、次のものなどがある。
 入江幸二他編著『ヨーロッパ史への扉』晃洋書房、2006年
 近藤和彦編『西洋世界の歴史』山川出版、1999年
 中井義明他『教養のための西洋史入門』ミネルヴァ書房、2007年

 
教科書・参考書に関する備考
成績評価方法 定期試験によって判断する。形式は授業の中で説明する。100点満点中60点以上を合格とする。
やむを得ない事情によって試験を欠席したものに対しては、別途課題を課す。
履修上の注意 1.出席が良好でない者には、試験の受験資格を認めない。
2.授業の変更や緊急時の連絡は授業中または掲示板で通知をする。
3.再試験は行わない。不合格の場合は再履修とする。
4.成績評価を含めた重要事項の説明とそれに関する質問等を第1週目に行う。履修希望者は第1週目は必ず出席することが望ましい。
5.この講義は全7回+テストで構成される。
教員メッセージ 歴史はより多くの年号を暗記したり、細かい知識をむやみやたらに集めることと思ってませんか? そうではなく、歴史はわたしたちとことなる時空間に生きていた人々のことを理解し、さらにそのことを通じて現代のわれわれを理解しようとする知的な営みです。この営みには、わたしたちが見ている世界をさらに広げてくれる可能性があります。みなさんも参加してみませんか?
学習・教育目標との対応 JABEE基準
(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力
(b)技術者が社会に対して負っている責任に関する理解
関連科目 「市民と公共」コースのヨーロッパ史
備考