開講学期 | 2010年度 後期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 全学科 |
対象学年 | 1 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 日本の歴史 |
単位数 | 1 |
担当教員 | 牧之内友(窓口、奥野恒久) |
教員室番号 | 非常勤講師控室 |
連絡先(Tel) |
緊急の用事がある場合は、窓口教員の奥野までご連絡ください。 奥野の研究室は、Q−606で、電話番号は、0143−46−5821です。 |
連絡先(E-mail) | |
オフィスアワー | 毎週水曜日 |
授業のねらい |
本講義では、「アジア・太平洋戦争」についてとりあげる。戦後60年以上たつにもかかわらず、この戦争に対する評価は政治問題・外交問題とも絡まって揺れ動いている。戦後日本はとりあえずこの戦争を否定的に評価し、戦前・戦中と戦後の断絶を強調してきたが、近年の歴史学では戦時中につくられた諸制度が戦後日本において大きな役割を果たしたとの指摘もなされている。戦後日本を考える上でも戦時期の日本がどのようなものであったのかを考えなければならないであろう。 書店に行けばこの戦争を論ずる本は多く出ているが、史料をきちんと読み込み、その上で書かれているものは少数派である。本講義では多くの資料を紹介しながら、この戦争の真相に迫ってみたい。 短期の授業なので、テーマを絞る。第一に戦争までの過程をみる。議論の的となりがちだが時系列にそって、戦争への道をたどる。 第二に、戦時期の一般市民生活についてみる。戦史は一般に個々の戦闘や戦場が注目されがちだが、戦時中も一般市民の生活は粛々と営まれていたわけで、戦争という非日常とリンクした日常生活、いわゆる銃後の生活がどのようなものであったかを探る。 第三に、戦後における戦争の評価の変遷についても見てゆく。ある時代をどう評価するかは、それだけ独立したものではなく、評者の現在とも関わってくる。戦後のそれぞれの時期でどのような評価がなされたかを検討する。その変遷を追うことは、戦後史をたどることでもある。 |
到達度目標 |
1)「アジア・太平洋戦争」についての基礎的な知識を身につける。 2)史料へのアクセス方法を身につける。 3)現代の私たちにとって、「アジア・太平洋戦争」がいかなる意味を持つのか、自分なりに考える。 |
授業計画 |
総授業時間:45分/60分×2×8=12時間 第1回 ガイダンス 第2回 「アジア・太平洋戦争への道」@ 第3回 「アジア・太平洋戦争への道」A 第4回 銃後の生活@ 第5回 銃後の生活A 第6回 「終戦」の経緯 第7回 戦後史のなかの「アジア・太平洋戦争」 |
教科書 | 特になし。授業中に配布するレジュメや史料を教材として使用。 |
参考書 |
授業の中で適宜紹介。 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 |
授業中レポートの提出(履修上の注意で詳細を説明)…30% 定期試験…70% 100点満点中、60点以上を合格とし、不合格者は再履修することになる。 |
履修上の注意 |
受講者には、毎回授業中に5〜10分程度の時間を使って、授業を聴いて理解できたことに対して「自分はどう考えるのか」の小レポートを書き、毎回提出する。このレポートは評価対象となる。したがって授業に出席し、なおかつ「自分なりの意見」が持てない場合は、成績評価も下がることになる。 定期試験は2000字程度で、与えられたテーマを論じる。 |
教員メッセージ | 近年政治問題化している「歴史」の見方について、あるいは「歴史とは何か」ということを考えてみたい学生に受講をすすめる。本講義の対象とする時代は、評価の難しい時代ではあるが、それだけに多面的な見方ができ、関心がわくのではないかと思われる。基礎的な知識から説明して行くので、中学・高校の歴史内容を覚えていなくても安心してほしい。 |
学習・教育目標との対応 | JABEE基準 (a)多面的に物事を考える能力 の達成に寄与する。 |
関連科目 | 2年生からの「市民と公共」コースの日本近現代史Aと日本近現代史B |
備考 |