開講学期 | 2010年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 全学科 |
対象学年 | 4 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 演習(問題を解くのではなく、ゼミ形式で議論をします) |
授業科目名 | ゼミナール「市民と公共」A |
単位数 | 2 |
担当教員 | 奥野恒久 |
教員室番号 | Q−606 |
連絡先(Tel) | 0143−46−5821 |
連絡先(E-mail) | okuno@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー | 月曜日12時〜13時、木曜日12時〜13時 |
授業のねらい |
1.エーリッヒ・フロムの名著『自由からの逃走』(153頁以降)を輪読しながら、ナチズム台頭の歴的背景を学び つつ現在の国民意識について、検討する。 2.受講生の関心のある憲法問題について、憲法理論、政治性、歴史性など多角的に検討することによって、そ の理解を深める。 |
到達度目標 |
1.現在生じているいくつかの憲法問題について、様々な角度からその本質を理解する。 2.日本国憲法の解釈学説や憲法理論、裁判例を切り口に、問題の対応策を考察する。 3.憲法問題や政治問題を扱った日本語論文を読みこなす能力を身につける。 4.特定のテーマについて調べ報告する力を身につける。 5.他者との議論のなかで思考を深めていく訓練をする。 6.レジュメやレポート、論文などをまとめる訓練をする。 |
授業計画 |
総授業時間数 45分/60分×2×15=22.5時間 ガイダンス(1回目) 1.『自由からの逃走』を毎回15ページ程度読んできて、議論をする(2回目〜15回目)。 2.・それぞれ関心のある問題を出し合った、テーマを決める。 ・各自のテーマについて、どのような切り口があるかを議論する。 ・個人・グループで調べてきたことやまとめてきたことを報告してもらい、全体で議論する(3回目〜12回 目)。 ・夏休みにまとめてもらうレポート準備(13回目〜15回目)。 |
教科書 |
エーリッヒ・フロム/日高六郎訳『自由からの逃走』(東京創元社)1700円。 コンパクトなものでいいですから、六法を持ってきてください。 |
参考書 | 適宜、指示します。 |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 |
テストは行いません。毎回の出席を前提に、議論や運営といったゼミ作りへの参加度(40%)、報告(30%)、レポート(30%)にて評価します。 100点満点中、60点以上を合格とする。 |
履修上の注意 | 卒業研究や就職活動などで、受講生が忙しいことは承知しています。そのなかで、少しでも憲法や社会の問題を考えたい、という人に是非受講してもらいたいです。不合格者には、個別に対応します。 |
教員メッセージ |
法律や政治の知識が十分なくてもかまいません。これを機会に興味をもとうという人は、是非一緒に勉強しましょう。せっかくですから、憲法や政治についても「語れる」ようになってください。 ときには、ゼミ・コンパを含め、いろいろと話す機会をたくさん持ちたいと思っています。 |
学習・教育目標との対応 |
JABEE基準 (a)地球的視点から多面的に物事を考える能力と素養 (f)日本語における論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力 |
関連科目 | 日本の憲法、基本的人権論、現代民主主義論 |
備考 |