開講学期	2010年度 前期
授業区分	週間授業
対象学科	＜人間と文化＞コース
対象学年	３年
必修・選択	選択
授業方法	講義
授業科目名	行動の科学
単位数	2
担当教員	三船　恒裕　　［窓口：二宮公太郎］
教員室番号	Q３０１（Q棟３Ｆ非常勤講師控室）
連絡先(Tel)	０１４３-４６-５８２２（二宮）
連絡先(E-mail)	bscience＠hotmail.co.jp
オフィスアワー	授業の前後15分程度
授業のねらい	人はどのような心を持つのか。心はどのような行動を生み出すのか。行動はどのような社会を作り上げるのか。人の心が行動を生み出し、その行動が社会を形成し、形成された社会環境がまた人の心や行動に影響していく過程を理解することは、現在の日本社会あるいは国際社会を理解するうえで非常に重要である。本講義では社会心理学における様々な実験研究を通じて、人の心と行動、社会との関連を紐解いていく。
到達度目標	人の心そのものの働きのみならず、自分と周りの人との関係性、あるいは自分が生活する社会環境との関連に対する理解を深めること。社会現象や人々の行動を考察する際にも、ある一つの視点（価値観や捉え方）だけではなく、複数のアプローチから多角的、多面的に理解しようとする心意気を学ぶことを期待する。
授業計画	最初に中心となる学問分野である社会心理学とはどのような学問かを説明する。そこで心と社会の相互影響過程を説明した後、様々な分野で行われている心と行動の関連を検討した実験研究を紹介し、心や行動を科学するとは如何なることかを理解してもらう。 第一回目から第十五回目までの講義予定はおおよそ以下のとおり。ただし、順序が入れ替わったり、内容を変更する可能性もある。 １． ガイダンス ２． 社会心理学概論：心と社会の相互影響過程とは？ ３． 対人行動と対人相互作用（1） ４． 対人行動と対人相互作用（2） ５． 対人行動と対人相互作用（3） ６． 社会的認知（1） ７． 社会的認知（2） ８． 社会的影響（1） ９． 社会的影響（2） １０． 個人と集団（1） １１． 個人と集団（2） １２． 集団 １３． 文化と心 １４． 心理学における新たなアプローチ：適応論 １５． まとめ
教科書
参考書	山岸俊男（編）「社会心理学キーワード」有斐閣双書 池上知子・遠藤由美「グラフィック社会心理学」サイエンス社
教科書・参考書に関する備考	教科書は特になし。必要に応じてプリントを配布する。
成績評価方法	毎回の講義時に受講票を配布し、その裏に簡単な感想や意見を書いてもらう。（３０％） テスト期間に試験を行なう。（７０％） 以上を総合し、１００点満点中６０点以上を合格とする。
履修上の注意	特別な理由が無い限り、再試験・再履修は行なわない。
教員メッセージ	講義は受講生の感想や意見を求めつつ進めていく。受講生には積極的かつ真摯な態度を期待する。
学習・教育目標との対応	JABEE基準1(1)「(a)：地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応。
関連科目	こころの科学、現代心理学
備考