開講学期 | 2010年度 前期 |
授業区分 | 週間授業 |
対象学科 | 全学科(環境と社会コース) |
対象学年 | 3 |
必修・選択 | 選択 |
授業方法 | 講義 |
授業科目名 | 環境法制 |
単位数 | 2 |
担当教員 | 竹中 健 |
教員室番号 | N355(非常勤講師控室) |
連絡先(Tel) | 070-6650-1567 |
連絡先(E-mail) | ken@let.hokudai.ac.jp |
オフィスアワー | 水曜日 |
授業のねらい |
様ざまな環境問題を解決していくためには、科学や技術上の知見や対策の可能性を探ることが重要である。同時に、それらの対応を積極的に促す法整備のありかたを考えることも重要である。本講義では、環境問題にかかわる国家や行政の具体的な取り組みや法整備のありかたを詳細に検討するのではなく、私たち市民一人ひとりが「適正な」「環境」というものをどのように定義し、どのようなプロセスをたどりつつルールが創られていくのかを検討する。「適正な環境」という概念は、これまで誰によって定義されてきたのか?さらに、「適正な環境」を維持するため、市民一人ひとりは行政や国家との相互作用のなかでどのように「守るべき規範」として、ルールを生みだしてきたのか/生みだしてこなかったのか? そして企業が営利を追求する活動のなかで、国家・行政は企業にたいして「守るべき規範」として、どのようにそれらのルールを適応させてきたのか/適応させてこなかったのか? 講義のなかでは、そうした環境法制にかかわる個人と社会のあいだで規範が創出されていくプロセスに焦点をあてて考察をおこなっていく。 |
到達度目標 | 環境にかかわる様ざまな規範が創出されていくプロセスを、個人と社会という枠組みのなかで理解する。 |
授業計画 |
総時間数=24時間 1. オリエンテーション 2. 環境をめぐる規範の創出@−−規範を創出するのは誰か? 3. 環境をめぐる規範の創出A−−どのように創出されるのか? 4. 規範からの逸脱@−−規範を創出するのは誰か? 5. 規範からの逸脱A−−企業がひきおこしてきた公害が逸脱とみなされない理由は? 6. なんのための環境法制か? 7. 公害@ 8. 公害A 9. 公害B 10. 地球温暖化問題@−−地球規模の環境を考えるという逃げ道 11. 地球温暖化問題A−−規範を創出するのは誰か? 12. 地球温暖化問題B−−規範創出の目的 13. 水をめぐる環境の整備 14. 容器包装リサイクル法を考える |
教科書 |
特定の教科書は使用しない。 必要な教材は、適宜プリントとして配布する。 |
参考書 | 丸山 博編著『内発的発展と地域社会の可能性』(法律文化社、2006) |
教科書・参考書に関する備考 | |
成績評価方法 | 毎回講義時のリアクションペーパーに書き込まれた内容および、学期末におこなう論述試験問題の解答の内容を総合的に判断して評価する。59点以下を不可、60〜69点を可、70〜79点を良、80点以上を優とする。 |
履修上の注意 | 積極的に授業に参加されないと、単位の修得は難しいと考えてください。なお、再試験はしません。 |
教員メッセージ | 理解できないことがあれば、遠慮なく授業時間内または授業前後に質問をし、ご自身のなかで納得がいくまで、徹底的にそれぞれのテーマに取り組んでみてください。 |
学習・教育目標との対応 | JABEEの「地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」に対応します。 |
関連科目 | |
備考 |