開講学期 Course Start |
2010年度 後期 |
授業区分 Regular or Intensive |
週間授業 |
対象学科 Department |
数理システム工学専攻 |
対象学年 Year |
1 |
必修・選択 Mondatory or Elective |
選択 |
授業方法 Lecture or Seminar |
講義 |
授業科目名 Course Title |
応用数理工学特論B |
単位数 Number of Credits |
2 |
担当教員 Lecturer |
加藤正和 |
教員室番号 Office |
Q404 |
連絡先(Tel) Telephone |
0143-46-5809 |
連絡先(E-mail) |
mkato@mmm.muroran-it.ac.jp |
オフィスアワー Office Hour |
木曜日13:00−15:00 |
授業のねらい Learning Objectives |
本講義では、工学の分野で観察される実現象を関数空間における問題と捉え、関数解析的手法を用いて理論的な立場から非線形問題を解明するための礎を築く。 特に、現代解析学で不可欠であるソボレフ空間について学ぶ。また、Laplace方程式のディリクレ問題を考察しながら関数解析的手法の理解を深める。 In this course, we study the theory of Sobolev space and an applications of it to the analysis of Dirichlet problem for Laplace equations. |
到達度目標 Outcomes Measured By: |
1.p乗可積分な関数の空間の概念を理解することができる。 2.弱微分の概念を理解することができる。 3.ソボレフ空間の概念を理解することができる。 4.関数解析の理論を応用して、Laplace方程式のディリクレ問題を解くことができる。 |
授業計画 Course Schedule |
総授業時間数(実時間):22.5時間 第1週:バナッハ空間 第2週:ルベーグ積分 第3週:収束定理 第4週:フビニの定理 第5週:p乗可積分な関数空間(1) 第6週:p乗可積分な関数空間(2) 第7週:弱微分 第8週:ソボレフ空間 第9週:ソボレフの埋め込み定理 第10週:コンパクト性定理 第11週:ヒルベルト空間 第12週:リースの表現定理 第13週:弱収束 第14週:ディリクレ原理 第15週:Laplace方程式の弱解 |
教科書 Required Text |
特に指定しない |
参考書 Required Materials |
「ポストモダン解析学」、ユンゲル・ヨスト 著, 小谷元子 訳、シュプリンガー・フェアラーク東京# 「関数解析」、黒田成俊 著、共立出版株式会社# 「ルベーグ積分と関数解析」、谷島賢二 著、朝倉書店# 「改訂 関数解析入門」、洲之内治男 著、サイエンス社 |
教科書・参考書に関する備考 | 特になし |
成績評価方法 Grading Guidelines |
複数回レポートを課し、100点満点中60点以上を合格とする。不合格の場合は再履修すること。 |
履修上の注意 Please Note |
受講前に、『距離空間』の講義内容である同値関係、開集合、閉集合、距離空間と『線形空間』の講義内容であるベクトル空間、内積空間について復習をしておくこと。 |
教員メッセージ Message from Lecturer |
講義での疑問点等は、そのままにせずに気軽に質問して下さい。 |
学習・教育目標との対応 Learning and Educational Policy |
本専攻の学習・教育目標 (1) 数学に関する高度な専門知識、工学分野の基礎的素養、及び特定の分野に 偏らない分野横断的な思考の修得 (2) 数学の幅広い素養と数学を基にした数式処理・数値実験等の専門的知識の修得 (3) 数理科学の2つのふへんせい(普遍性、不変性)の重要性を理解し、物事 を統一的な視点から眺め、処理する能力の修得 (4) 数学的知識と数理的思考により専門知識を活用・応用し、学際的な諸問題 の解決と新技術の創生に貢献できる能力の修得 |
関連科目 Associated Courses |
応用非線形解析特論(MC1年次前期開講)、応用数理工学特論A(MC1年次前期開講) |
備考 Remarks |
オフィスアワー以外にも在室時には質問などに対応します。 |